［基本］OK.　［戦闘］OK.　［スキル］OK.　

目が覚めたような感覚を味わう。
辺りを見回す。
ユーキと紗織ちゃんがいる。
どうやら私はハザマに居るらしい。
当たり前だ、1時間に1回イバラの記憶が同調される
とは言え、ハザマの私はずっとこっちに居る。
だが、景色に見覚えがない。
記憶が飛んで……？








頭をガツンといかれたような衝撃が走る。
目の前がぐらぐらと揺れ、耳鳴りがやまない。
頭の中身が纏まらない。

気が付くと地面と仲良くなっていた。
ユーキと紗織ちゃんの声が聞こえる。
何を言っているのかは分からないが、酷く切羽詰まった感じだ。
え？何？敵襲なの？倒れてる場合じゃな












どうも色んな物の許容量を越えたらしい。
私が覚えてるのはここまでだった。

イバラでの記憶、自称天使とのやり取り。
そして、本体の記憶。
数時間に渡りしゃしゃり出てきていたらしい本体のせいで、
数回分に渡るそれらの記憶をいっぺんに同調させた
私は胃の中のものを全部ぶちまけた。

---

---

と言うことにしておきたかったが現実は甘くなかった。
頭上には青空が広がり、太陽がガンガン日差しを刺してくる。
そして私の回りにはゴミ袋が散乱している。
ついにゴミステーションに直接ブチこまれた私は空を見上げていた。
何となしに異能を発動させようと試みる。


『天使の輪(エンジェルハイロゥ)』
お馴染みの私の異能だ。
しかし、お馴染みの異能様はお馴染みのようには発動しなかった。




古式ゆかしいブロックで囲んだだけのゴミステーションから立ち上がる。
気分的にはもう少し倒れていたかったが、気温の上昇で臭いがやばくなって
来たのでしかたなかった。

目的もなくフラフラ歩いていく。
ゲーセンが近くにあったが入る気になれたかった。
喧嘩してるヤンキーどもが居たが乱入する気になれなかった。
気晴らしをしようって気にすらならない。
何かを考えるのさえ嫌で、ただ歩いている。




はたと気付いたように呟いてみたが、よく考えなくても向こうで
異能が役に立ったことはなかった。
せっかく浮かんだ思考のネタが即座に自己解決してしまった。
くっそマジで役に立たねぇな、あのクソ異能。




ドン底だった。
気分がドン底まで落ち込んで自虐的な思考しか沸いてこない。

自称天使の精神攻撃は殊更私に良く効いていた。
寄生とか異常とか酷ぇ言い草だ。
つーか異能かよ。アンジ衆ですらねぇじゃん。
私が本体乗っ取ってるって？

……いや、上等じゃねぇか、このまま乗っ取り潰しゃ良いじゃねぇか。
こっちの気も知らねぇで正体面してるクソなんかに遠慮することはねぇ！
どうせ本体に戻るんだったら、こっちの私等の人生なんて意味ねぇってか？
冗談じゃねぇ、下剋上くらわすわ。




自分の気持ちが不可解すぎてムシャクシャしてきた。
気分は相変わらず下向きだが、八つ当たりする程度のテンションにはなってきたらしい。
私は丁度良い感じにぶん殴れそうなヤンキーを探すことにした。

早速ロングスカートのポケットに手を突っ込み、ヤンキー歩きを始める。
この区域のローカルルール上、このスタイルは所謂、対戦相手募集中のポーズだ。
周囲のヤンキーどもがピリついた空気を醸し出し始める。

へへ、良い塩梅じゃねーか。
少し上機嫌になってきた、やっぱりこういう空気は嫌いじゃねぇ。

私はオラつきながら、ふと目線を横に向ける。




店のショーウィンドウにクソみたいなテンションのクソ本体がいた。




不意打ちを食らった私は奇声を発しながら拳を振り上げる。
ほぼ反射の行動だった。
特に思惑のない鉄拳がショーウィンドウに突き刺さる前に──



「待ちな。」



──私は腕をつかまれた。






「……ふん、俺だ。」





あ、対戦相手募集状態だったわ。
私は己のタイミングの悪さを呪った。


「……どんな理由があろうと無為な器物破損は見逃せんな。」


良く知らないヤンキーがギラギラとメンチビームを放ってくる。




私は雑な三下ムーブで返した。
マッチングが成立しちまったからには正面から受けて立つのがヤンキーの礼儀だ。
決して引けない戦いがヤンキーにはあるのだ。いざ、押して参る……！

---

30分後。
私はよろよろと河川敷を歩いていた。
勝負には勝ったが、妙に泥仕合になっちまった。
何で喧嘩する事になったのかはよく覚えてねぇが久々の勝ち星だ。
少し気分が良かった。


リボンを口にくわえ、髪を纏める。
川の水面を鏡代わりにしようと覗き込むと




私はリボンを咥えたまま固まった。








──これはとある侵略されつつある世界の物語。
　突如始まった異世界からの侵略に翻弄され、迷走していく世界。

　そして僕も、迷走始めました☆

ItemNo.26 エナジー棒 を食べました！
　体調が 0 回復！（30⇒30）
　今回の全戦闘において 活力10 防御10 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

お野菜（50 PS）を購入しました。
エナジー棒（30 PS）を購入しました。

武術LV を 5 DOWN。（LV5⇒0、+5CP、-5FP）
響鳴LV を 5 DOWN。（LV5⇒0、+5CP、-5FP）
領域LV を 5 DOWN。（LV30⇒25、+5CP、-5FP）

自然LV を 20 UP！（LV10⇒30、-20CP）
付加LV を 5 UP！（LV55⇒60、-5CP）

ゆい？(55) とカードを交換しました！

雨を喚ぶ龍の祝福 （オラシオン）


グリムリーパー を研究しました！（深度0⇒1）
グリムリーパー を研究しました！（深度1⇒2）
グリムリーパー を研究しました！（深度2⇒3）

グラビティブラスト を習得！
沙羅双樹 を習得！
不屈 を習得！
グランドレイジ を習得！
ロックトラップ を習得！
グランドウォール を習得！
地霊力 を習得！
ジャイアントラップル を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

紗織(92) は 牙 を入手！
ユーキ(984) は どろどろ を入手！
いずみ(1415) は 鉄板 を入手！

紗織(92) に移動を委ねました。

チナミ区 C-4（隔壁）には移動できません。
チナミ区 C-4（隔壁）には移動できません。
チナミ区 B-5（水地）には移動できません。
チナミ区 B-5（水地）には移動できません。
チナミ区 B-5（水地）には移動できません。
体調が全回復しました！

『カミセイ区 F-11：チェックポイント《商店街》』へ採集に向かうことにしました！
　　 - 紗織(92) の選択は カミセイ区 F-11：チェックポイント《商店街》

MISSION!!
オオキタ区 H-12：チェックポイント《沼沢》 を選択！
　　 - 紗織(92) の選択は オオキタ区 H-12：チェックポイント《沼沢》

［871 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［441 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［500 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［177 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［377 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［286 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［199 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［137 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［56 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［122 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［92 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［90 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［83 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［0 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［8 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　

　　　ザザッ――

　

　

　






チャットにノウレットが現れる。

･･･が、どうも雰囲気が異なっている。

　





　




　





　





　

　

　

チャットが閉じられる――

チェックポイント。



再び現れる守護者。

　　




それは言葉を発すると共に襲いかかる！