［基本］OK.　［戦闘］OK.　［スキル］OK.　

自称天使を見上げている。
私は、奴の重力制御により地面に縫い付けられていた。


自分でも良く分からない言い訳をしながら辺りを見渡す。
状況を良く出来そうなものはないか？　ないな。
ここは奴の城だ。あるわけがない。


「違うな」



私は芋虫のようにうねうねと体をよじって抗議した。
制服へのダメージを顧みずジタバタと怒りをアピールする。
少しでもツッコミ所をつついてマウントを取り戻そうとする試みだ。

だが自称天使の能面の様な顔は小動もしなかった。

自称天使が手をあげると、その先に巨大なモニターが生まれた。
その光景は未来的……というよりはもはやSFの世界だ。
だが映像に映ったのは前時代どころか古典もかくやという風体のゴミ（ヤンキー）どもだった。

---

「そっちじゃねーって……まさかあの狂犬野郎……ッ。二重異能（ダブル）なのか！？」

「……一応、具現化系のアレの追加効果って噂もあるけどな。」

「マジかよ……あのアホが二重異能とか間違ってんだろ……世もFinだぜ。」

「マジWeltも末だな。」

「で？あいつのも一つって何よ。再生系か？妙に頑丈だしな、あいつ。」

「……不死系、いや復活系だな。」

「……は？超レアじゃん。天使の輪ってそういう？マジ間違ってるわ。」

「少なくとも数回は死んでなきゃおかしいからな。本人は覚えてないらしいが。」

「復活系あるあるだなー。あーくそ、マジかー。」

「おーい、リュウジン区の奴らと喧嘩あんだけど頭数足んねーんだよ。くるかー？」

「お、いくいくー。」

---

自称天使のガラス玉のように感情を映さない瞳の温度が下がった気がした。
いや、まー。なんつーか。そー言う事か。




自称天使は何も言わずこちらを見ている。
紗織姉も……まあ、そう言う事なんだろう。
考えてみりゃ不死系異能は超レアだが存在する。
だけど自分の知り合いがそんなレア異能持ちとは思わんじゃん？




「最初はしていた。回を追い無駄に気付いた。」


……何回死んでんの、私。




「…………」




「…………違うな」


またそれじゃん。……ッチ、話にならねーな。
いい加減頭に来ていた私はスキルを発動した。




私の異能は【天使の輪（エンジェルハイロゥ）】
黄色い輪っか状の何かを生成する能力だ。
材質は毎回ランダムであり自分で決定することができない。
自他ともに認めるクソの様な底辺能力である。




底辺能力……で、ある。
あれ？　何で発動しねぇ。


「…………」


自称天使がガラス玉のような瞳でこちらを見ている。




……何で発動しねえ！？
私は自称天使を睨んだ。




「違うな」


じゃあ何なんですかねぇ！？
私は赤面した。顔を抑えて地面で悶えた。
凄いドヤ顔かましてやったのにっっ。


「……簡単な話だ」


自称天使が再び手を上げる。
その手の先に黄色い輪っか状の何かが生まれた。
いや、次々と生まれていく。




まともに声が出なかった。出せなかった。


「人間。これは貴様の異能ではない……私の機能だ。」


理解が追い付かない。

【天使の輪（エンジェルハイロゥ）】は黄色い輪っか状の何かを生成する能力だ。
材質は毎回ランダムであり自分で決定することができない。
自他ともに認めるクソの様な底辺能力である。

私の……、私の能力だ。


「貴様の異能はどちらかと言えば、あの人間どもが言っていた方が近い」

「もっとも、復活というよりは寄生……いや、異常（バグ）の方が近いだろう」

「……情報を開示しよう。貴様の生まれてから今までの、記録だ」


頭が痛んだ。
私が生まれてから、この方の記憶が直接頭に流れ込んでくる。


「……残念だが時間だ。あちらに送るぞ。」


ちょっと待てよテメエ。
おい……私は……私は……私は何だ？





──これはとある侵略されつつある世界の物語。
　突如始まった異世界からの侵略に翻弄され、迷走していく世界。

君は君だよ。
そう言い切ることができればとても楽なのにな。

すごい木材（400 PS）を購入しました。
すごい石材（400 PS）を購入しました。

命術LV を 15 DOWN。（LV15⇒0、+15CP、-15FP）

武術LV を 5 UP！（LV0⇒5、-5CP）
制約LV を 5 UP！（LV25⇒30、-5CP）
響鳴LV を 5 UP！（LV0⇒5、-5CP）
領域LV を 5 UP！（LV25⇒30、-5CP）
付加LV を 5 UP！（LV50⇒55、-5CP）

よもちゃん(1308) とカードを交換しました！

ディヴェルティメント （ディヴェルティメント）


ワイルドインスティンクト を研究しました！（深度0⇒1）
ワイルドインスティンクト を研究しました！（深度1⇒2）
ワイルドインスティンクト を研究しました！（深度2⇒3）

ストライク を習得！
エチュード を習得！
アイアンナックル を習得！
デアデビル を習得！
マーチ を習得！
肉体変調耐性 を習得！
コンテイン を習得！
アースタンブア を習得！
アラベスク を習得！
トランス を習得！
ミラー＆ミラー を習得！
☆グリムリーパー を習得！
☆アジール を習得！
☆ギャンブリングハウス を習得！
☆初習得ボーナス：各FPが6増加した！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

紗織(92) に移動を委ねました。

特に移動せずその場に留まることにしました。
体調が全回復しました！

『カミセイ区 F-11：チェックポイント《商店街》』へ採集に向かうことにしました！
　　 - 紗織(92) の選択は カミセイ区 F-11：チェックポイント《商店街》

MISSION!!
オオキタ区 H-12：チェックポイント《沼沢》 を選択！
　　 - 紗織(92) の選択は オオキタ区 H-12：チェックポイント《沼沢》

［860 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［431 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［492 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［171 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［369 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［274 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［193 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［134 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［47 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［116 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［1 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［24 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［72 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　

　　　ザザッ――

　

　

　

暗い部屋のなか、不気味な仮面が浮かび出る。

　



　





　

女性の声で、何かが語られる。

　

　

　

　

　





　






　

　

　

　

　




　






　





　

　

　

　

　

チャットが閉じられる――

チェックポイント。

仄かな光に包まれた六角形の柱が立っている。

　

･･･柱から滲み出るように、何かが生み出される。



　




それは言葉を発すると共に襲いかかる！