［基本］OK.　［戦闘］OK.　［スキル］OK.　

何となく、街であった縁を振り返ってみる。

本当に何となく、ふと思い立ったからそうする。

あまり多くは無いけれど、俺にとっては大事なものだから。






初めに出会ったのは輪だった。

逃げてきて暫く経ち、ある程度落ち着いてきた頃に散歩がてらに河川敷に来ていた時の事。

初めて出会った時の彼女は、例のあの走り方で目の前に現れた。

異様な移動方法に困惑したのを憶えている。

歌うのが好き、と伝えた時、聞きたそうにしてくれたのが嬉しかった。

それで実際に聴かせたら、俺の干渉が彼女に対して発動してしまって。

手遅れになる前に止められたから良かったけど、あの時はまた繰り返してしまうのかと本当に恐ろしくて。

でも彼女はそんな俺に、『ごめんね、最後まで聴けなくて』と。

『歌ってくれてありがとう』と、笑って言ってくれた。

今迄そんな言葉を掛けられた事は無かったから。

その言葉が、俺にとって大きな救いになった。

それから一緒に歌える様にと、歌を教えるようになって。

俺にとって一番最初の、友達になった。

今も彼女とは友人として仲良くやっている。

誕生日を祝って貰ったり、俺の問題に手を貸して貰ったりした。

誕生日を何故知っていたのかはわからないが、恐らく人狼の彼女が教えたのだろう。

自分では決して祝えなかった日を、彼女は祝ってくれた。

また今度に折り紙を教えてもらう約束を彼女としている。

俺はそれが楽しみだ。今の時期はちょっと厳しいけれど。

彼女は太陽の様に眩しく、あの眩さにいつも妬き焦がれている。

次に会ったのは、確か銀。

彼とは住んでいる家のある路地裏で出会った。

雨の中食べ物を探していたようで、タンポポを食べていた。多分そこに生えてたものだろう。

俺は歌っていて、それに気づいた彼が歌っていた歌の続きを紡いだ事が最初の出会いだった。

彼は俺の歌の干渉を異能で『否定』してでも歌を聴くと言ってくれた。

その時に改めて聴かせた時には、そうしてでも聴こうとしてくれる姿に心を許していた。

また繰り返したらどうしようという不安も、初対面でもああ言ってくれた彼なら大丈夫だろうと。

その時は彼から友達であるとは言われなかったけど、俺にとっては大事な友達だ。

だから彼が襲われていたのを助けた時、俺から彼を友達だと言った。

その時にやった事で喉を怪我したけど、そうなってでも助けたいと思った故に負った傷だ。

友達を見捨てて『人間』で居るぐらいなら、『怪物』と呼ばれようと友達を助ける。

彼を助けた時、そう心に誓った。

それから色々あって、今は一緒に暮らしている。

一緒に暮らそうと言い出したのはクリスマスに集まった日の時。

彼の悪食を治さなきゃと思い立って同棲を始めたものの、後悔はしていない。

彼は雲の様に気ままで自由だった。
だから、側に置いておかなければ何処かへ消えてしまうのではないかと恐れていた。

次に会ったのが月夜。

出会ったのは、何とも言い難い謎の部屋。……あれは一体何だったのだろうか。

お互い初対面で、部屋にあった紙を見たらイチャつけと書かれてて困り果てた憶えがある。

それと彼にお姉さんと呼ばれた。

その理由があまりにも綺麗な顔だったから、なんて言われて。

性別を間違えられる事自体はからかわれる事がよくあったから、あぁまたいつものかと思っていたから。

綺麗だなんて聞いた事も無い言葉を言われて、混乱したのを憶えている。

今思えば、あの頃から惹かれてたのかもしれない。

そこでの出来事から暫くして、喉を負傷していた時に彼は俺の家にやってきた。

会ってまだ数度だというのに、彼は俺の事をとても心配してくれた。

薬を作って貰ったりもした。

その後の誕生日の時に言ってくれた『一人になんてさせないから』という言葉は、今でも心の支えになっている。

俺が暴走を起こした時、彼だけが俺だと気づいてくれた。

輪も銀も、他の誰も俺だとはわからなかったのに。

あの時彼が居なかったら、きっと俺は皆を『怪物』として傷つけていただろう。

それから度々彼と会って、遊んだりして。

神社に行くのに付き合って貰ったりしたのは確か12月頃だったか。

同じく12月、クリスマスの日。

彼と銀と日明と、4人で集まってパーティーを開いたりした。

皆で遊んで、ケーキを作って、出来たケーキと一緒に皆で記念撮影して。

そして、俺は彼に告白した。

正直、勢いに任せて言っていた自覚はある。でもその時も今でも、後悔は一切していない。

ずっと抑えていた想いが弾ける様に、言葉として彼に伝えて。

彼は戸惑っていたけれど、受け入れてくれた。

その時、今迄生きてきた中で一番嬉しかった。

そうして、俺には出来る筈も無いと思っていた、誰よりも何よりも大切な想い人が出来た。

それから二人で服を買いに行って、ペアルックで揃えてみたり。

皆で彼と日明の家にお菓子を持ち寄って集まって遊んだり。

夜中に家を襲われた事があって、それを助けてくれたり。

また喉を負傷した時も、彼は俺を心配してくれてご飯を作ってくれたりして。

二人でデートに行ったりもした。

その時に見た梅や、食べたご飯は良い思い出になった。

彼はとんでもない朴念仁で、その上無自覚で。

正直、こうして付き合い始めてもやらかすんじゃないかと気が気じゃない所はある。

そんな彼だから、俺は惹かれて好きになったのだけれど。

後、思った以上に彼は初心だった。

手を繋ぐとか抱き締めるとかそうゆう事は出来るのに、キスは恥ずかしがるしデートは単語だけで真っ赤になってた。

もっと慣れて欲しい。これからだっていっぱいそうしたいし。

……話が逸れたので戻そう。

そうして彼とは今も仲良く……仲睦まじく？過ごしている。

またその内、彼と他の友達を誘って海に行きたいと考えている。

想い人と見る海はきっと素敵なものだから。

元々は一人だけで海に還るつもりだった。
抱いた想いと共に泡へと消えようと思っていた。
今はもう、そんな事はしたくない。

確か日明は彼の後に会った気がする。

暴走を起こした後に、俺は月夜の家に助けられたお礼を言いに行った時に会った。

それからちょくちょくと一緒に遊んだりして。

クリスマスの日に集まった時、俺の過去に受けた扱いについて過激な事を言っていたのを憶えている。

この前の騒動の時もそうだったが、彼は結構短気で容赦が無い。

それで救われている所もあるのだけれど。

……それと、月夜と付き合い始めた頃から、彼から嫉妬を感じる様になった。

酷い話だが、どうしてかその嫉妬が俺には心地好くて。

やはり俺はそうゆう存在なのだなと、嫌でも思い知る。

それでも彼とは、仲の良い友人として関係を築いていきたい。

俺はそう思われていても、それでいいって思うから。

自分に対し、自分が司る感情を向けられるとは思いもしなかった。
俺も彼を嫉妬していたからだろうか。

次は環さん。

ヒノデ区にある神社で勤めてて、初めて顔を見たのは銀を助けた時の事。

はっきりと面と向かって会ったのは神社に月夜と行った時だ。

彼女にも女性と間違えられて、恐らく別の方面でも勘違いされていたと思う。

それから連絡先の交換をして、彼女に服のお店のおすすめを訊いてみたり。

お菓子作りを教えてくれと言われ、教える様になったりしている。

今はクッキー作りを教えているけど、教えるのは大変だというのを痛感させられている。

彼女は今後もそう出来ると思っている。だから『また教わりに行きます』と言った。
全てが終わった後に俺がそこに居るとは限らないから、俺は曖昧に返すしか出来なかった。

次に会ったのは冴だったかな。

路地裏で迷子になっていた所で出会った。

銀の時と同じ、歌っている時の遭遇だった。

正確には銀を助けた時に顔は見ていたが、面と向かって話したのはこれが初めてだ。

その時の怪我の事を心配してくれていて、その時から彼を優しいと思っていた。

その後も何度かまた路地裏で出会った。

2月のバレンタイン近くの日には、クッキーを作ったと渡してくれた。

そのお礼に俺も自作の飴とチョコを渡した。

自分が貰えるとも思っていなかったから、嬉しかった。

それから暫くして、路地裏で俺を恨んでる輩に襲われた所を助けてくれた。

その時の彼は、普段と違ってはっきりと感情をあらわにしていた。

その様子は頼もしくて、男らしかった。

3月頃から勤め始めたあの喫茶にも度々来てくれて、気付けばかなり気の知れた友達になっていた。

月夜と日明の家でお菓子持ち寄って集まろうと話したのも彼とだった。

そういえば自分の家に彼を上げた記憶が無い気がする。何時か呼んでみたい。

彼は素直になるのが苦手なようで、優しいって言ったりするとよく照れ隠しをする。

そうゆう様子が可愛らしいと俺は思う。

……また話が逸れた。

俺は彼の事を信頼している。

彼も、俺に対して大事な友達であると思ってくれているから、死ぬつもりだった俺を叱咤した。

彼の存在も言葉も、今の俺にとっての支えの一つだ。

ああ言ってくれる友達が居てくれる。

俺は幸せ者だ。

彼は鳥籠から飛び立った鳥の様だった。
俺も水の底から浮き上がらなきゃと、彼を見ていると思う。

スグルとも出会ったのは路地裏での事。

当時は彼もまたホームレスで、何故こうも家無しの人が多いのだろうと疑問に思ったりもした。

今は住む場所が見つかったと聞いて本当に安心している。

彼とは頻繁に会う事は無いものの、時折店に来てくれたりしてくれる。

俺の問題に対しても、彼は傷つきながらも力になってくれた。

この前、彼が誕生日だと言っていたので店を上げて精一杯祝ってあげた。

俺もケーキを作ってお祝いして。

彼は喜んでくれた。喜んでくれてよかったと、心から思えた。

今後もどうか彼が良い1年を過ごせます様にと、そう願う。

彼はアンジニティを強く憎んでいる。きっと俺の事も憎むのだろう。
仕方のない事だとわかっているけれど、やっぱり辛いや。

リオネルとは、名前は知っていたけど結構後から知り合った仲だ。

暴走した時に彼は輪と一緒に居合わせてて、それから暫く会って無かったけど。

最近は時々家に来てくれたり、店で料理を一緒に学んだりしている。

よく俺が不調の時とかに彼が来てくれる事が多くて、何だか申し訳無いと思いつつも助かっている。

彼も月夜程じゃないけど中々に朴念仁で、輪は苦労してるだろうなとよく思っていた。

輪と彼の仲はささやかながら応援していて、つい最近にとうとう付き合い始めたらしい。

とても喜ばしい事だ。

何時かは3人で一緒に歌ったりしたい。

輪ともそう、約束したから。

あの夕焼けの明るさは、俺には勿体無い。

他にもあるけれど、主な縁はこれぐらいか。

この街に来てから、本当に俺は縁に恵まれていると思った。

皆優しくて、皆俺の事を案じてくれて。

大事な友人が何人も出来て、大切な想い人が出来て。

今迄に無いくらいに幸せを享受している。

いや、実際今迄に無く俺は幸福だ。

この幸福を、泡沫の夢にはしたくない。

以前の自分であれば、きっとそれでもいいと思っていたけれど。

今は、生きろと言われたから。

例え徒花となろうとも、生き続けよう。

ENo.9 タマキ とのやりとり


ENo.285 日明と月夜 とのやりとり


ENo.546 不幸喰らい とのやりとり

悪夢の残滓(275) から 蒼小石 を手渡しされました。

幻術LV を 5 DOWN。（LV5⇒0、+5CP、-5FP）
響鳴LV を 5 DOWN。（LV7⇒2、+5CP、-5FP）

命術LV を 5 UP！（LV25⇒30、-5CP）
制約LV を 5 UP！（LV25⇒30、-5CP）
領域LV を 5 UP！（LV25⇒30、-5CP）
装飾LV を 5 UP！（LV92⇒97、-5CP）

アザトとパンドラ(339) により ItemNo.26 紅緋の髪紐 に ItemNo.33 蒼小石 を付加してもらいました！
　⇒ 紅緋の髪紐／装飾：強さ306／［効果1］幸運20 ［効果2］舞凍20 ［効果3］－

九重(1240) とカードを交換しました！

スカーレットエコー （セイクリットファイア）


ブレイドフォーム を研究しました！（深度0⇒1）
ブレイドフォーム を研究しました！（深度1⇒2）
ブレイドフォーム を研究しました！（深度2⇒3）

☆水霊力 を習得！
☆グリムリーパー を習得！
☆アジール を習得！
☆タイトロープ を習得！
☆高速治癒 を習得！
☆ギャンブリングハウス を習得！
☆護符作製 を習得！
☆初習得ボーナス：各FPが14増加した！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

翠眼の怪物(19) は 欠けた刃 を入手！
ポチ&リオット(63) は スポンジ を入手！
悪夢の残滓(275) は 欠けた刃 を入手！
アザトとパンドラ(339) は 看板 を入手！
翠眼の怪物(19) は 鉄板 を入手！
悪夢の残滓(275) は 鉄板 を入手！
アザトとパンドラ(339) は 鉄くず を入手！
悪夢の残滓(275) は どろどろ を入手！

ヒノデ区 N-6（道路）に移動！（体調25⇒24）
ヒノデ区 O-6（草原）に移動！（体調24⇒23）
ヒノデ区 O-5（森林）に移動！（体調23⇒22）
ヒノデ区 O-4（森林）に移動！（体調22⇒21）
ヒノデ区 O-3（森林）に移動！（体調21⇒20）

［860 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［431 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［492 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［171 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［369 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［274 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［193 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［134 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［47 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［116 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［1 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［24 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［72 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　

　　　ザザッ――

　

　

　

暗い部屋のなか、不気味な仮面が浮かび出る。

　



　





　

女性の声で、何かが語られる。

　

　

　

　

　





　






　

　

　

　

　




　






　





　

　

　

　

　

チャットが閉じられる――