［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

　……。

　『竜守』が『竜守』と呼ばれる所以の場所にて、その日の守番は普段より血の匂いが濃い。一介の『竜守』でしかないリオネルには全貌等見えていないが、そんなリオネルの目につく範囲でも負傷者が出ている。すぐ近くにも負傷の酷い『竜守』が意識を失っており、リオネルはそれを庇うように立っている。
　これは直感というよりも経験則だ。リオネルは庇っていた人物の背後に回る。そこに『竜殺し』が回り込んでいるのだろうと ―― その考えは間違い無かったようで、死角にいた『竜殺し』のナイフを、盾で受け流した。『竜殺し』とリオネルの目があった。酷く苛立った顔をして、彼はかすかにつぶやいた。

「―― 化物が」

　そう言いたいのは、こちらの方だ。この『竜殺し』とは、守番が始まってからずっと戦い続けているのだ。そろそろ四半日になる。
　普段ならとっくに他の『竜守』が『竜殺し』を捕えている頃合いだ。しかし応援は来ない。応援の手を緩めているのではない。皆 それぞれ『竜殺し』を相手にしている。
　『竜殺し』の姿が再び見えなくなる。それが『神力』なのか 純粋な身体能力なのか、断言することは出来ない。前者にしては弱く、後者にしては強く、あまりに中途半端に映った。

　―― 今日、襲撃に来た『竜殺し』は全員、この強さなのか。

　今度は勘を頼りに、足払いをかける。再び近づいていた『竜殺し』は舌打ちを残して飛び退く。
　飛び退いたところに追撃をかける力は無い。そういった適正を持った人間はおそらく『竜守』以外の役目を与えられていることだろう。
　『竜殺し』たちも、それを知っている。
　リオネルは負傷者を抱えて一歩下がる。直前まで負傷者が倒れていた場所にナイフが突き立てられる。
　護ることは出来ているが、決定力に欠ける。このままだと、何時まで経っても膠着状態のままだ。そう分かっていて、その上でリオネルはいっそ愚直なまでに守り続ける。彼は、否、この場の竜守は全て、『何時まで経ってもこのまま』等というのはあり得ないことだと分かっている。
　その時が近いことも、分かっていたのだ。
　『竜殺し』が再びその場を離れる前に、誰かが取り押さえた。
　守番は四半日毎の交代だ。その時には、無傷の『竜守』が新たにやってくることになる。今がその時だ。

「交代の時間です」

　リオネルと年頃の近い『竜守』は、『竜殺し』を取り押さえながら リオネルに言い放った。つい最近『竜守』になった者だ。リオネルは何も言わず、負傷者を担いだ。他の『竜殺し』がリオネル達のもとに向かうも、その隙を突いて 交代の『竜守』たちが取り押さえた。

　『竜守』の中で負傷者が出た際には、治療が間に合うと判断されれば宿舎に運び込むものとされている。『竜守』たちは基本的に、使い捨てるような真似は許されない。『竜守』の数が特別少ない訳ではないのだが、減った時の補充が出来ると限らない。
　リオネルが 負傷者の『竜守』を庇い続けた理由も、それだ。

「―― 『棒立ち』だ」
「誰か背負っている」
「怪我をしているぞ」
「立っているだけで何もしないから、怪我人が出るんじゃないか」

　宿舎に入る前に、そんな囁きが聞こえた。
　それを気にかける余裕もない。『癒し手』が、『竜守』の帰還に気づいて扉を大きく開いた。重傷者を背負った者、軽傷の者、皆 扉の先 ―― 医務室に向かっていく。
　無論、重傷者が優先であることは知っている。そんなものは『名無し』の頃に習う 当たり前のこと。それでも彼らが共に向かう理由はひとつだ。
　『竜守』たちも、『神力』に頼らない範疇で 応急手当の心得があるのだ。この惨状を見て、何か手伝う必要があると考えた。

「リオネル。誰かやられたのか？」

　同じ時間に守番をしていて、離れた場所を護っていた『竜守』だ。彼はリオネルより前から『竜守』の役目を与えられて 年齢も上だ。それでも『竜守』の中では若手の部類であったが。
　こちらも大した負傷が無いのか、他の負傷者に意識を向ける余裕があるらしい。医務室に向かう道すがら、状況を伝える。

「ああ。オレと入れ替わる予定だったジョエルだ。オレが行った時には脚をやられてて、途中で意識が飛んでいた。まだ息はある」
「ジョエルは半日出ずっぱりか。次の守番まで休むことになりそうだな……リオネル、お前は？」
「見ての通りだ、怪我はしてない」

　多少サーコートに切れ目が入った部分はあるが、それだけだ。

「オレが見ていた範囲だと、皆 大差無い状況だった。……エリク。オマエの所は違うのか？」
「こっちは、満遍なく怪我人が出ている。けど、ここまで酷いことになった奴はいない。入れ替わりで難儀したってことも無い」

　ここで医務室にたどり着く。周囲には、軽傷の『竜守』が集まっている。「仕事は無いか」「我々に出来ることは無いか」。そんな声が聞こえてくる。
　リオネルは眉根を寄せる。―― これではかえって邪魔だろう、と。
　手伝いらしい『竜守』が 新たに運ばれた負傷者を見て 直ちに『癒し手』を呼んだ。『癒し手』は『竜守』達を押しのけてリオネルに声をかける。

「左一番奥、空いている寝台へ。その後は私に任せてください。手伝いは足りていますので、どうか、軽傷の『竜守』様方は一旦別の場所で待機をお願いします。ハッキリ申し上げますがこれ以上はかえって邪魔です」

　―― そこまで言われなくても見れば分かる。

　と言う訳にはいかない。見て分からずに留まる『竜守』があれほどいたのだ。ひとまず、黙ってこの場を後にする。
　情報交換目的か、先ほど話しかけて来た『竜守』は再びリオネルについてくる。

「オマエ、ずっと付いてくるつもりか？」
「いや、俺と行先が同じに見えたからついでにこうしているだけだ」
「オレは広間に向かう」
「じゃあ変わらないな。せっかくだ、訊かせてくれ。リオネルが守番に入った時と終わったときの違い」
「……」

　訊かれて、言葉に詰まる。本当に分からなかったから。
　自分が守番に入った時、既に無数の負傷者が出ていた。前に守番をしていた者は殆どが、『癒し手』の手当が必要な状態に見えた。入れ替わりの際に、その場を離脱できた者もいる。出来なかった者もいる。
　そして、自分が守番を終えた時、最後まで離脱出来なかった負傷者を抱えて 離脱することに成功する。
　守番に入ってから終えるまでの間、『竜殺し』は入れ替わっていない。少なくとも自分が相手にしていた者は。

「違いは……無いな。 オレが行った時、ジョエルはもう動けない状態になっていた。オレはそれを護りながら、『竜殺し』を相手にしていた」

　リオネルには『分からない』という結論しか出せなかったが、聞いた『竜守』は首を横に振る。

「それなら違いがあるな。リオネルが守番に入った時は周りが重傷者ばっかりで、リオネルが守番を終わる時は 動ける『竜守』がかなり残っていた」
「……。向こうの体力が尽きてた？」
「っていう可能性もあるな。前の守番の奴らに聞かないと分からない部分は多い。俺とリオネルの状況の違いがこれだけあったなら、他の持ち場の様子も知りたい」
「それなら後で報告書でも確認すればいい」
「もちろん、それもやる」

　ここで広間にたどり着く。自分と同じような、守番上がりとみられる『竜守』たちが見られた。険しい顔のまま、何かを話している。
　微かに、声が聞こえた。

「―― ここ最近の惨状、裏切り者のせいだって本当か？」

ENo.9 タマキ とのやりとり


ENo.19 翠眼の怪物 とのやりとり


ENo.581 ツクシ とのやりとり


ENo.658 天弖 とのやりとり

ItemNo.9 ギャンブルワッフル を食べました！
　体調が 1 回復！（20⇒21）
　今回の全戦闘において 攻撃10 防御10 強靭15 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

MISSIONによる獲得影響力の誤り分を現在の影響力に反映しました。
［第12回］チェックポイント《商店街》 ／ 誤：43 正：51

山天狗 をエイドとして招き入れました！

シエ(11) に ItemNo.15 鋼鉄の救急箱 を送付しました。

領域LV を 5 DOWN。（LV25⇒20、+5CP、-5FP）

武術LV を 5 UP！（LV20⇒25、-5CP）
使役LV を 5 UP！（LV20⇒25、-5CP）
防具LV を 5 UP！（LV85⇒90、-5CP）

シエ(11) により ItemNo.14 不思議な食材 から料理『パーフェクトパフェ』をつくってもらいました！
　⇒ 技巧料理！［ 2 1 2 = 5 ］大失敗！何だこれは！！！！料理の効果1～3が消失！
　⇒ パーフェクトパフェ／料理：強さ52／［効果1］－ ［効果2］－ ［効果3］－

レイジ(1278) とカードを交換しました！

《超越存在・創世の撃鉄》 （イディオータ）


クリエイト：キャノン を研究しました！（深度0⇒1）
クリエイト：キャノン を研究しました！（深度1⇒2）
デスブロウ を研究しました！（深度0⇒1）

フィアスファング を習得！
サークルバリア を習得！
バトルダンス を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

シエ(11) は 月長石 を入手！
不幸喰らい(546) は 月長石 を入手！
シエ(11) は 吸い殻 を入手！
シエ(11) は 牙 を入手！

▼エイド化候補（基本行動にてエイド化可能）
不幸喰らい(546) のもとに キムナイヌ が興味津々な様子で近づいてきます。
不幸喰らい(546) のもとに 大百足 がゆっくりと近づいてきます。

シエ(11) に移動を委ねました。

リュウジン区 C-10（山岳）に移動！（体調21⇒20）
リュウジン区 C-11（道路）に移動！（体調20⇒19）
リュウジン区 C-12（山岳）に移動！（体調19⇒18）
リュウジン区 C-13（山岳）に移動！（体調18⇒17）
リュウジン区 C-14（森林）に移動！（体調17⇒16）

MISSION!!
リュウジン区 C-11：リュウジン橋 が発生！
　　 - シエ(11) が経由した リュウジン区 C-11：リュウジン橋
　　 - 不幸喰らい(546) が経由した リュウジン区 C-11：リュウジン橋

［852 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［422 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［483 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［161 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［354 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［251 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［182 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［118 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［44 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［111 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　



　




Cross+Rose越しにどこかの様子を見ているエディアン。

　

　

　








元気よくチャットに入り込むノウレットと、少し機嫌の悪そうな白南海。

　

　






見ていた何かをサッと消す。

　

　

　






　








ノウレットにゲンコツする白南海。




　






検索方法をエディアンに教わり、若を検索してみる。

　

　

　






ノウレットにゲンコツ。





ノウレットの頭を優しく撫でるエディアン。






　







　

　

　

こっそりと、Cross+Rose越しに再びどこかの様子を見るエディアン。




　

チャットが閉じられる――

大きな川に架かる大きな橋。

川の水は他の地域と比べて綺麗に見える。

　

　

　　　ゴォゥ――

　

　

突風。

　

橋の上の雲が散り、何かが姿を現す･････

　



　

巨大な龍がこちらを睨み、襲いかかるッ！！