［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

週末の日曜日にジェイド王国大使館の中庭を借りて、みんなでプールて遊ぼうという話に前回なった。
　
「水着で悩殺されんの楽しみにしてるよ」

　ユカラくんが私と深雪ちゃんに放ったこの台詞が原因で、かわいい感じの水着を選んではいけない雰囲気になってしまった。
　ユカラくんはからかうつもりで言ったんだろうけど、身体と水着をじーっと見つめられてしまう可能性ももしかしたらあるかもしれないよね？？
　うーん……。体育の水泳前に最低限整えはしたから大丈夫だとはおもうんだけど……。
　お風呂のあと、鏡で自分のプロポーションをチェックしながら考え込む。
　一応、もう少し絞っとく？？
　カロリー計算と必要な栄養素をふまえて、食事の量をセーブしてみたり、筋トレメニューを増やしてみた。
　　
「アズーロ様も、深雪様もあまりお食べになられませんね。ひょっとして……料理が美味しく無かったでしょうか？」

　深雪ちゃんと私がふたりして食事の量をセーブしているせいで、夕飯の当番だったマグノリアちゃんが心配そうに尋ねてきた。
　深雪ちゃん、確かここのところ運動もたくさんしてて超頑張ってるよね。

「いやいやそんな事無いよ！めっちゃ美味しいんだけど、夏バテかな？あんまり食べられなくて……」
「うん、マグノリアちゃんのご飯、いつも通り美味しいよ。私も夏バテかも……ごめんね」

　事情を話せばマグノリアちゃんなら、献立変えてくれるかもしれなかったなぁ〜。
　胸が痛む。
　そんな二人に首を傾げながら、ご飯をパクパク食べるユカラくん。

「二人して夏バテなの？風邪引いたら無理しないで寝てなよ。日曜日の予定は無理して出なくても良いんだし」
　
　誰の発言のせいでこんなことになってると思ってるのー？
　理由を知ったらそんなこと気にしなくていいだろう？とは言ってくれるんだろうけども！
　こうなったら意地だよね。
　　
「あ、うん。大丈夫、食欲無いけど元気だから！」
「私も風邪じゃないよ。ユカラくん、心配してくれてありがとう」

　深雪ちゃんの話に合わせて私も頷いておく。

「それならいいけど。アズも深雪も無理はしないで、疲れた時はゆっくり休みなよ？」

　苦笑いするしか無かった。美容のために早く寝るけどね！


そんなこんなで日曜日の前日。
　水着を持っていないマグノリアちゃんに似合う水着を求めて、私達はイバラシティ最大級のショッピングモールであるイバモールチナミへお買い物にやって来た。
　大きな建物の中には映画館やお食事処などもあり、広い敷地をゆっくり回れば一日過ごせてしまうぐらいテナントが充実している田舎の楽園の様な場所。それがイバモール。
　マグノリアちゃんの水着を、深雪ちゃんと二人で見立てるのが主な買物目的だけど、私達も水着選びを真剣にするため意気込んでいた。
　少し露出が派手な水着を着ても恥ずかしくない様に、整えはした！！
　うん！多分大丈夫！深雪ちゃんもシルエットが、少し腰回りが細くなったかな？？

「あまり水着の事には詳しくありませんので、今日はアズーロ様、深雪様、よろしくお願いいたします」
　
　お店に入る前に、深々と頭を下げるマグノリアちゃん。

「そんなに畏まらなくて大丈夫だよ。私と深雪ちゃんも水着を買いに来たんだし、似合う水着を探すのも楽しいから」
「うんうん。私からしたら、選んだ水着をマグノリアちゃんが着てくれるだけでご褒美だから、寧ろ感謝したいレベル」

　私達は、和気藹々と水着売り場へと向かうのだった。
　まずはマグノリアちゃんの水着を選ぼうと、かわいい感じの水着が並んでいる方へ。
　あまりじっくり見た事は無いのだけど、マグノリアちゃんも幼少の頃に奴隷商人や飼い主に虐待を受けた傷痕がいくつか残っているらしい。
　ユカラくんもここ最近は傷を見られても平気っぽいけど、昔は肌を隠す服を着ていたと思うので、女の子のマグノリアちゃんなら尚さら肌の事は気にしてるに違いない。
　なるべく肌が出ないタイプの水着を選ぼうと、深雪ちゃんとも事前に相談しておいたのだった。


「あっ、これなんかスレンダーなマグノリアちゃんが着たら似合いそうー！私が着たいぐらい」
「深雪ちゃんは黒のにしたんだね。私は白いのを選んでみたよ。これなんかいいと思う」
　
　深雪が選んでみたのは黒のドレスっぽいやつで、私は対照的な白い花柄のワンピースをチョイスした。
　あ、黒もいいよね。白い肌に合いそう〜。

「試着してみて、似合う方に決めよう。もちろん、マグノリアちゃんが気に入った方で良いよ」
「分かりました。着替えてきますね、少々お待ちください」

　試着室の前で二人して待っていると、ひょこりとカーテンから困った表情のマグノリアちゃんが顔を出した。

「あの、深雪様に選んで頂いた方なのですが、胸がきつくて着れそうにないみたいです」
「えっ、マグノリアちゃんって細い感じじゃなかったっけ……実は隠れ巨乳に成長してたの！？」

　深雪ちゃんはマグノリアちゃんのサイズを見誤ったらしい。

「なんだって……私がマグノリアちゃんのスリーサイズを見誤るなんて……佐藤深雪一生の不覚、腹を切らねば」
「深雪ちゃん、それは大げさだよ。私の方は大丈夫かな？サイズは合うのを選んだつもり」

　私の言葉にコクリと頷くと、マグノリアちゃんは再びカーテンを閉めて着替えに戻るのだった。
　出会った頃と比べると、マグノリアちゃんも大きくなったよね〜。
　お洋服の感じから予測すると私と同じぐらいか、それ以上かってとこだと思うんだけどなぁ〜。
　
「お待たせしました。どう、でしょうか？」

　試着室のカーテンを開けると、白い水着に身を包んだ姿がとにかく可愛らしいマグノリアちゃんが、恥ずかしそうに頬を染めながら現れた。

「うん。嫁に貰いたい」
「深雪ちゃん？感想が少しおっさんっぽいよ。ユカラ君が心配してたのも、何となく理解できちゃった」

　深雪ちゃんたまにマグノリアちゃんのことになると発言が面白いよね。
　マグノリアちゃんの身体の傷は所々見えちゃう部分はあれど、随分水着のおかげで隠れていてマグノリアちゃんも安心して着られそうだ。
　白の生地に花柄もいい感じに映えていて、とても似合っている。
　胸元もフリルでカバーされていて、胸も大きいのが強調されず、上品にまとまっていい感じだね。良かった。

「やっぱアズちゃんのチョイスは絶妙だね。マグノリアちゃんの雰囲気に合ってて良いと思う」
「深雪ちゃんもそう言ってくれるなら、安心だね。マグノリアちゃんもこの水着で良いかな？」
「はい。素敵な水着を選んで頂いて、ありがとうございます。ユカラにも自慢できます」

　満足そうにニッコリとするマグノリアちゃん。
　無事に買い物の一番の目的を果たす事ができて、私も深雪ちゃんも一安心するのだった。


「よーし。今度は自分たちの水着を選ばないとだ」
「うん、さっき探すついでに目星は付けてはおいたけど……深雪ちゃんはどんなの着るの？」
　
　マグノリアちゃんの買い物を済ませてから、今度はセパレート系の水着の置いてある売り場へ向う。

「どんなのって、本当はマグノリアちゃん着てる様なタイプの水着を選ぶつもりだったけど……」
「うん。ユカラくんがリクエストして来たから、悩んじゃうよね」
　
　生地の少ない水着を二人で眺めながら、お互いに探りを入れるような感じになってしまう。

「因みに、アズちゃんはユカラがあーゆーの着てって言ったら着る？」
　
　深雪ちゃんがハイレグのかなり際どい水着を着たマネキンを指さして聞いてきた。

「ん〜、これはちょっと際どすぎるから断るかなぁ〜、こっちぐらいなら着てもいいけど」

　近くのビキニタイプの水着を指さして呟く。
　これぐらいの面積で、ハイレグなら耐えられるよね？？
　深雪ちゃん着るのかな？？すごいなぁ〜。

「そうだよねー。ぶっちゃけユカラが本当にセクシー水着を望んでるかは怪しいと思うんだ。きっと生地の少ない水着を選んで恥ずかしがる姿がみたいんだよ、性格悪い」

　なるほど。深雪ちゃんはそう考えちゃうのか〜。いつもからかわれてるもんね。
　私はフルフルと首を横にふる。

「ユカラくんは、そこまで性格悪くないよ。私と深雪ちゃんの普段見せない様な姿が見たいだけなんじゃないかな？」
「えっ、そう？私が斜めに構えすぎなのかな……マグノリアちゃんはどう思う？」
「はい。ユカラなりに、アズーロ様と深雪様の水着姿を楽しみにしているという意味では無いでしょうか」　
「そっかー、そうだね。前向きに考えよう」

　深雪ちゃんも素直に受け取ってくれるみたい。良かった。

「私はアズちゃんほど選ぶセンスが無いから、店員さんに聞きながら選んでみるよ。色だけは被らないようにしたいねー。マグノリアちゃんが着れなかったから、私が黒にしようかな」
「深雪ちゃんは黒にするんだね。私はそれなら薄色か白かな。マグノリアちゃんと被らないように無地にするけど」
　
　二人で色を決めたところで、お互いの好みの水着を別れて選び始めるのだった。

「私はここでお待ちしてますので、アズーロ様も深雪様もゆるりと選んできて下さいね」

　水着の入った紙袋を大事に抱えながら、マグノリアちゃんは微笑んで私達を見送った。
　さて、私も選ぼうかな。
　胸の大きめサイズのコーナーへと移動する。
　深雪ちゃんのプロポーションと好みを考えると、レースのビキニあたりが来そう、だよね。
　ん〜〜。
　レースじゃなくて、私好みのビキニか〜。レースアップ（靴ひものようにひもを交互にして編み上げにしてしばること）とかないかな〜。
　あら、あった。
　背中部分がレースアップの白ビキニ。
　かわいい〜。
　よく見るとパンツの部分のサイドもレースアップだ。
　…………だいぶセクシー？？
　んーーーーでも、可愛いしなぁ。

　えい！着てしまえ！！

　試着室で着替えてみたら、案外大丈夫だった。
　これでハイレグだったら無理だったね！
　よかった、パンツのレースアップはほどけないようになってた〜！
　解けたら悲惨だもんね。そりゃそうだよね。
　とりあえずセクシーではあるので買うことにした。
　これならプロにコーディネートしてもらった、深雪ちゃんに見劣りすることはないだろう。
　あわよくば、ユカラくんを悩殺できればいいんだけど！

　当日が楽しみだなあ！

特に何もしませんでした。

守護者の姿が消え去った――

　

　

六角形の柱から天に向け、赤色の光柱が立つ。

どうやら次元タクシーで行けるようになったようだ。

ユカラ(839) に 10 PS 送付しました。

時空LV を 25 DOWN。（LV25⇒0、+25CP、-25FP）
変化LV を 15 DOWN。（LV25⇒10、+15CP、-15FP）

命術LV を 30 UP！（LV25⇒55、-30CP）
百薬LV を 15 UP！（LV5⇒20、-15CP）
付加LV を 5 UP！（LV50⇒55、-5CP）

ItemNo.12 美味しい草 から料理『巣ごもり卵』をつくりました！
　⇒ 美酒佳肴！［ 2 5 1 = 8 ］成功！料理の付加効果のLVが増加！
　⇒ 巣ごもり卵／料理：強さ40／［効果1］治癒12 ［効果2］充填12 ［効果3］増幅12

深雪(840) の持つ ItemNo.18 お野菜 から料理『お野菜入りブリトー』をつくりました！
　⇒ 美酒佳肴！［ 6 1 4 = 11 ］成功！料理の付加効果のLVが増加！

ユカラ(839) の持つ ItemNo.3 天然石のアンクレット に ItemNo.19 翠小石 を付加しました！

リリー(444) とカードを交換しました！

ライトニングボルト （ビブラート）


◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

ユカラ(839) は どろどろ を入手！
深雪(840) は 羽 を入手！
深雪(840) は 羽 を入手！
ユカラ(839) は 皮 を入手！
ユカラ(839) は 皮 を入手！
アズ(841) は 皮 を入手！

次元タクシーに乗り ウシ区 R-4：チェックポイント《古寺》 に転送されました！


ユカラ(839) に移動を委ねました。

ウシ区 R-3（森林）に移動！（体調30⇒29）
ウシ区 S-3（草原）に移動！（体調29⇒28）
ウシ区 T-3（草原）に移動！（体調28⇒27）
リュウジン区 A-3（草原）に移動！（体調27⇒26）
リュウジン区 B-3（草原）に移動！（体調26⇒25）

採集はできませんでした。
　　 - ユカラ(839) の選択は カミセイ区 H-4：チェックポイント《森の学舎》（ベースキャンプ外のため無効）

MISSION - 未発生：
　　 - ユカラ(839) の選択は カミセイ区 S-13：チェックポイント《鰻屋》（ベースキャンプ外のため無効）

［844 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［412 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［464 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［156 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［340 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［237 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［160 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［97 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［41 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［17 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破



　

　

　

　　　ぽつ･･･

　

　

　

　　　　　　　　　ぽつ･･･

　

　

　



　




　

　

　

　　　　　　サァ･･･――

　

　

　

雨が降る。

　

　

　

　

　

　




よく見ると雨は赤黒く、やや重い。

　




急いで雨宿り先を探す白南海。

　

　

しかし服は色付かず、雨は物に当たると同時に赤い煙となり消える。

地面にも雨は溜まらず、赤い薄煙がゆらゆらと舞っている。

　

　




　

　

　

チャットが閉じられる――