［基本］OK.　［戦闘］OK.　［スキル］OK.　

――　■月■日　――




　　　　　　「ねぇ聞いた？あの噂」

「この街に『緑色の眼をした怪物』が出るんだって」　　　

　　　　「『怪物の歌を聴くと頭がおかしくなっちゃう』ってホント？」

「そんな恐ろしい『化け物』が出るなんて聞いてないよ」　　

　　　「何か『普段は人の姿をしている』らしいよ。」

「人に化けるのか！？何て恐ろしいんだ」　　　　

「ほっといたらこの街の人皆知らずの内に狂わされちゃうんじゃ？」

「怪物が見つかったら殺さなくてはならない」

――　最近、やたらと自分に視線が刺さる。

緑色の眼をした怪物。

この街にそんな目の色をした人は俺以外居ない。

明らかに俺の事を指している噂。

しかし何故、急にこんな噂が流れ始めたのか。

違う。俺は怪物じゃない。
俺はそんな事望んでいない。


やめて。やめて。やめて。


そんな言葉が通じたなら、良かったのに。





















――　ある日、噴水のある広場で歌ってた時の事。

その時は誰も居ないと思っていた。

けれど、一人。誰かが聴いていた。

その人が、その内苦しみだして。

気付いた俺は歌を止めて、大丈夫ですか、と声を掛けた。

すると。







殺意の籠った目で睨まれる。

そのまま掴みかかられ、首を絞められる。

苦しい。痛い。痛い。

危機を感じてその手を振り払う。

そうして逃げる様に、その場から走り去った。




――　しかし、これで終わりではなかった。




これ以来、噂を言っていた人々が自分を見るや否や襲って来るようになった。

石を投げられた。当たった所が痣になった。

ナイフで切り付けられた。切られた部分から赤色が滲んだ。

殴られた。蹴られた。受けた部分は赤く腫れあがって痛み出す。

水を掛けられた。銃弾も飛んできた。髪を引っ張られた。

















街一つが、俺の敵になった。
















それからの街での事はあまり憶えていない。

ひたすら逃げ続けた。

寒い日に川に逃げ込んで、そのままその中でやり過ごして。

隠れながら、とにかく逃げなければと走り続けて。

その内、海に出て。



俺は海に飛び込んだ。



冷たい水が肌を刺す。

真冬の海はとても寒くて、凍えそうで。

なのに、何処か居心地の好さを感じた。

まるで海の生き物にでもなった様な、そんな感覚だった。


そのまま無我夢中で海を渡って。


ひたすら、逃げ続けて。





気付いた時には、イバラシティに来ていた。





暫くはここで隠れて過ごそう。

そう思って、イバラシティで暮らし始めた。

自分は怪物ではないと、思い込み続けながら。

---

……『清蓮』の、この街に来る前の記憶を思い出していた。


思い返すほど、ロクでもない記憶だなと思う。


何方でも迫害され、俺は堕とされ『清蓮』は場所を追われる。


在りもしない『怪物像』が人間によって作り上げられ、それにされる。


これは何者かが仕組んだ事ではない。


人間自身が不安と恐れから逃避する為に自然と作り上げていくものだ。


『人間は得体の知れないものに恐怖する』。


その恐怖の矛先を向ける為に『怪物』を作り出そうとする。


そうして『怪物』は生まれる。


否。


『怪物』に仕立て上げられる。


つくづく恐ろしいものだ。


人は簡単にそれが出来るのだから。


噂はすぐに尾鰭を付けられ拡散する。


真実と嘘が混ざり合った言葉の羅列が蔓延する。


それを信じるも信じないも人間次第だが、確実にそれは『怪物』を作り上げる。


……だからこそ、『清蓮』は『怪物』にされた。


今でこそ、救いの手がある。


しかし以前はそんなものは一つたりとも無かった。


声を上げても手を伸ばしても、その手を取るものは誰も居なかった。


……まるで堕ちる前の俺の様に。






今は、こんなにも手を取ってくれる人が居る。


今は、こんな自分を守ろうとしてくれる人が居る。


傷つく事を好しとしない人が居てくれる。


あぁ、もっと早くに出会えていたなら。


でもきっと、早くに出会っていたら――






























――同じ様には、なってないんだろうね

ENo.9 タマキ とのやりとり


ENo.180 ちわわ とのやりとり


ENo.285 日明と月夜 とのやりとり


ENo.546 不幸喰らい とのやりとり

守護者の姿が消え去った――

　

　

六角形の柱から天に向け、赤色の光柱が立つ。

どうやら次元タクシーで行けるようになったようだ。

幻術LV を 5 UP！（LV0⇒5、-5CP）
装飾LV を 5 UP！（LV82⇒87、-5CP）

真柄(94) とカードを交換しました！

揺籃 （ブレイドフォーム）


パージ を研究しました！（深度0⇒1）
パージ を研究しました！（深度1⇒2）
パージ を研究しました！（深度2⇒3）

フラッシュ を習得！
アトラクト を習得！
ピュリフィケーション を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

翠眼の怪物(19) は 車前草 を入手！
ポチ&リオット(63) は スポンジ を入手！
悪夢の残滓(275) は スポンジ を入手！
アザトとパンドラ(339) は 蒲公英 を入手！
翠眼の怪物(19) は 橙小石 を入手！
翠眼の怪物(19) は 鉄くず を入手！
ポチ&リオット(63) は 橙小石 を入手！
アザトとパンドラ(339) は 鉄くず を入手！
ポチ&リオット(63) は 触手 を入手！
ポチ&リオット(63) は 触手 を入手！
ポチ&リオット(63) は 触手 を入手！
ポチ&リオット(63) は 触手 を入手！

ヒノデ区 M-11（チェックポイント）に移動！（体調11⇒10）
チナミ区 B-4（ベースキャンプ）に戻りました！
体調が全回復しました！

『チナミ区 H-16：チェックポイント《瓦礫の山》』へ採集に向かうことにしました！
　　 - 翠眼の怪物(19) の選択は チナミ区 H-16：チェックポイント《瓦礫の山》

MISSION!!
マガサ区 C-15：やきもの小路 を選択！
　　 - 翠眼の怪物(19) の選択は マガサ区 C-15：やきもの小路

［844 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［412 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［464 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［156 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［340 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［237 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［160 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［97 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［41 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［17 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破



　

　

　

　　　ぽつ･･･

　

　

　

　　　　　　　　　ぽつ･･･

　

　

　



　




　

　

　

　　　　　　サァ･･･――

　

　

　

雨が降る。

　

　

　

　

　

　




よく見ると雨は赤黒く、やや重い。

　




降ってくる雨を手で受け止める。

　

　

雨は手に当たると同時に赤い煙となり消えてしまう。

地面にも雨は溜まらず、赤い薄煙がゆらゆらと舞っている。

　

　




　

　

　

チャットが閉じられる――

マガサ区の名所、やきもの小路･･･のはずの場所。

店舗らしき影は見当たらず、ただただ瓦礫しかない。

　

　

　

そんななか動く、ひとつの影。

　



フクロウ･････のようだが、よく見ると焼き物であることがわかる。

　





不思議なフクロウが自己紹介をする。

　

　





ユーカラが指し示す方向から、何かが押し寄せてくる･･･