［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

　これは少し前の話。

「ど の 面 下 げ て 言 っ て る ん だ い ?」




「あんなこと言われた手前、素直に意見交換できないのよねえ…」


　柄にも無いって?
こう見えても人間のサガが残っているというか、やっぱりフジウルは驚異であり圧倒的存在なのだ。


　そして此処からはあまりひとさまに言いたくない話。

「うーん、主従関係はどこいった…」

　顔には出さないではいるが、いや見えていないだけかもしれないが、実のところ不安は生じている。
彼の力をセーブしている一方で必要な場面で必要な出力を出せてやれていない負い目。
それは図書館内の仲間は勿論のこと、同行してくれているハザマの仲間達に対しても同様である。
　他に頼りはないのかと言われれば…あるにはあるが、上司である司書長ことフォスは
マヤを守ってやらなければいけない。マヤを守らせてやらねばならない。
なのでそういう意味で頼り難い。
誰に言われるまでもなく、ハクカクはそう肌で感じていた。



　だから独断で此処まで来た?
今まであまり縁も縁もなかった彼に注目するようになった?
そうかもしれないしそうでないかもしれない。
誰にもわからない。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　今はまだ




「あっ」

　あまり馴染みのない地域、路地裏、ガラクタの山を掻き分けていくと、そこに彼がいた。

「いたいた、あんた素早っこいのね～」

　視線が動いたので聞こえてはいるのだろう。それが彼の返答のスタイル。
返事がないのは体質的に仕方がない。
　コートを片手に佇んでいる…あの巨体でよくこんな狭い所まで入り込むものだ。
足場の良い箇所もしっかり確保していて、この様子だけでその手のプロだと判る。

　と、まあ分析しながら歩み寄ると…何やら体勢を変え始め

「誰かに見られたりしなッ?!」

　広がるコートを突如投げつけられ、そのまま転倒。
足場の悪さと不意打ちが相俟って避けれるわけもなく、派手な音を立てながらガラクタの山に埋もれてしまう。

「ちょ、ちょっと、何す……」

　それはすぐに理解させられた。
重量感ある風を切る音が、頭上すれすれを掠め、サングラスを粉砕。
あらぬ方向から現れ、異形の脚で壁を這ったり人を突き刺そうとしたり…
まったく、人に見られたらこの虫の親玉みたいな化物をどう説明してやれば良いやら…

「ちっ…!」

　意表を突くのに失敗した、この虫の親玉みたいな化物ことギベオンは
今度は太腕から生えた触手を振るう。
そう、こいつは人を殴る手はないが人を絞め殺す触手を代わりに生やしている。
よくもまあアームカバーだけで隠していたもんだ…それはともかく

「やぁっと捕らえたぜ」

　確かな手応えから卑しい笑みを浮かべる。
トリフェーンが触手に捕らわれた。
血管が浮き出るような強い締め付け…さすがに苦しいのか表情も益々険しくなる。
彼の筋力だからこそ耐えれているが、常人だったらぶつ切りの切り身になっていたことだろう。
　解放してやらなければ

「えぇ、私からも狙いやすくなったわ」

　寝転がった状態で拳銃を構え、発砲。
場所といい相手といい状況といい、躊躇う理由はない。
轟音の中に、鉄の塊にでも跳ね返ったかのような鈍い音が紛れて響く。
　拳銃といっても経口の大きいもので、それが頭部に当たろうものなら
普通弾けるか穴が空くかなのだが…

「てめぇ……」
「あーら、いいじゃない。安そうなスポーツサングラスだったし?」

　多少虚勢を張っている。そうでもないと相手の驚異と狂気にすぐに飲まれてしまいそうだから。
　銃撃は相手のサングラスを弾いて、こめかみの辺りに小さい窪みが生じた程度だった。
この異常な耐久力も化物たる由縁。
まあ何十発も同じところに当てられれば話は別だが、その前に相手から一撃でも貰ってしまうのがオチだ。
　隠すものがなくなり、露になる素顔は醜いなんてものじゃなかった。
失われた両の目、本来眼球があるはずの所は赤く筋ばった物で満たされていて
『あれで世の中の何が見えるのだろうか?』と言うのが正直な感想である。

「私のはボーナスで買ったブランド物だったのよ」

　ギベオンの気を反らせているうちに、触手の締め付けも弱まったようで
それは即ち…彼の解放を意味する。

「あ"っ?!!」

　強烈な酸の刺激臭と、衣服と肉が焼ける悪臭が瞬く間に広がる。

「クソがぁぁてめぇらぁああ」

　銃弾は凌げても、異能の酸は凌げなかったようだ。
　散々喚き散らし、苦しみ悶えていたが、異形の脚を複数本生やしたかと思うと
途端に跳ねて、壁を蹴り………


「は～、いったか……」

　相手を追い払ったのを確認。自然と出る溜め息。

「悪ぃね、また助けられちゃった」

　またも不意打ちされたことを反省しつつ感謝。したのだが

「………ん?」
[僕の方こそ助けられた]
[長期戦になって決め手を探る一方だった]
「そ、そう…にしても文字打つの早いのね。
って言ってるそばからまた長文打ったな?なになに…」
[皆が行動に移したくとも移しにくい、制限された現状をそれなりに把握した]
[それでも無法で動くのが奴等小悪党どもの強み、だが元々僕には縁のない領域]
[そこでだ、君の知識と力が欲しい]
「まさかカタギになってから前職を求められるたあね…
協力するのは全然構わないけどさ、縁がないっていうわりによく辿り着けたわね?」



[花の香りを辿ったたら行き着いただけさ]
「花? あぁ…なるほど」

　彼にとっては最高一品が、最悪の場所から匂ったのだろう。
微妙な間がそれを物語っていた。

ItemNo.20 牛…味噌汁 を食べました！
　体調が 0 回復！（30⇒30）
　今回の全戦闘において 活力5 体力5 防御5 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

守護者の姿が消え去った――

　

　

六角形の柱から天に向け、赤色の光柱が立つ。

どうやら次元タクシーで行けるようになったようだ。

エルミリア(160) から 173 PS 受け取りました。
すごい木材（400 PS）を購入しました。

魔術LV を 5 UP！（LV20⇒25、-5CP）
付加LV を 5 UP！（LV5⇒10、-5CP）

ロゼ(622) により ItemNo.25 すごい石材 から装飾『星のカケラ』を作製してもらいました！
　⇒ 星のカケラ／装飾：強さ276／［効果1］幸運20 ［効果2］－ ［効果3］－

ギンカ(1) の持つ ItemNo.23 たけのこ から料理『たけのこ味噌汁』をつくりました！
　⇒ 技巧料理！［ 1 2 6 = 9 ］成功！料理の強さが増加！
ステバ(219) の持つ ItemNo.20 不思議な食材 から料理『不思議な味噌汁』をつくりました！
　⇒ 技巧料理！［ 1 3 4 = 8 ］成功！料理の強さが増加！
ItemNo.30 ビーフ から料理『ビーフ味噌汁』をつくりました！
　⇒ 技巧料理！［ 2 6 2 = 10 ］成功！料理の強さが増加！
　⇒ ビーフ味噌汁／料理：強さ48／［効果1］活力5 ［効果2］体力5 ［効果3］防御5


エルミリア(160) により ItemNo.18 長ドス に ItemNo.5 駄物 を付加してもらいました！
　⇒ 長ドス／武器：強さ261／［効果1］体力20 ［効果2］攻撃10 ［効果3］－【射程1】

クロスフェイス(1067) とカードを交換しました！

爆弾ちゃん （アブソーブ）


フラッシュ を研究しました！（深度0⇒1）
タクシックゾーン を研究しました！（深度0⇒1）
コロウドスパウト を研究しました！（深度0⇒1）

上書き付加 を習得！
グリモワール を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

ギンカ(1) は 蒼小石 を入手！
エルミリア(160) は ビーフ を入手！
ステバ(219) は 腐肉 を入手！
エルミリア(160) は 翠小石 を入手！
ステバ(219) は ビーフ を入手！
ギンカ(1) は たけのこ を入手！
魄角(452) は 毛 を入手！
魄角(452) は 毛 を入手！
エルミリア(160) は 毛 を入手！
エルミリア(160) は 毛 を入手！

次元タクシーに乗り カミセイ区 F-11：チェックポイント《商店街》 に転送されました！


エルミリア(160) に移動を委ねました。

カミセイ区 F-12（森林）に移動！（体調30⇒29）
カミセイ区 F-13（森林）に移動！（体調29⇒28）
カミセイ区 E-13（森林）に移動！（体調28⇒27）
カミセイ区 E-14（道路）に移動！（体調27⇒26）
カミセイ区 E-15（道路）に移動！（体調26⇒25）

採集はできませんでした。
　　 - エルミリア(160) の選択は ヒノデ区 M-11：チェックポイント《大通り》（ベースキャンプ外のため無効）

MISSION - 未発生：
　　 - エルミリア(160) の選択は カミセイ区 F-11：チェックポイント《商店街》（ベースキャンプ外のため無効）

［845 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［409 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［460 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［150 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［311 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［202 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［149 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［68 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　




　





不機嫌そうな表情。

　











首を傾げる白南海。

　





ポケットから黒いハンカチを取り出す。

それを手で握り、すぐ手を開く。

　

すると、ハンカチが可愛い黒兎の人形に変わっている。

　









眼鏡をクイッと少し押し上げる。






咄嗟に腕を組み、身構える。

　







そう言ってチャットから抜けるエディアン。

　




　

チャットが閉じられる――