［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

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　荊街備忘録12


　餅は餅屋。というシンプルな言葉がある。こと難儀な物事には下手に素人が無理して臨むより、対価を払って専門性を持った人間に任せるのが一番だというごくあたりまえの格言なわけだが、同じ意義のことわざ的なものは実は世界各地に存在したりする。まあ、その中でも最も少ない語彙で説明しきってるのは本邦のこの言い回しだろうとは思う。たった四文字だし。

　そういう訳で俺は今、チナミ区市役所経由で紹介されたいくつかの連絡先を片手にそのまま図書館の資料室で情報の整理に当たっていた。これまで『ハザマ世界』で俺たちが辿ってきたと推測されるルートと現実のイバラシティの地図との比較、現地に存在する施設やハザマ世界との関連性、出現した存在の関わりなんかを整理すると、こんなことがわかってきた。

　まず、ハザマ世界と現実のイバラシティの地図は決して未関連ではなく、むしろかなり似通った地形であること。そこに存在する施設や環境などもある程度は関連しており、例えば公園があるところには公園があり、港や庭園があれば同じような設備が存在し、それに関連した『何者か』と接触、襲撃されたりなんかを繰り返している。

　要するにそういうことだ。この現実のイバラシティを元にしたなんらかの仮想世界に放り込まれているのか、もしくは一昔前のSFものならパラレルワールド的な並行世界かなにかに巻き込まれたか。どう考えても現実味はないのだが、現実のものとして不特定多数と共有する事象として少なくない住民が巻き込まれているという事実はどうやら真実味が出てきた。

　俺がその気持ちを確実なものにしていったのは、役所の対応もそうだが、街中全体の独特の雰囲気に対して、だった。


「集団ノイローゼ？」

「・・・と、でも呼ぶしかないものでしょうか」

　仮にも行政の窓口の職員の言葉とも思えない物騒な単語に、俺は首をひねった。

　話を聞くと、俺のように周囲の情報収拾にやってくる者や、如何とも形容しがたい奇妙な相談事を持ち込む住民が昨今増えているのだと。曰く見覚えのない建造物が突然近所に建っている、曰く今まであったはずの地形や山林が短期間のうちに形を変えたり、荒れ果てたりしている。存在したはずの神社や公園が地図とは別の場所に移動している、といったもの。
　中には住民の数名が行方知れずになったとか、そういった深刻な内容のものも若干ながらあるようで、通報を受けた警察と連携して調査をはじめた最中といった状況なのだそうだ。

　ひとつひとつは些細なものではあっても、それが立て続けに重なれば怪事件、といって差し支えはない。最近とみにそれが目立つようになったのは、むしろそういった事象が起こっている、という噂自体に影響された住民たちの不安や焦燥、あるいは一部の好奇心的なものによって穏やかならぬ雰囲気が全体的に広がりかけているという実情があるようだ。住環境というより治安そのものにも関わるそう言った動向のほうに役所としては神経を尖らせているのだ。

　どっちにしろ穏やかじゃない。俺はうなじのあたりがムズムズする違和感を感じながらも、目的の資料をいくつか受け取ってから撤収した。なんてことはない、市内に存在するある種の施設のリスト、およびその調査に詳しそうな界隈の情報だ。

　
「そんなに数は多くなさそうだなあ」

　手元のリストには、市内に登録されている占いやオカルト的な品物を扱うような店舗、およびそういった内容の商品を扱う可能性のある古物商などの一覧。こうした怪しげな店といっても市内で店舗として構える以上登録は必要だし、それ以外のものであればいわば本格的に地下の店、未登録の界隈ってことだ。

　魔術を扱う店、ハザマからかろうじて持ち帰ったメモのヒントから当たりをつけつつ情報をさらう。いくつか目処をつけ、今度はそこの店の経営者やなんかの情報を探す。こう言った個人店の全てが商工会などに加入している訳ではないから、役所で入手できるような情報だとここになければ手詰まりになる。幸いイバラシティは割と怪しい店でもフランクに受け入れてしまう下地がある分、最初の事業登録に関してはけっこう厳し目でもあったりするようで（だからこそおかしな店や建物でも許可が出るのだろう）、未登録の事業所があれば逆にその方が目立つ。ある意味『そこが怪しいかどうか』は割と調べやすい、とも言えた。

　候補は3つくらいに絞られたので、そこからは自分の足で調べてみるしかないだろう。そのどれもがハズレだった場合は、それこそ『そっち方面』の専門家に相談する必要があるかもしれないが、今はあまり考えたくない感じだ。

「まずは行ってみないとなあ。でも、どうにもなあ」

　調査に目処をつけ、図書館から出る。俺は深呼吸してから図書館脇の小道を駅に向かって歩き始める。

　ふとその足元に、ハトが歩いていた。都市部のハトらしく、俺の歩みに合わせて前方を悠然と歩いている。明らかに俺の存在をわかっていながら、飛び上がって逃げるほどの距離でもないと知っているんだろう。ずっと、延々とボテボテ歩いている。

　なんの気もなしハトの後をついて行く形でそのまま図書館のある公園を進む。するとハトがまた一羽、今度は俺の背後から抜き去るように歩いてきた。一羽、また一羽。人気もほとんどない夕暮れ時の公園で、なぜかハトに取り囲まれる形になった俺は妙な気分で歩みを止めた。

「なんだよ、おまえら、俺は別にエサなんかもってねえぞ」

　誰に言うでもなく呟くと、そのうちのハトの一羽に屈みこもうとして、ふと動きを止めた。

「ーーーよう兄ちゃん、ちょっと聞きたいことがあるんだが」

　顔を上げる。いつのまにか、目の前に男が立っていた。

「あんたの知り合いの女のコのことで、ちょっと用がある」

　突然そう言われて、俺は一瞬何が何だかわからなくなり、そして突然、何かに思い当たったように声をあげた。

「あんた」

　目の前の男は、見覚えのない、しかし確かに会った覚えのある見知った男の姿だった。



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幻術LV を 5 UP！（LV20⇒25、-5CP）
装飾LV を 5 UP！（LV47⇒52、-5CP）

フミ(961) の持つ ItemNo.7 吸い殻 に ItemNo.16 ボロ布 を合成し、駄物 に変化させました！
　⇒ 超絶合成！［ 3 1 3 = 7 ］不発！
マッケンジー(1144) の持つ ItemNo.20 柊 に ItemNo.22 紅小石 を合成しようとしましたが、LVが足りないようです。
ItemNo.13 皮 に ItemNo.21 不思議な牙 を合成し、何か固い物体 に変化させました！
　⇒ 超絶合成！［ 5 3 5 = 13 ］不発！
　⇒ 何か固い物体／素材：強さ15／［武器］攻撃10(LV20)［防具］防御10(LV20)［装飾］共鳴10(LV20)


フミ(961) により ItemNo.19 すごい木材 から射程1の武器『レガーロ4』を作製してもらいました！
　⇒ レガーロ4／武器：強さ261／［効果1］攻撃20 ［効果2］－ ［効果3］－【射程1】

マッケンジー(1144) により ItemNo.11 美味しい果実 から料理『エンジェルストランペットの実』をつくってもらいました！
　⇒ 美酒佳肴！［ 5 3 1 = 9 ］成功！料理の付加効果のLVが増加！
　⇒ エンジェルストランペットの実／料理：強さ82／［効果1］攻撃13 ［効果2］防御13 ［効果3］強靭19

クリスタルウォール を研究しました！（深度0⇒1）
クリスタルウォール を研究しました！（深度1⇒2）
クリスタルウォール を研究しました！（深度2⇒3）

アルシナシオン を習得！
フラッシュバック を習得！
ダイアモンド を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

フミ(961) は 白詰草 を入手！
マッケンジー(1144) は 枝豆 を入手！
楽タロー(1285) は 元宝草 を入手！
フミ(961) は 剛毛 を入手！
マッケンジー(1144) は 腐肉 を入手！
楽タロー(1285) は 蒼小石 を入手！

▼エイド化候補（基本行動にてエイド化可能）
マッケンジー(1144) のもとに ゴブリン がゆっくりと近づいてきます。
マッケンジー(1144) のもとに ホブゴブリン がゆっくりと近づいてきます。
マッケンジー(1144) のもとに 氷使い が興味津々な様子で近づいてきます。

マッケンジー(1144) に移動を委ねました。

カミセイ区 J-5（草原）に移動！（体調20⇒19）
カミセイ区 K-5（草原）に移動！（体調19⇒18）
カミセイ区 L-5（森林）に移動！（体調18⇒17）
カミセイ区 M-5（森林）に移動！（体調17⇒16）
カミセイ区 N-5（森林）に移動！（体調16⇒15）

採集はできませんでした。
　　 - マッケンジー(1144) の選択は チナミ区 E-5：チェックポイント《出発地》（ベースキャンプ外のため無効）

MISSION!!
カミセイ区 N-6：カミセイ大公園 が発生！
　　 - フミ(961) が経由した カミセイ区 N-6：カミセイ大公園
　　 - マッケンジー(1144) が経由した カミセイ区 N-6：カミセイ大公園
　　 - 楽タロー(1285) が経由した カミセイ区 N-6：カミセイ大公園

［843 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［396 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［440 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［138 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［272 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［125 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［125 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［24 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　






　





　





ロストのふたりがチャットに入り込んできた。

　

　

　





　





　







軽蔑の眼差しを向けるエディアン。

　








ミヨチンを制止する。





　







フレディオの胸倉をつかみ強く睨みつける！

　

　

　




　

　

　　　――ザザッ

　

　

　

　

チャットが閉じられる――

朽ちた公園のような場所。

　

ギィィィ･････

　

遊具が独りでに動き出す･･･