［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

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　荊街備忘録　11


　端末、ってのは、よく考えたらこの数十年で一気に進化した道具の一つだと思う。

　最初はただの計算機だったコンピューターが時代の要求に従って爆発的に進化した結果、個人用に一人一台レベルに普及して。
　そこにさらなる利便性を求めて携帯性や電話、インターネット環境などのアクセスといった各種通信機能も満たそうとした結果、
　この四半世紀に同時に普及していた『携帯電話』と個人用複合端末（ようするにバソコン）がスマートフォンという形で合流したのは必然だったと言える。


　のはわかるのだが。


「だからよー再三思ってるんだけど、パソコンとスマホはやっぱ別物なんじゃねえ？」

「でも、おかげでパソコンでネットやらなかった人でも簡単にインターネットが使えるようになって」

「そらガラケーの時もできてたじゃねえか」

「そりゃそうだけど」

　俺とフミちゃんはそんな感じでいつもの美術館近くのカフェの一角であーだこーだ行って唸っていた。

「じゃあ逆に、パソコンとスマホの違いって何よ」口を少し尖らせながらフミちゃんは促した。

「あー、まずキーボードがあるだろ」

　一瞬の沈黙。

「スマホも入力できるじゃんもう！！」

「いや、そうだけどさ」

　確かにそうなんだが、文字を入力する媒体としてはスマホは携帯性を重視した結果やはり不便になっている。
　予測変換機能や短縮入力やらでかなり便利になっているとは言え、実際の所キーボード入力による速さとは性質は異なるものと言わざるを得ない。
　この現代、生まれてこのかたスマホ以外触ったことがない、という世代が増えている中でも、業務や開発といった生産の場ではキーボード入力の技術が必須になるのもそれが原因だった。

　要するに何かをプログラミングする、記述する、あるいは開発するといった主体性のある生産的行動をする道具、としてのパソコンの性能に対し、スマホはあくまでネットワークやコミュニケーション、既存の媒体に対するアクセスのためのいわば消費行動を支える道具、という線引きができるわけだ。


「まあ、言いたいことはなーんとなくわかるけど」

　俺の説明をふむふむと聞いていたフミちゃんは少し頷いてから、人差し指を振ってみせた。

「今はスマホもほんとなんでもできるよ？文章書く人だっているし、アプリ入れればお絵かきだってできるし。写真加工したり」

「そう、それそれ」

　メロンパフェを食い終わった俺は頷く。「要するに他所からアプリもってきて使う、ってのに特化してんだろ」

「それは今はパソコンも同じでしょ」

「まあな、でも、スマホ用のインターフェイスとは基本的に発想は異なるわなあ」

「スマホ用のアプリがパソコンで動かないとかのアレ？」

「まーな、仮に同じインターネット上で互換してたとしても、スマホ用のそれにアクセスするのって基本的に不便だしな」

　そう言って、俺は端末を開く。一応研究生として使ってる、所謂ノート型パソコンだ。

「で、例のお互いの持ってきたハザマのメモ、あれを片っ端からコレに叩っこんで時系列順にデータを解析してったんだけどな」


　俺やフミちゃんが周期的に迷い込んでいるらしい異世界、ハザマ世界というやつでの情報は基本『こっち』には持ち帰れない。
　どういう仕組みだかわからないが、そういう仕組みになっているのだ。
　そんな中で俺たちが携帯やスマホといった端末に残した『ハザマ世界』での断片的な記録や映像。
　それらは単体で見ると支離滅裂で、チャットや通信記録やらのデータは大抵は壊れていて復元も難しいレベルの代物だった。
　それを知った『あっちの世界での俺たち』が、情報を補完するために同時に残した手書きのメモなどを合わせてそこから導き出せた情報は未だ心もとない範囲でしかない。
　でも、状況が逼迫してること自体は、メモ書きに残された単語の羅列だけでも明らかだった。

「要するにグズグズしてると、元の世界に戻れなくなるってことみたいなんだよなあ」

「ハザマ世界に、取り残されるってこと？」

「どういう魂胆があるんだか、どんどん強くなって『先』に進んでいかねえとマズイらしい」

　ハザマ世界ではなにがしかの『敵』と戦っているらしいことは分かっていた。何しろ現実に戻ってきたときにあちこちケガしてる理由はそれなのだから。
　しかもどうやら、その敵はその世界の住人だけではなく、同じく他の世界からやってきたらしい存在との戦いも含まれている。
　その戦いの中で勝ち上がったものが先に進み、勝てなかったものはその場に留まり続け、やがてハザマ世界の存在になってしまう。
　
「うわ、イヤな感じ」　

「だよなあ。なんかそういう怪談とか呪いとかあったろ、そういうヤツじゃねえかな一種の」

　俺たちが残した記録をたどっていくと、最初は四人で行動していたはずが、一人欠けている。
　腕利きの仲間だったみたいだから、脱落したとは考えにくい、つまり、俺たちのほうが出遅れたと言うべきだ。
　そうやって、強いもの、強くなったものだけが残り、そうでないものは取り残されーーー


「そういうの映画とか、ゲームとかの世界の話かと思ってたけど」

「俺もそう思う。だから思うんだよ、これ、そういう実験か何かに巻き込まれてんじゃねえかなって」

「実験？」少しギクリとしたように、フミちゃんが眉をひそめた。「誰がそんなことやってるってのよ」

「そりゃ・・・まだ、わかんねえけど」俺は頭を掻く。

「現状わかってる範囲から導き出された結論がそれなら、俺たちもボヤボヤしちゃいられねえよな。色々本腰入れていかねえと」

　そう言って、俺は端末の末尾に書かれたとある住所に視線を落とした。
　これがこれまでのメモ書きを頼りに、やっと調べ上げた手がかりだった。


　ゲームなら、ルールがあって然るべきだ。なら、そのルールを知る、もしくは知っているだろう相手を当たるのが一番だろう。
　俺はちょっと緊張しつつも、やっと事態が前に進みそうな気配を感じて、居住まいを正していた。


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装飾LV を 20 DOWN。（LV67⇒47、+20CP、-20FP）

幻術LV を 5 UP！（LV15⇒20、-5CP）
合成LV を 25 UP！（LV0⇒25、-25CP）

フミ(961) により ItemNo.6 ネジ から射程1の武器『レガーロ3』を作製してもらいました！
　⇒ レガーロ3／武器：強さ122／［効果1］貫撃10 ［効果2］－ ［効果3］－【射程1】

マッケンジー(1144) により ItemNo.14 ボロ布 から防具『スズメスーツ』を作製してもらいました！
　⇒ スズメスーツ／防具：強さ37／［効果1］敏捷10 ［効果2］－ ［効果3］－

ItemNo.17 石英 から装飾『ニュー肩チュンバード』を作製しました！
　⇒ ニュー肩チュンバード／装飾：強さ85／［効果1］地纏10 ［効果2］－ ［効果3］－


ラプチャー を研究しました！（深度0⇒1）
ラプチャー を研究しました！（深度1⇒2）
ラプチャー を研究しました！（深度2⇒3）

カレイドスコープ を習得！
麻痺耐性 を習得！
クリスタルウォール を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

フミ(961) は ポプラ を入手！
マッケンジー(1144) は 柊 を入手！
楽タロー(1285) は 竹 を入手！
マッケンジー(1144) は たけのこ を入手！
マッケンジー(1144) は 紅小石 を入手！
楽タロー(1285) は 不思議な牙 を入手！

▼エイド化候補（基本行動にてエイド化可能）
マッケンジー(1144) のもとに バンブーマン が興味津々な様子で近づいてきます。

マッケンジー(1144) に移動を委ねました。

チナミ区 J-20（道路）に移動！（体調25⇒24）
カミセイ区 J-1（道路）に移動！（体調24⇒23）
カミセイ区 J-2（道路）に移動！（体調23⇒22）
カミセイ区 J-3（道路）に移動！（体調22⇒21）
カミセイ区 J-4（草原）に移動！（体調21⇒20）

採集はできませんでした。
　　 - マッケンジー(1144) の選択は チナミ区 H-16：チェックポイント《瓦礫の山》（ベースキャンプ外のため無効）

MISSION - 未発生：
　　 - マッケンジー(1144) の選択は ウシ区 N-5：イバラ守護像（ベースキャンプ外のため無効）

［842 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［382 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［420 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［127 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［233 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［43 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［27 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　




　






　

　

　

落ち着きなくウロウロと歩き回っている白南海。





　




　

ゆらりと顔を上げ、微笑を浮かべる。

　













　

　

　






　




　

　




　




　

　

　

チャットが閉じられる――