［基本］OK.　［戦闘］OK.　［戦闘:エイド1］OK.　［戦闘:エイド2］OK.　［戦闘:エイド3］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

十一日目

「後ろを向いてッ！全力で走るぜ！」

　公園で待ち構えていた、滑り台とブランコとシーソーに背を向けると、すたこらさっさと全力で逃げる。幸い、追いかけてくる様子はない。楽タローとフミは先に逃げていたから、オレは二人に追いつくと、肩で息をつく。

「ごめん、無事だった？」
「引き際が肝心だしな。しゃーないしゃーない」

　大したケガもなさそーだから、オレたちは何のミヤゲもなくベースキャンプに戻る。勝てそーにない相手に特攻覚悟で無理をするほど、オレたちは任務とやらに忠実なワケじゃない。

　なのだが、それはそれとして気になったコトはある。トリあえずあっさりノビていたヤンキーはともかく、最近フミがちと打たれ弱い気がしておや？と思っていたのだが、理由もわからず手元にある端末をいじっていると奇妙な「数値」が表示された。

「宣言…フミ、テメーもしかしてスキル振り分けしてねーのか？」
「えー？だってしばらく欲しいスキルなかったし」

　ああうんオレもそー思ってた。なのだが、画面に出ている表示のすみっこの方に、スキルの合計が高くなるほどスキルに対する耐性も熟練も増える、と、注釈が書かれている。このスキルというのが曲者で、オレたちが無意識に持っている「異能」がこのハザマ世界では数値化されている。

「つまり？」
「端末のここんトコにこーやって入力するダロ？そーするとオレたちの異能の効果が上がったり、異能を食らったときの効果が下がるみてーだ」

　オレの説明に、フミも楽タローも、きょとんとした顔をする。

「え？え？え？どゆことそれって」
「俺たちみたいに異能がある連中を集めて、その能力が解析されてるってのかよ？」

　オレたちが手にしている端末は、配られたモノだったり、オレみたいに古臭いケータイにいつの間にか接続先が登録されているモノだったり色々だが、単なる連絡用のツールではないらしい。

　こいつに登録した内容を通じて、少なくとも、このハザマ世界に及ぼされるオレたちの異能はコントロールされているってコトだ。フミみたいに、うっかり操作が漏れたヤツに、こっそりペナルティが課される程度には。

「なんかさ、すっごい、実験されてるなーって感じ？」
「そうとも限んねーさ。オレたちの本来の能力に、コイツを通じて、パワーアップしてくれてるだけかもしれん」

「オッサン、それ本当にそう思って言ってるのか？」
「答えはもちろんノーだ」

　だが何か見えてきた気もする。少なくとも、ハザマ世界で使うオレたちの異能には、何らかの方法でオレたち以外の力の干渉がある。そいつがオレたちを助けてくれるのか、オレたちを利用しようとしているのか、今のところは知りようがない。

「気分のいいモンじゃねーが、ここは素直にルールに従おうぜ。少なくとも、それで不利はねーだろ」
「うーん。わかった。じゃあ操作の仕方おせーて」
「知らないのかヨ？けっこう端末いじってるだろ」
「いや、そんなに？」

　ああまあ、フミと楽タローは、この世界のルールに乗っかるよりも「目が覚めた現実」に、このキテレツな出来事を伝える方法を調べていたはずだ。オレたちがルールに従って、おとなしく、このゲームに参加する、少なくとも「運営」にそう思ってもらわないと、最悪ナテハテルートにご案内という結末がオレたちを待っていないとも限らない。

「あー。ソーヤ帰ってきてくんねーかな」

　オレたちがこの世界に来て早々、魔法使いを自称してイロイロ案内してくれた男と羊の姿を思い出す。

　これが映画やゲームだったら、チュートリアルは終わった、彼の助けはない、これからはオレたちが自分で戦うんだ！とか言って歩き出す場面なんだろーが、オレにはそんなかっこうよい趣味はないから、楽な方法があれば喜んで従いたい。

　だがまあ、そんな都合よくいくわけもねーから、もう少しオレの古臭い端末をいじくってみるしかないだろう。久しぶりにベースキャンプを出て、断崖と沼地に囲われているイバラの荒れ野に足を踏み出しながら、オレは手元のちっこい画面に視線を落として歩くのだ。

領域LV を 20 DOWN。（LV20⇒0、+20CP、-20FP）
防具LV を 40 DOWN。（LV67⇒27、+40CP、-40FP）

制約LV を 10 UP！（LV0⇒10、-10CP）
具現LV を 15 UP！（LV0⇒15、-15CP）
料理LV を 45 UP！（LV0⇒45、-45CP）

フミ(961) の持つ ItemNo.15 皮 から防具『かわのドレス』を作製しました！
楽タロー(1285) の持つ ItemNo.14 ボロ布 から防具『スズメスーツ』を作製しました！

"大地の不純物"(1520) とカードを交換しました！

不純の落石 （プチメテオカード）


コンテイジョン を研究しました！（深度0⇒1）
コンテイジョン を研究しました！（深度1⇒2）
コンテイジョン を研究しました！（深度2⇒3）

アサルト を習得！
クリエイト：タライ を習得！
クリエイト：チェーン を習得！
ハントトラップ を習得！
パラライズ を習得！
アシスト を習得！
クリエイト：ヴェノム を習得！
ペナルティ を習得！
召喚強化 を習得！
サモン：レッサーデーモン を習得！
アノイアンストラップ を習得！
インスタントポーション を習得！
祈誓 を習得！
サモン：スライム を習得！
サモン：サーヴァント を習得！
アイギス を習得！
クリエイト：バンデージ を習得！
美酒佳肴 を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

フミ(961) は ポプラ を入手！
マッケンジー(1144) は 柊 を入手！
楽タロー(1285) は 竹 を入手！
マッケンジー(1144) は たけのこ を入手！
マッケンジー(1144) は 紅小石 を入手！
楽タロー(1285) は 不思議な牙 を入手！

▼エイド化候補（基本行動にてエイド化可能）
マッケンジー(1144) のもとに バンブーマン が興味津々な様子で近づいてきます。

チナミ区 J-20（道路）に移動！（体調25⇒24）
カミセイ区 J-1（道路）に移動！（体調24⇒23）
カミセイ区 J-2（道路）に移動！（体調23⇒22）
カミセイ区 J-3（道路）に移動！（体調22⇒21）
カミセイ区 J-4（草原）に移動！（体調21⇒20）

採集はできませんでした。
　　 - マッケンジー(1144) の選択は チナミ区 H-16：チェックポイント《瓦礫の山》（ベースキャンプ外のため無効）

MISSION - 未発生：
　　 - マッケンジー(1144) の選択は ウシ区 N-5：イバラ守護像（ベースキャンプ外のため無効）

［842 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［382 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［420 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［127 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［233 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［43 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［27 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　




　






　

　

　

落ち着きなくウロウロと歩き回っている白南海。





　




　

ゆらりと顔を上げ、微笑を浮かべる。

　













　

　

　






　




　

　




　




　

　

　

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