［基本］OK.　［戦闘］OK.　［戦闘:エイド1］OK.　［戦闘:エイド2］OK.　［戦闘:エイド3］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

//side:ハザマ


「あ、僕ちょっと散歩して来るから。また後で、ここに集合ね」

それじゃあね、と手をひらりと振って、クウィリーノはその場を後にした。
バイトの青年も幼い子供も戸惑ったかも知れないけれど、問われる暇も与えないように。

さくさくざくざく、荒れた土地は、歩く音もどこか荒廃を感じさせる。
歩いている辺りはその徴候が顕著で、乾燥した砂とも土とも言えない地面は踏みしめる度に白くけぶる。
その中にあって、さらに荒れた一角にそれはいた。
少しの距離を保って、乾燥し、煤けた空気に馴染んだ人影を見る。

「ねえ、君、何で生きてるの？」

声を掛けた相手は、びくりと肩を揺らしてからこちらを見た。
もっと早くにクウィリーノに気付いていた筈なのに、いかにも今気づきましたと言いたげな、わざとらしい大振りな仕草だった。

「お、俺、ですか？」
「そう。君だよ」

相対した男のぎょろりと落ち窪んだ目元はくまも濃く、布を余らせたくたびれたスーツを着ている。
そのだぼついた内ポケットに、刃物が入っているだろうことをクウィリーノは知っていた。
ちらと視線をそこに向ければ、布の引き攣れ具合からも、確信を深める。

「ねえ。女の子を殺すのは、楽しかった？」
「え、え……？」
「最近は男の子も好きだよね？」
「…………」

ぴり、と引きつったのは男の表情か、それとも空気なのか。
どうでもいいな、と思いながらも、クウィリーノは男を視線からは外さなかった。

「あっちで死んだ記憶は、ある？」
「そ、そんなもの、ない。俺は生きているじゃないか。人違い、ですよ」

やだなあ、と乾いた笑いを吐き出す男は、表情だけは滑らかに微笑んだ。
敬語が外れがちの男は、落ち着かない所作でスーツの胸元を撫でる。
内ポケットの中身を確かめるように。
そしてその視線が、クウィリーノの手に移った。
何も持たない、黒い手袋に覆われた手だ。
それを認めて、クウィリーノは微笑んだ。

「なあんだ、やっぱり覚えてたんだね？　説明する手間が省けてよかった」
「……何を」
「僕、アフターケアまでちゃあんとする男だから✩」

今度こそちゃんと眠らせてあげるね、と続けながら、クウィリーノは一気に距離を詰めた。
舞う砂塵だけが、その動きを感知した。

「ひ、……っ！！」

一閃、切り裂いたのは男の喉だった。
いつの間にか抜かれていた大振りのナイフは、男の悲鳴を封じながら振り下ろされ、すぐに視界を奪う軌跡で再び振るわれた。
一瞬の間の後、ぱっと赤が散った。

「ァ、～～！！！」

崩折れた男がごぼりと血を吐き出すのを視界の端に収めつつ、クウィリーノはナイフを地に向けて振る。
手入れの行き届いたナイフは、それだけで血を滑り落とした。
欠けひとつないことを確認し、クウィリーノはナイフを手の中でくるりと遊ばせる。
てっきりこの場で異能を使った抵抗があると思っていたのに、簡単に終わってしまった。

（さっき、僕の手にナイフが無いかを確認していた。死んだ記憶あり。だとすれば……）

男がもがき苦しんでいる場所から数歩離れながら、記憶を手繰り寄せる。

『娘を切り刻んだ犯人を、地獄に送ってください……！』

そう、血を吐くように叫ぶ声が蘇る。
不定期に舞い込む、『個人的な』依頼者は、とある事件の被害者家族だった。
この一家自体もそこそこの裏で生きているからこそ、たどり着いたのだろう。
そんな依頼者といつも通りのやり取りや手続きを経て、特に問題もなく仕事を終えたのはつい最近のことだ。
つまり、ハザマと言うおかしな場所に来るようになってから済ませた仕事だった。

（ハザマに入り込んで後にイバラシティで死んでも、ハザマでは存在する）

まるで、切り離した影だけが存在し続けているようだ。
その性質が悪であれば、こちらで異能が強化されるに伴って、より巨悪になるかも知れない。
なんとも奇妙で、面倒なことだ。
それにこんなことがあり得るならば、いつかクウィリーノ自身まで、永遠の子供の切り離された影になる可能性がある。
それはぞっとしない予測だった。

ちらと視線を落とせば、男は既に事切れていた。
開いたままの目尻からは、涙が流れた跡がある。
その何十倍もの涙を被害者が流したことをこの男は知っていて、それ以上の苦しみを被害者家族が受けていることを、その苦しみを憎しみに変化させたことをこの男は知らなかった。
だからこそ、こうして足元をすくわれる。
想像の欠如は恐ろしい。
自身にも欠けているその性質は、今日の出来事で一層欠点として浮き彫りとなった。

「……人が、必要だなあ」

ナイフをくるりと弄んでから仕舞うと、そう零した。
あちらでは掃除した相手がこちらにいるならば、ある程度こちらでも排除すべきだろう。
そしてクウィリーノの欠点を補えるような、裏に対応できる人員が必要だ。
秘書はさておき、同行者はどう考えても表側の人間だからだ。

ああ、でも、と口端を上げる。
はじめに戦ったナレハテと言われる異形。
あれがもとは人だったならば。
そして日々繰り返す戦いに染まっていくならば。

（皆仲良く人殺し。日々を重ねればいざという時に使えるかも知れない）

どこまで使えるようになるのかな、と考えながら、クウィリーノは来た道を戻ることにした。
幾分軽い足取りで、僅かに袖に染みた血を消去しながら。

後に残ったのは、物言わぬ躯と、命を吸った赤い地面だけだった。

遊具の暴走を止め周囲を見渡すと、

怯えて縮こまる少女を見つける。

　



ロストの少女、ロジエッタのようだ。

恐る恐る振り向き、遊具の様子を確認する。




人形を抱きしめ、周りを警戒する。

　

危険がないと判断したのか、安堵の息をつく。

こちらを見て、わざとらしく咳払い。




若干のしかめっ面で斜め下を向く。

　

　

　





人形を頷かせる。

　

ベンチに座り、そして疲れ果てたのか横たわり眠ってしまった･･･

ネタミちゃん(1583) に 40 PS 送付しました。

お野菜（50 PS）を購入しました。
お肉（50 PS）を購入しました。

解析LV を 5 UP！（LV10⇒15、-5CP）
合成LV を 5 UP！（LV65⇒70、-5CP）

雪里(1373) の持つ ItemNo.10 黒い貝 に ItemNo.12 タイヤ片 を合成実験し、黒い塊 に変化することが判明しました！
ItemNo.20 翌檜 に ItemNo.26 毒牙 を合成実験し、黒い塊 に変化することが判明しました！
　⇒ 黒い塊／素材：強さ20／［武器］疫病10(LV20)［防具］耐闇10(LV20)［装飾］放衰10(LV10)

ネタミちゃん(1583) の持つ ItemNo.1 不思議な武器 に ItemNo.2 不思議な防具 を合成し、駄物 に変化させました！
　⇒ 駄物発生！駄物 を入手！

チュイ(1519) により ItemNo.11 頭蓋骨 から装飾『黒玉のピアス』を作製してもらいました！
　⇒ 黒玉のピアス／装飾：強さ200／［効果1］体力20 ［効果2］－ ［効果3］－

ネタミちゃん(1583) により ItemNo.23 何かの骨 から防具『黒スーツ』を作製してもらいました！
　⇒ 黒スーツ／防具：強さ164／［効果1］活力15 ［効果2］－ ［効果3］－

雪里(1373) により ItemNo.17 栄養ドリンク から料理『ひんやり栄養ドリンク』をつくってもらいました！
　⇒ ひんやり栄養ドリンク／料理：強さ160／［効果1］活力10 ［効果2］防御15 ［効果3］鎮痛20

透(1491) とカードを交換しました！

コンスタンティン （ダストデビル）


ナース を研究しました！（深度0⇒1）
ナース を研究しました！（深度1⇒2）
ナース を研究しました！（深度2⇒3）

リンクブレイク を習得！
サモン：スプーキーアイ を習得！
アーマメント を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

クゥ(1372) は 何かの骨 を入手！
雪里(1373) は 韮 を入手！
雪里(1373) は 何かの骨 を入手！
チュイ(1519) は 鉄くず を入手！
クゥ(1372) は ネジ を入手！
チュイ(1519) は タイヤ片 を入手！

▼エイド化候補（基本行動にてエイド化可能）
クゥ(1372) のもとに 骨ウルフ が興味津々な様子で近づいてきます。
クゥ(1372) のもとに 韮マン がスキップしながら近づいてきます。

特に移動せずその場に留まることにしました。
体調が全回復しました！

『カミセイ区 H-4：チェックポイント《森の学舎》』へ採集に向かうことにしました！
　　 - クゥ(1372) の選択は カミセイ区 H-4：チェックポイント《森の学舎》
　　 - 雪里(1373) の選択は カミセイ区 H-4：チェックポイント《森の学舎》
　　 - チュイ(1519) の選択は カミセイ区 H-4：チェックポイント《森の学舎》

MISSION!!
カミセイ区 S-13：チェックポイント《鰻屋》 を選択！
　　 - クゥ(1372) の選択は カミセイ区 S-13：チェックポイント《鰻屋》
　　 - 雪里(1373) の選択は カミセイ区 S-13：チェックポイント《鰻屋》
　　 - チュイ(1519) の選択は カミセイ区 S-13：チェックポイント《鰻屋》

［842 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［382 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［420 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［127 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［233 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［43 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［27 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　




　






　

　

　

落ち着きなくウロウロと歩き回っている白南海。





　




　

ゆらりと顔を上げ、微笑を浮かべる。

　













　

　

　






　




　

　




　




　

　

　

チャットが閉じられる――

チェックポイント。

仄かな光に包まれた六角形の柱が立っている。

　

･･･柱から滲み出るように、何かが生み出される。



　




それは言葉を発すると共に襲いかかる！