［基本］OK.　［戦闘］OK.　［戦闘:エイド1］OK.　［戦闘:エイド2］OK.　［戦闘:エイド3］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

//side:イバラシティ


「あの、少し、お話があるんですけど」

その声に、阿左見は階段の踊り場で立ち止まった。
一階層だけの移動だからと、運動を兼ねて階段を使用したのが悪かった。

「私に御用ですか？」

振り返れば、『こなれ』『抜け感』とタグがつきそうな、甘めの髪型をした女がいた。
うるうるの唇が、きゅ、と一度力を入れてから開かれる。

「はい、突然すみません。その……社長にお取次ぎいただけないでしょうか」
「社長に、ですか。ご用件を伺っても？」
「…………あの、直接、お伝えしたいんですけど」

阿左見はぱちりと一度瞬きしてから、笑みを崩さないままに女を見た。
一瞬女に浮かんだ不満げな表情も、ばっちりと視界に入っている。
すぐに取り繕われたものの、誤魔化しきれてはいない。

（上の者への言葉遣いと態度、要再教育。……根性はありそうかしら。私に声を掛けるくらいだもの）

「庶務第二課の志崎さん」
「え、あ、はい……？」

名乗られていない名を呼んで、所属を把握していることも伝えながら、ことさら穏やかに、しかし少し困ったように微笑んだ。
誰かが目撃したとしても大丈夫なように声音も優しく、を心がける。
もちろん、手を触れられない程度の距離も取っておく。

「椿坂個人の交友については本人に任せております。また、社内に関するご相談であれば各部署に窓口がございますので、そちらへお願いします。社長へのアポイントは一階受け付け、または社の電話及びメール窓口より、内容と候補日時を添えてご連絡ください。検討の上、折り返しご連絡しますので」

椿坂と仲が良ければ直接連絡できるはずだ、アポイント出せるものならどうぞ。
言外のトゲに気づかない様子の女を見ながら、内心で舌打ちした。
――勿論、椿坂に、である。
十中八九、椿坂はこの女に手を出したか、勘違いさせる言動をしたに違いない。
自身に好意の可視化の異能があったならば、彼女から出た矢印で椿坂は刺されているだろう。
更に言えば、色々とゆるい椿坂は現実でも刺されてもおかしくないだろうけれど。
捕まえてご覧、などと言いながら想像の椿坂がひらりと避けて、その幻想を白いペンキで塗りつぶした。

「え、わたしは今から……っ」
「志崎さん」
「……はい」
「申し訳ありませんが、業務が残っておりますので、私はこれで」

失礼します、と軽く会釈をして、今度こそ引き止められない内にとその場を後にした。
後ろは振り返らなかったけれど、身じろぐ音もしなかったから、彼女はしばしあの場にとどまったのかも知れない。


//


「社長、社内でのおイタはほどほどになさってください」
「藪から棒～」
「以前から申し上げております」

社長室に戻った阿左見に言われて、クウィリーノは瞬いた。
今更何を、という意味で。

「声、掛けられた？」
「そうですね」
「女かあ」
「社長に関することを私に尋ねるのは、ほとんどが女性です」

あは、と笑いながら、男もいるよね、と返しておく。
視線という応えを返されながら、誰かなあと考えるものの、浮かぶ数の多さに特定は諦めた。
男であれば、もう少し絞れるのだけれど。

「ママのお眼鏡には叶わなかったかな」
「誰が、誰の、何ですか？」
「僕の優秀な秘書様です」

両手で降参のジェスチャーをすれば、器用に片眉を上げて、ベタな海外ドラマの茶番に付き合ってくれた。

「僕は逆に、阿左見に関することを尋ねられることがあるよ」
「私のこと、ですか」

予想外、という顔をする阿左見に、そうだよ、と返す。
実際、社内の『高嶺の花』であるらしい阿左見は引く手あまただ。
社内だけでなく、その能力からして他社からの引き抜きもあるだろう。
カメリアの裏も表も知っている彼女を手放すことはないし、彼女の意思で離れるのであれば彼女の存在も消えるだろうけれど。

「恋人はいるんですか、好きなタイプを知っていますか、とかね？」
「はあ……それはまた、お手数をおかけしまして」
「社内ではそうそう強引な手は取られないだろうけど、君も十分気をつけなさい。相手が女子供であれ、異能によっては脅威足りうる」

横目で阿左見を見ながら、開発部にある『困った時の便利道具』を護身目的で持たせるべきだろうと、めぼしいものを頭の中でリストアップする。
裏方の者にはいくつか持たせているそれは少々威力が派手だから、表でも使える程度のものも用意すべきだろうか。
そんなことを考えながら、少し困ったような顔の阿左見に微笑んだ。

「命はたった一つ。無くさないようにね」

お互いにね、と付け足した。
尚、それならば自分の仕事を増やすなと怒られた。
ごもっともです、とクウィリーノは再び両手を降参の形に上げた。

ItemNo.17 魚の塩焼きと大根おろし を食べました！
　体調が 1 回復！（19⇒20）
　今回の全戦闘において 活力10 敏捷10 強靭10 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

守護者の姿が消え去った――

　

　

六角形の柱から天に向け、赤色の光柱が立つ。

どうやら次元タクシーで行けるようになったようだ。

解析LV を 5 UP！（LV5⇒10、-5CP）
合成LV を 5 UP！（LV60⇒65、-5CP）

ItemNo.7 駄物 に ItemNo.16 駄物 を合成し、駄物 に変化させました！
　⇒ 駄物／素材：強さ10／［武器］攻撃10(LV50)［防具］活力10(LV50)［装飾］体力10(LV50)
　⇒ 駄物発生！駄物 を入手！


ティアー(367) とカードを交換しました！

とんでもない爆発 （ファイアグレネード）


リザレクション を研究しました！（深度0⇒1）
リザレクション を研究しました！（深度1⇒2）
リザレクション を研究しました！（深度2⇒3）

ブロック を習得！
修復 を習得！
マインドリカバー を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

クゥ(1372) は 栄養ドリンク を入手！
雪里(1373) は タイヤ片 を入手！
チュイ(1519) は 栄養ドリンク を入手！
クゥ(1372) は 不思議な食材 を入手！
チュイ(1519) は 不思議な食材 を入手！
チュイ(1519) は 不思議な食材 を入手！
クゥ(1372) は 毒牙 を入手！
チュイ(1519) は 毒牙 を入手！
チュイ(1519) は 毒牙 を入手！

▼エイド化候補（基本行動にてエイド化可能）
クゥ(1372) のもとに ネギさん がスキップしながら近づいてきます。

チナミ区 D-2（ベースキャンプ）に戻りました！
体調が全回復しました！

『カミセイ区 H-4：チェックポイント《森の学舎》』へ採集に向かうことにしました！
　　 - クゥ(1372) の選択は カミセイ区 H-4：チェックポイント《森の学舎》
　　 - 雪里(1373) の選択は カミセイ区 H-4：チェックポイント《森の学舎》
　　 - チュイ(1519) の選択は カミセイ区 H-4：チェックポイント《森の学舎》

MISSION!!
カミセイ区 N-6：カミセイ大公園 を選択！
　　 - クゥ(1372) の選択は カミセイ区 N-6：カミセイ大公園

［822 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［375 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［396 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［117 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［185 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　










　





チャット画面に映る、４人の姿。

　

　






　







少しの間、無音となる。

　






くんくんと匂いを嗅ぐふたり。
















　

　

　

３人の様子を遠目に眺める白南海。





　

　

　

チャットが閉じられる――

公園･･･ のような場所。

枯れた芝生。涸れた噴水。

色褪せた遊具。

　

ギィ･･･ ギィ･････

　

何か、音がする。

　

ギィィィ･････

　





　

遊具が独りでに動き出す･･･！！