なぜ。
ねえ、どうして?
どうして私たちを殺したの。
なぜ。
殺したくなかった。
死なせなくなかったのだ、ただそれだけのことだった。
もとを正せば。
哀れであることに耐えられなかったのだ。
己が残酷であることに。
報われることなく死ぬものがあること。
選り分けられ見棄てられるもののすべてを掬い取りたかった。
その痛みを消したかった。
痛みがあった。
痛みがあった。
痛みがあった。
痛みがあった。
痛みがあった。
ただどこまでも痛みだけが。
わかってはいた。
この最果ての、もはやどんな望みもない、この地へ追われたことが罰なのではない。
愚かな欲望が満たされるとともに胸を刺す。
魂を穿たれるような。
痛みこそが罰だったのだ。
そこにひとつの世界があった。
もはや記憶するものとてない、どこにあるともわからなくなってしまった、往来することも叶わぬ最古の世界のひとつ。
それぞれの世に暮らす人々が、その外側にもまた別の世界が存在することを知るはるか以前に滅びた世界。
ここでは人も、花も、獣も鳥も、虫も魚も死に絶えて久しい。
その名を覚えるものもほとんどないこの世界は、しかしごくわずかの者から《落潮の世界イアト・ナナン》と呼ばれている。
ここにはもはや土地もなく、海もなく、空もない。
あるのはただ滑らかに磨かれた鏡のごとく光る一面の干潟ばかり。
本来の正しい響きは失われているが、ここでは便宜上《イアト・ナナン》と呼ぼう――この世界は取るに足らない、ありふれた、どこにでもある――いくつもに分かたれた世界のうちの、その断片のひとつだった。
豊かに拡がるそれぞれの土地には獣と鳥と虫、そして人が暮らしていた。
しかしあるとき、空のすべてを覆うほどの嵐がこの世界を襲った。
そうして世界にあった大半の土地が海中に没した。
海は、かつてないほどに身を拡げ、ありとあるものをその塩からい腕に抱きとめては濡らした。
押し寄す波は地上を舐めつくし、乾いた土地はごくわずかしか残らず、それさえも日に日に水の下へ欠けていく。
陸の生き物はみな行き場を失くした。
鳥と虫がまず逃げ出した、空を飛ぶ能があったから。
次いで獣たちが泳ぎ去った。
そうしてどこかへたどり着いたかどうかは、ついにわからない。
最後にようやく、人々もまた海に漕ぎ出した。
それぞれに大きな船を編み上げて、沈みゆく故郷に背を向けて。
すでに多くの者が死んでいた。
嵐と洪水によって。
恐ろしく広い海の果てに、しかしまだひとつだけ、小さな島が残されていた。
生き残ったものたちはすべて、人も、獣も鳥も、虫も、木々の種さえもすべてがこの島を目指した。
豊かな島だった。
滴るような緑。
山の少ない平らかな土地。
夏は涼しく、冷えこむ冬にも雪は降らず、土を掘り返せばそこから薪の代わりになる泥を取ることができる。
けれど『人間』にとっては、ただ豊かなだけでは十分ではなかった。
たとえ、生き残った者たちすべてが暮らすのに必要なだけの実りがあり、土地があり、家を持つことができるのだとしても。
たどり着いたひとつめの人々は、しばらくして疫病に倒れた。
ふたつめの人々もまた。
みっつめの人々は、争いによってそのほとんどが再び海の向こうに逃げ出した。
そしてよっつめの人々は……。
『彼』はそれらのうちのどれにも属していなかった。
彼らは洪水が起こるより前にこの島に住み着いた、非常に古い人々だった。
黒、あるいは青褪めた肌。
骨ばって異様に長い手足に、不似合いな小さな手。
あおい目に夜のような髪を具え――そして、その臓腑と歯、爪には、同胞以外にとっては病毒となるものが宿っていた。
じっさいのところ、島へやってきた人間たちが次々に倒れたのは、彼らが持つそれらの恐るべき病によるものであった。
彼らはフォウォレと呼ばれていた。
そのとき、彼らの前にはかつてない敵が立っていた。
肌にも眸にも髪にも鮮やかな色が踊る、フォウォレとは似ても似つかない姿をした者たち。
それでも『彼』には、なぜそれらの者たちと争わねばならないのかわからなかった。
敵の憎しみを。
同族たちの嫌悪を。
たしかに土地は限られている。
島の外には海しかない、もう誰もここから出ていくことはできない。
かつてフォウォレに敗れ、海へ漕ぎ出すよりなかった人々は死んだだろう。
勝たなければ滅びるよりなかった。
この島でさえいつ沈むかわからないのだから。
(どのみち最後には誰も死ぬのだ)
構える気にもなれない槍を引きずりながら『彼』は歩いた。
いまや滴るような緑の野は、流血の赤に禍々しく脅かされている。
誰もが死んでいる。
敵も味方も。
死体、死体、死体。
死んでいた。
大地に散らばるそれらの何もかもが。
よろめきながら前へ進んだ、何をするでもなく、どうしようともせずに。
その場にとどまることはできなかった。
よろめきながら屍肉の山をかき分ける。
歩いていく。
さっきまで生きていたはずだ、
(あれもこれも)
痛みがあった。
どこから刺しこむとも知れない、鋭く突き刺さるような痛みが。
胸の底に、それは身体ではなく心と魂に突き刺さるものとして。
(――なぜ?)
『彼』にはわからなかった。
救いの手はなかった。
ここにいるのは誰も”人間”でしかなかった。
この世界には神がなかった。
祈る者もまた。
……。
マタル(1352) から
ねばねば を受け取りました。
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「気をつけろよ〜〜〜」 |
マタル(1352) から
何か柔らかい物体 を受け取りました。
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「こっちは気にしなくてよし、だな」 |
アッシュ(1353) から
エクリチュール《ours》 を受け取りました。
 |
「こいつはマタルに混ぜてもらいな」 |
制約LV を
5 UP!(LV0⇒
5、-5CP)
合成LV を
5 UP!(LV15⇒
20、-5CP)
マタル(1352) により
ItemNo.16 剛毛 に
ItemNo.19 エクリチュール《ours》 を合成してもらい、
白い塊 に変化させました!
⇒ 白い塊/素材:強さ20/[武器]閃光10(LV20)[防具]治癒10(LV10)[装飾]気合10(LV20)
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「自分の体から切り分けられたものって、途端にモノに見えるの、不思議だよな」 |
村雨(1129) により
ItemNo.4 翌檜 から射程2の武器『
手のひら』を作製してもらいました!
⇒ 手のひら/武器:強さ204/[効果1]器用25 [効果2]- [効果3]-【射程2】
アッシュ(1353) により
ItemNo.16 白い塊 から装飾『
小指の骨』を作製してもらいました!
⇒ 小指の骨/装飾:強さ160/[効果1]気合10 [効果2]- [効果3]-
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「がまんしろよ」 |
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小指に細いナイフを突き刺し、 骨に文字を書き入れる。 |
リヨ(999) により
ItemNo.12 たけのこ から料理『
焼き筍』をつくってもらいました!
⇒ 焼き筍/料理:強さ140/[効果1]貫撃10 [効果2]器用10 [効果3]深手20
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リヨ 「……凝ったもの作るの、慣れてなくて。すみません。 でもたぶん、食べやすくはなってると思……います。たぶん」 |
マタル(1352) により
ItemNo.4 手のひら に
ItemNo.18 何か柔らかい物体 を付加してもらいました!
⇒ 手のひら/武器:強さ204/[効果1]器用25 [効果2]治癒10 [効果3]-【射程2】
りあな(1021) の持つ
ItemNo.25 かたいすあま に
ItemNo.33 山査子 を付加しました!
ItemNo.16 小指の骨 に
ItemNo.13 ねばねば を付加しました!
⇒ 小指の骨/装飾:強さ160/[効果1]気合10 [効果2]耐狂10 [効果3]-
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手を伸ばす。 |
アッシュ(1353) の持つ
ItemNo.5 シニエ『peuplier』 に
ItemNo.8 羽 を付加しました!
真柄(94) とカードを交換しました!
揺籃
(ブレイドフォーム)
ファッケル を研究しました!(深度0⇒
1)
ファッケル を研究しました!(深度1⇒
2)
ファッケル を研究しました!(深度2⇒
3)
アサルト を習得!
フラッシュ を習得!
クリエイト:チェーン を習得!
フェイタルトラップ を習得!
キャプチャートラップ を習得!
◇通常獲得:各CP・FPが5増加した!

[842 / 1000] ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
[382 / 1000] ―― 《廃ビル》研がれる牙
[420 / 500] ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
[127 / 500] ―― 《白い岬》より精確な戦型
[233 / 500] ―― 《大通り》より堅固な戦型
[43 / 500] ―― 《商店街》より安定な戦型
[27 / 500] ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
―― Cross+Roseに映し出される。
白南海
黒い短髪に切れ長の目、青い瞳。
白スーツに黒Yシャツを襟を立てて着ている。
青色レンズの色付き眼鏡をしている。
エディアン
プラチナブロンドヘアに紫の瞳。
緑のタートルネックにジーンズ。眼鏡をかけている。
長い髪は適当なところで雑に結んである。
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白南海 「・・・・・おや、どうしました?まだ恐怖心が拭えねぇんすか?」 |
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エディアン 「・・・何を澄ました顔で。窓に勧誘したの、貴方ですよね。」 |
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白南海 「・・・・・・・・・」 |
落ち着きなくウロウロと歩き回っている白南海。
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白南海 「・・・・・・・・・あああぁぁワカァァ!! 俺これ嫌っすよぉぉ!!最初は世界を救うカッケー役割とか思ってたっすけどッ!!」 |
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エディアン 「わかわかわかわか・・・・・何を今更なっさけない。 そんなにワカが恋しいんです?そんなに頼もしいんです?」 |
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白南海 「・・・・・・・・・」 |
ゆらりと顔を上げ、微笑を浮かべる。
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白南海 「それはもう!若はとんでもねぇ器の持ち主でねぇッ!!」 |
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エディアン 「突然元気になった・・・・・」 |
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白南海 「俺が頼んだラーメンに若は、若のチャーシューメンのチャーシューを1枚分けてくれたんすよッ!!」 |
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エディアン 「・・・・・。・・・・他には?」 |
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白南海 「俺が501円のを1000円で買おうとしたとき、そっと1円足してくれたんすよ!!そっとッ!!」 |
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エディアン 「・・・・・あとは?」 |
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白南海 「俺が車道側歩いてたら、そっと車道側と代わってくれたんすよ!!そっとッ!!」 |
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エディアン 「・・・うーん。他の、あります?」 |
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白南海 「俺がアイスをシングルかダブルかで悩ん――」 |
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エディアン 「――あー、もういいです。いいでーす。」 |
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白南海 「・・・お分かりいただけましたか?若の素晴らしさ。」 |
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エディアン 「えぇぇーとってもーーー。」 |
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白南海 「いやー若の話をすると気分が良くなりますァ!」 |
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白南海 「・・・・・・・・・」 |
 |
白南海 「・・・・・・・・・あああぁぁワカァァ!!!!!!」 |
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エディアン 「・・・あーうるさい。帰りますよ?帰りますからねー。」 |
チャットが閉じられる――