指さす影がある。
その視線。
”それ”がこちらを見るごとに刺す痛みがある。
(痛みがあった、)
見ている。
見張っている。
霊と魂と身体を失くしてもなお。
「なぜ」
問いがある。
声もなしに発せられる言葉。
目玉もなしに見つめる目。
皮ばかりの死者となりながら”それ”は彼のそばを離れない。
このハザマの時間の向こう側、いまは『犬狩光』と名乗っている死人は。
何をするでなく――何ができるでもなく、ただそこに居残って彼を見ている。
あるいは見張って。
いま彼の手のなかにある一振りの槍のように。
何度手放そうと舞い戻ってくるその槍こそは、あの日、彼の容れ物であった石像を打ち据えた槍そのものであった。
「なぜ……」
答えられないことのすべてに痛みがあった。
(痛みがあった)
(あとには荒涼たる世界が残る。
滅びたあとの焼け野原。
死したる者たち。
救われぬ魂、永遠に開かない天国の門を前にして苦しむばかりの者たち、それらに否応なく背を向けて)
(しかしそうはできなかった。
そうするべきではあった。
そうするべきでは、……)
残酷になりたくなかった。
見捨てたくなかった、死なせたくなかった。
何かが通り過ぎては失われていくことを止めたかった。
それらのすべてを。
報われないことの苦しみを、
「なぜ?」
(痛みがあった)
その問いに答える術はなかった。
痛みの刺すごとに彼はばらばらに砕けていく。
いっそう取り留めのないものに。
それでも搔き集めてとった姿がここにあった。
色のない肌。
求められるままにさまよい出た少年のような輪郭。
『滴るほど燃え上がるような緑の目』。
いつか身に着けていたかもしれない衣の切れ端。
かろうじて掬いとった言葉。
存在しない肺腑のなかに息をしようと舌があえぐ、
(差し出せ、与えよ)
彼というものに拭い難く染みつき、もはや彼そのものとなってしまった欲望が首をもたげる。
自らをなげうちたい、
ここにあるすべてを使いたいと、
(さあ、お前に)
そのためなら、
(痛みがあった)
(痛みがあった)
(痛みがあった)
その実をかじれとそそのかす蛇にも似て。
ここではないどこかに息をする蛇が、またひとまわり大きくなる。
脱ぎ捨てることのできない皮のなかにそれでも肥え太る。
彼はこれまで、誰にともなく向けられた祈りや願いの数々を盗み、かすめ取って生きてきた。
そうすることで、彼は祈りや願いの価値を棄損し続けてきた。
彼のほんとうの罪はそこにある。
これまで彼がくり返し仕出かしてきたことを思えば。
夢のなかにいくらかの安息のあること、用意された架空の人生に救いや喜びを見ることは、あまりに生ぬるい。
それがたとえ、彼が持つ時間の尺度からすれば瞬きするほどのひとときであるにせよ。
――”視ている”。
ただそこにいて。
何をできるとも考えずに。
犬狩光はイバラシティで雨宮綴、遠國静と暮らしている。
どこかの世にあっては罪人、いずれかの刑罰としてアンジニティへ送られた二人の、その仮初の姿を持つ誰かたちと。
それは、ただ近くで彼ら二人を『見ている』ために。
アッシュ(1353) から
皮 を受け取りました。
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「マタルにつけてもらいな」 |
マタル(1352) に
ItemNo.18 触手 を送付しました。
マタル(1352) に
ItemNo.4 ガラス瓶 を送付しました。
アッシュ(1353) に
ItemNo.19 触手 を送付しました。
百薬LV を
25 DOWN。(LV25⇒
0、+25CP、-25FP)
幻術LV を
25 UP!(LV0⇒
25、-25CP)
変化LV を
5 UP!(LV20⇒
25、-5CP)
合成LV を
5 UP!(LV10⇒
15、-5CP)
狐嵐華丸(16) により
ItemNo.10 何かの骨 から防具『
額』を作製してもらいました!
⇒ 額/防具:強さ150/[効果1]活力15 [効果2]- [効果3]-
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狐嵐華丸 「…今度は額…」 |
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狐嵐華丸 「(い、いや頼まれたからには作るけどっっ!)」 |
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狐嵐華丸 「頼まれたものです。どうぞお納めください。 ……福笑いでもするおつもりですか…??」 |
リヨ(999) により
ItemNo.8 パンの耳 から料理『
パン耳ラスク』をつくってもらいました!
⇒ パン耳ラスク/料理:強さ65/[効果1]体力10 [効果2]幸運10 [効果3]活力10
マタル(1352) により
ItemNo.10 額 に
ItemNo.12 皮 を付加してもらいました!
⇒ 額/防具:強さ150/[効果1]活力15 [効果2]反護15 [効果3]-
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「今日は額か。ーー目ェ、瞑ってな」 |
リヨ(999) の持つ
ItemNo.19 黒炎 に
ItemNo.2 駄物 を付加しました!
カシス(1046) の持つ
ItemNo.24 凍霧の針 に
ItemNo.1 駄物 を付加しました!
マタル(1352) の持つ
ItemNo.12 紙片強化板『木蓮の為の』 に
ItemNo.1 触手 を付加しました!
リノア(1326) とカードを交換しました!
地雷原
(マイントラップ)
イディオータ を研究しました!(深度0⇒
1)
イディオータ を研究しました!(深度1⇒
2)
イディオータ を研究しました!(深度2⇒
3)
レイ を習得!
ディム を習得!
サンダーフォーム を習得!
ライトジャベリン を習得!
光の祝福 を習得!
ミラージュ を習得!
カレイドスコープ を習得!
スポイル を習得!
アルシナシオン を習得!
光輝燦然 を習得!
◇通常獲得:各CP・FPが5増加した!

[822 / 1000] ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
[375 / 1000] ―― 《廃ビル》研がれる牙
[396 / 500] ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
[117 / 500] ―― 《白い岬》より精確な戦型
[185 / 500] ―― 《大通り》より堅固な戦型
―― Cross+Roseに映し出される。
アンドリュウ
紫の瞳、金髪ドレッドヘア。
体格の良い気さくなお兄さん。
料理好き、エプロン姿が何か似合っている。
ロジエッタ
水色の瞳、菫色の長髪。
大人しそうな小さな女の子。
黒いドレスを身につけ、男の子の人形を大事そうに抱えている。
エディアン
プラチナブロンドヘアに紫の瞳。
緑のタートルネックにジーンズ。眼鏡をかけている。
長い髪は適当なところで雑に結んである。
白南海
黒い短髪に切れ長の目、青い瞳。
白スーツに黒Yシャツを襟を立てて着ている。
青色レンズの色付き眼鏡をしている。
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アンドリュウ 「ヘーイ!皆さんオゲンキですかー!!」 |
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ロジエッタ 「チャット・・・・・できた。・・・ん、あれ・・・?」 |
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エディアン 「あらあら賑やかですねぇ!!」 |
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白南海 「・・・ンだこりゃ。既に退室してぇんだが、おい。」 |
チャット画面に映る、4人の姿。
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ロジエッタ 「ぁ・・・ぅ・・・・・初めまして。」 |
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アンドリュウ 「はーじめまして!!アンドウリュウいいまーすっ!!」 |
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エディアン 「はーじめまして!エディアンカーグいいまーすっ!!」 |
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白南海 「ロストのおふたりですか。いきなり何用です?」 |
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アンドリュウ 「用・・・用・・・・・そうですねー・・・」 |
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アンドリュウ 「・・・特にないでーす!!」 |
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ロジエッタ 「私も別に・・・・・ ・・・ ・・・暇だったから。」 |
少しの間、無音となる。
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エディアン 「えぇえぇ!暇ですよねー!!いいんですよーそれでー。」 |
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ロジエッタ 「・・・・・なんか、いい匂いする。」 |
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エディアン 「ん・・・?そういえばほんのりと甘い香りがしますねぇ。」 |
くんくんと匂いを嗅ぐふたり。
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アンドリュウ 「それはわたくしでございますなぁ! さっきまで少しCookingしていたのです!」 |
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エディアン 「・・・!!もしかして甘いものですかーっ!!?」 |
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アンドリュウ 「Yes!ほおぼねとろけるスイーツ!!」 |
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ロジエッタ 「貴方が・・・?美味しく作れるのかしら。」 |
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アンドリュウ 「自信はございまーす!お店、出したいくらいですよー?」 |
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ロジエッタ 「プロじゃないのね・・・素人の作るものなんて自己満足レベルでしょう?」 |
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アンドリュウ 「ムムム・・・・・厳しいおじょーさん。」 |
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アンドリュウ 「でしたら勝負でーすっ!! わたくしのスイーツ、食べ残せるものなら食べ残してごらんなさーい!」 |
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エディアン 「・・・・・!!」 |
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エディアン 「た、確かに疑わしい!素人ですものね!!!! それは私も審査しますよぉー!!・・・審査しないとですよッ!!」 |
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アンドリュウ 「かかってこいでーす! ・・・ともあれ材料集まんないとでーすねー!!」 |
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ロジエッタ 「大した自信ですね。私の舌を満足させるのは難しいですわよ。 何せ私の家で出されるデザートといえば――」 |
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エディアン 「皆さん急務ですよこれは!急務ですッ!! ハザマはスイーツ提供がやたらと期待できちゃいますねぇ!!」 |
3人の様子を遠目に眺める白南海。
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白南海 「まぁ甘いもんの話ばっか、飽きないっすねぇ。 ・・・そもそも毎時強制のわりに、案内することなんてそんな無ぇっつぅ・・・な。」 |
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白南海 「・・・・・物騒な情報はノーセンキューですがね。ほんと。」 |
チャットが閉じられる――