■クソデカ日記
超朝方(8時近く)、クソ広いヒノデ区が Obvious_Object-7.9371477e+14。志を同じくする栄えある同陣営の益荒男者共4000兆人の後光激しく威風堂々たる姿はあるが、普段片時たりとも1ミリすらも離れず同行していた5兆人のサイコーハピネスイッちゃってる仲間たちが…明らかに言うまでもなく全然いない。1人の残せる極最小単位たる細胞ひとつはおろか、微粒子レベルの痕跡すらも存在していない。
先刻、超巨大フルカスタムコンストラクションハイパーベースキャンプマークツーに爆裂戦果とともに鳴り物入りで戻り、史上最強最大の力を誇るイバラシティ陣営のめちゃくちゃヤバいバリエーション豊かなイケメンの面々と臨時のパーティをばっこりと組みつつ、マジで拍子抜けってレベルじゃないくらい何事もなく安心安全無事無事の無事に甚大マックスウルトラ開放戦を終結へと導きえたそのすぐ0コンマ00000002秒後のことだった。
仮初めとはいえ宇宙開闢以降過去世現世を越え未来永劫揺らぐことのない全幅の信頼を置いて置いて置きまくっている仲間たち。誰よりも早く再会して、体温ゼロで血も涙もなく味気なさ極まるようなバーチャルCHATの世界ではなく、1対1でお互いの顔面をこれでもかというくらい肉薄させた状態で、悪くないっつーかもう涙ちょちょぎれるくらい感動モノの莫大で十全な戦果を6000億年ほどかけてじっくりと報告したくてしょうがなかった。
超絶極悪人モドラ
400億人の父と3000兆人の弟を殺してクソ不毛無間地獄アンジニティへ送られた。
アラサー、身長1750ペタメートルとんで20cm、ややもすれば宇宙一筋肉質。
この世のものとは思えないほど軽薄な笑みと百載無窮に間延びした口調で、しばしば視界に入る他人を全てターゲットにしては、1秒に6000万回のペースで多角的な話題を駆使してからかう。
1兆4億8千3百万6千2百獣の王であるザリガニよりも6億倍強い。
参考:「クソデカ羅生門」
■閑話休題
8時近く、ヒノデ区 O-14。同陣営の者の姿はあるが、普段離れず同行していた5人の仲間が…いない。1人もいない。
先刻ベースキャンプに戻り、イバラシティ陣営の面々と臨時のパーティを組みつつ、無事に開放戦を終えたすぐ後のことだった。仮初めとはいえ信頼を置く仲間たち。早く再会して、バーチャルではなく対面で、悪くない戦果を報告したかった。
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(待ち合わせ場所、ここじゃない) |
凡ミスだった。
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(…油断だ) |
独りでいるとどうにも、今考える必要のないことばかり頭に巡らせてしまう。
臨時パーティを組んだかわいい少年たち。その中で不敵に笑う、線の細い少年。
物憂げで棘の隠しきれない、火傷面の男。何かを抱え込んだまま、溌溂と笑う女。
笑顔と言葉が心地よくまぶしい、あこがれのひと。
得体の知れない、イバラシティの子供。
初っ端からナメた態度で接してきた、アンジニティのトカゲ。
その隣にいたかわいこちゃん。
心強い隣人に助けられての快勝、つい頬が綻んでしまうような戦利品、きっと無事に合流できるであろう5人の仲間。ハザマでの限られた時間を、ぼんやりとした空想に費やしていい理由はここには全くなかった。愕然としつつ、合流するはずだった2人にCHATを送る。
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(エインモーネとニアクは合流できてるはず。支障は無いだろ…) |
何も探らせないエインモーネ。
肝心事をすっかり忘れてしまったニアク。
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(ともあれ、こちらもやれるだけやろう) |
ベルノルトの技術と戦術と、その奥、またその先にあるもの。
草門れい子のプロポーションと、それを活かすための素材とデザイン。
エインヴァスの陰に感じさせる何かの存在。
頭から離れないイバラシティの、成瀬温子としての記憶。
どんなに支離滅裂でも、希望と喜びを感じずにいられない街。
家族や、かつての恋人との睦まじい日々。
発達した文明の中で勤めるデスクワーク。
柔らかくしなやかに膨らむ、衣装と肉体。
穏やかな日常を楽しみ、朗らかに笑う"自分"。
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(…) |
あれは夢か現か。
遠い世界で見たもの、会った人々。
3人目を産み遺して逝った母。
殺してしまった父と、年の離れた弟。
俺のたったひとり一番大切な、年の近い弟。
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(早く合流しよう。こんなことは考えていたくない) |
ドレイク教授(370) から
ガラス瓶 を受け取りました。
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ドレイク教授 「よろしく」 |
エインモーネ(421) から
毛 を受け取りました。
ドレイク教授(370) に
ItemNo.5 香るハンカチーフ を送付しました。
エインモーネ(421) に
ItemNo.7 魔除けの小瓶 を送付しました。
ニアク(784) から
ピカピカに磨いた手錠 を受け取りました。
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ニアク 「はい、これ」 |
ニアク(784) から
シンプルな髪飾り を受け取りました。
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ニアク 「これも」 |
ニアク(784) から
赤いイヤリング を受け取りました。
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ニアク 「それからこいつもだ」 |
幻術LV を
5 UP!(LV0⇒
5、-5CP)
防具LV を
5 UP!(LV60⇒
65、-5CP)
ロズニス(201) により
ItemNo.13 ダンボール から装飾『
まねっこリボン』を作製してもらいました!
⇒ まねっこリボン/装飾:強さ150/[効果1]守護15 [効果2]- [効果3]-
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ロズニス 「面白いリボンになりそうね」 |
エリーゼ(319) の持つ
ItemNo.6 触手 から防具『
不動快楽転』を作製しました!
ドレイク教授(370) の持つ
ItemNo.15 すごい石材 から防具『
ホワイトワンピース』を作製しました!
ニアク(784) により
ItemNo.22 お肉 から料理『
ポトフ(肉多め)』をつくってもらいました!
⇒ ポトフ(肉多め)/料理:強さ75/[効果1]攻撃10 [効果2]防御10 [効果3]増幅10
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ニアク 「これはお前のぶん。もっと太った方がいいぜ、お前」 |
ヨシノ(147) により
ItemNo.13 まねっこリボン に
ItemNo.12 毛 を付加してもらいました!
⇒ まねっこリボン/装飾:強さ150/[効果1]守護15 [効果2]回復10 [効果3]-
エリ(967) とカードを交換しました!
よわよわデス
(ウィークサーチ)
召喚強化 を研究しました!(深度0⇒
1)
召喚強化 を研究しました!(深度1⇒
2)
召喚強化 を研究しました!(深度2⇒
3)
ライトニング を習得!
アトラクト を習得!
ホーリーポーション を習得!
ピュリフィケーション を習得!
◇通常獲得:各CP・FPが5増加した!

[822 / 1000] ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
[375 / 1000] ―― 《廃ビル》研がれる牙
[396 / 500] ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
[117 / 500] ―― 《白い岬》より精確な戦型
[185 / 500] ―― 《大通り》より堅固な戦型
―― Cross+Roseに映し出される。
アンドリュウ
紫の瞳、金髪ドレッドヘア。
体格の良い気さくなお兄さん。
料理好き、エプロン姿が何か似合っている。
ロジエッタ
水色の瞳、菫色の長髪。
大人しそうな小さな女の子。
黒いドレスを身につけ、男の子の人形を大事そうに抱えている。
エディアン
プラチナブロンドヘアに紫の瞳。
緑のタートルネックにジーンズ。眼鏡をかけている。
長い髪は適当なところで雑に結んである。
白南海
黒い短髪に切れ長の目、青い瞳。
白スーツに黒Yシャツを襟を立てて着ている。
青色レンズの色付き眼鏡をしている。
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アンドリュウ 「ヘーイ!皆さんオゲンキですかー!!」 |
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ロジエッタ 「チャット・・・・・できた。・・・ん、あれ・・・?」 |
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エディアン 「あらあら賑やかですねぇ!!」 |
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白南海 「・・・ンだこりゃ。既に退室してぇんだが、おい。」 |
チャット画面に映る、4人の姿。
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ロジエッタ 「ぁ・・・ぅ・・・・・初めまして。」 |
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アンドリュウ 「はーじめまして!!アンドウリュウいいまーすっ!!」 |
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エディアン 「はーじめまして!エディアンカーグいいまーすっ!!」 |
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白南海 「ロストのおふたりですか。いきなり何用です?」 |
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アンドリュウ 「用・・・用・・・・・そうですねー・・・」 |
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アンドリュウ 「・・・特にないでーす!!」 |
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ロジエッタ 「私も別に・・・・・ ・・・ ・・・暇だったから。」 |
少しの間、無音となる。
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エディアン 「えぇえぇ!暇ですよねー!!いいんですよーそれでー。」 |
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ロジエッタ 「・・・・・なんか、いい匂いする。」 |
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エディアン 「ん・・・?そういえばほんのりと甘い香りがしますねぇ。」 |
くんくんと匂いを嗅ぐふたり。
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アンドリュウ 「それはわたくしでございますなぁ! さっきまで少しCookingしていたのです!」 |
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エディアン 「・・・!!もしかして甘いものですかーっ!!?」 |
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アンドリュウ 「Yes!ほおぼねとろけるスイーツ!!」 |
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ロジエッタ 「貴方が・・・?美味しく作れるのかしら。」 |
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アンドリュウ 「自信はございまーす!お店、出したいくらいですよー?」 |
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ロジエッタ 「プロじゃないのね・・・素人の作るものなんて自己満足レベルでしょう?」 |
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アンドリュウ 「ムムム・・・・・厳しいおじょーさん。」 |
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アンドリュウ 「でしたら勝負でーすっ!! わたくしのスイーツ、食べ残せるものなら食べ残してごらんなさーい!」 |
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エディアン 「・・・・・!!」 |
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エディアン 「た、確かに疑わしい!素人ですものね!!!! それは私も審査しますよぉー!!・・・審査しないとですよッ!!」 |
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アンドリュウ 「かかってこいでーす! ・・・ともあれ材料集まんないとでーすねー!!」 |
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ロジエッタ 「大した自信ですね。私の舌を満足させるのは難しいですわよ。 何せ私の家で出されるデザートといえば――」 |
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エディアン 「皆さん急務ですよこれは!急務ですッ!! ハザマはスイーツ提供がやたらと期待できちゃいますねぇ!!」 |
3人の様子を遠目に眺める白南海。
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白南海 「まぁ甘いもんの話ばっか、飽きないっすねぇ。 ・・・そもそも毎時強制のわりに、案内することなんてそんな無ぇっつぅ・・・な。」 |
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白南海 「・・・・・物騒な情報はノーセンキューですがね。ほんと。」 |
チャットが閉じられる――