［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

クラスの中ではたぶん目立っているほうだった。
『足も速くて運動もできる』といえば、多少怒りっぽくて勉強がそんなにできなくても、
小学生のうちはスクールカーストは高くなる。
そしてクラスの中での立場が高ければ、自然と意見は求められるし、
わがままも多少は押し通せるものだ。
かつてのオレにとっては、それなりに『利点』だった。

だからあいつらを外に連れまわして遊ぶという暴挙も、
オレにとっては許されたことだし、
あいつらだって嫌がっても連れていった。

ある意味、あいつらにとっては“虐め”……みたいなものだったのかもしれない。
それは────オレに分かることではない。


あの笑顔が嘘であったとは思いたくない。
……今この瞬間も。



────今はそんなことはいい。
それで────
……オレが昔から『利点』だと思って、振り回していたそれが。


あの日初めて、本気で、
“誰にも見られたくない”と思うものが
自分の中に出来てしまってから、

一転して『欠点』に変わった。


それはオレが、クソみてえなガキなりに積み上げてきたものが築き上げてきたものが、
何もかも無意味というか……
完全に裏目に出た瞬間だった。




────あの日、オレが殺した“あいつ”が、
連絡もなくいなくなってしまったことで、学校中────
”あいつ”が担任の教師だったオレたちのクラスも、小さくない騒ぎになった。


そうなれば当然、その『小学校教師の突然の失踪』をもたらした張本人……
つまりは犯人である自分は、
バレないようにしなきゃいけなかったわけで。

秘密がバレたくなけりゃどうしたらいい？
小学生のガキでも分かるのは、それは黙っていることだ。
黙って、その場をやり過ごすことだ。
けれど、それはオレには許されることではなかった。
許される立場ではなかった！

だって、


と呼ばれて、それで気づいたんだ。

────“どうしたの”って、何？
オレは、何もおかしくないはず。
ただ黙ってるだけ────


そうか。
みんなに黙ってるのは“どうかしてる”んだ、

オレっていう人間は！

喋らなければ。何かしなければ。
何もしないでいオレはおかしいんだ。
何か────自然にふるまう何か、しなければならないんだ、オレは！


皆がこっちを見た。ああ────いつも通り。
だけど、本当にこの瞬間だけは後悔した、
颯みたいに、黙ってても普通でいられたらどんなに良かった？



見てる。
見てる気がする。
見てる気がするんだよ…………既に誰かがオレのやったことに気づいているかもしれないんだ。
後ろに目はついてない。確認しなくちゃ。見られてないか、
悟られてないか。
でも、キョロキョロしたら怪しまれる。
……でも、だったら後ろは誰が確認する？
確認できないんだ。だったらこの不安はいつまでもはらえない。


声が…………震えてるかも。
手汗がすごい。
バレてない？
だめだ黙ってたら。
黙ってたら怪しまれる。何か言わなくてはいけない。


見られてはいけない。……悟られてはいけない。
“見られた”は絶対にいけない。……“悟られた”は絶対にいけない。
でもそれだけでは駄目だ。
無関係っぽくふるまわなくちゃ。
黙ってるだけではダメだ！何か言え────何か言うんだ！


見られてる。

見られてる。

いま
どいつもこいつも
オレのことを見ている？？？？？


………………

…………

…………落ち着け。

見られても大丈夫なようにすれば大丈夫なんだ。
だから整えれば大丈夫。整えよう。

手が震えてたらバレる。つまり、震えを抑える。
よし。
手汗がすごいのは緊張してるから。なぜ緊張する必要がある？
深呼吸して…………リラックスしろ。
よし。
大丈夫、バレてない。
大丈夫だぞ。バレてない。
安心しろ。
出来ている。

ENo.60 田中田 哉太 とのやりとり


ENo.130 齎藤 颯 とのやりとり


ENo.261 暮泥 唯 とのやりとり

齎藤 颯(130) に ItemNo.14 爪 を手渡ししました。

ItemNo.12 茹でたけのことミントガム を食べました！
　体調が 2 回復！（8⇒10）
　今回の全戦闘において 貫撃10 器用10 深手20 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

自然LV を 5 DOWN。（LV25⇒20、+5CP、-5FP）

武術LV を 5 UP！（LV0⇒5、-5CP）
変化LV を 5 UP！（LV0⇒5、-5CP）
武器LV を 10 UP！（LV7⇒17、-10CP）

齎藤 颯(130) により ItemNo.8 何か柔らかい物体 に ItemNo.9 吸い殻 を合成してもらい、駄物 に変化させました！
　⇒ 駄物／素材：強さ10／［武器］攻撃10(LV50)［防具］活力10(LV50)［装飾］体力10(LV50)

田中田 哉太(60) の持つ ItemNo.3 ばってんヘアピン赤 に ItemNo.6 毛 を付加しました！
田中田 哉太(60) の持つ ItemNo.12 猫目石 に ItemNo.10 不思議な石 を付加しようとしましたが、指定アイテムが装備品と素材ではありませんでした。

くるい(69) とカードを交換しました！

炎陣全壊 （ファイアグレネード）


ダウンフォール を研究しました！（深度0⇒1）
ダウンフォール を研究しました！（深度1⇒2）
ダウンフォール を研究しました！（深度2⇒3）

ストライク を習得！
レッドショック を習得！
アイアンナックル を習得！
クリーンヒット を習得！
マーチ を習得！
環境変調耐性 を習得！
カームソング を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

田中田 哉太(60) は ポプラ を入手！
齎藤 颯(130) は ポプラ を入手！
暮泥 唯(261) は ポプラ を入手！
濯木 龍臣(406) は 柊 を入手！
齎藤 颯(130) は たけのこ を入手！
濯木 龍臣(406) は 翠小石 を入手！
齎藤 颯(130) は 赤い薔薇 を入手！
田中田 哉太(60) は 皮 を入手！

田中田 哉太(60) に移動を委ねました。

カミセイ区 N-2（森林）に移動！（体調10⇒9）
カミセイ区 M-2（森林）に移動！（体調9⇒8）
カミセイ区 L-2（森林）に移動！（体調8⇒7）
カミセイ区 K-2（森林）に移動！（体調7⇒6）
チナミ区 B-4（ベースキャンプ）に戻りました！
体調が全回復しました！

『チナミ区 E-5：チェックポイント《出発地》』へ採集に向かうことにしました！
　　 - 田中田 哉太(60) の選択は チナミ区 E-5：チェックポイント《出発地》

MISSION!!
ヒノデ区 M-2：ヒノデコーポレーション を選択！
　　 - 田中田 哉太(60) の選択は ヒノデ区 M-2：ヒノデコーポレーション

［822 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［375 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［396 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［117 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［185 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　










　





チャット画面に映る、４人の姿。

　

　






　







少しの間、無音となる。

　






くんくんと匂いを嗅ぐふたり。
















　

　

　

３人の様子を遠目に眺める白南海。





　

　

　

チャットが閉じられる――

数々の巨大施設が立ち並ぶ、ヒノデコーポレーション構内。

その施設のほとんどは朽ち果てているようだ。

　

　　　がさっ･････

　

物陰から、何かが這い出てきた。

　







　

腐敗した者たちが、静かに迫ってくる･･･