ハザマ進行時間、10時間目―――。
体感的にはまだ数時間のはずなのに、すっかり幼いころの姿になれてしまったフロレンシア=バッハシュタイン。
意外と不自由なことは少なく、特にこれと言って体が小さくなったことによる障害も他に変化は起こっていなかった。本人の性格もあるのか、はたまた
"慣れ"という人間の順応性が高かったのかはさてはて誰にも分らない。
元々、夢の中のような世界だ。ここで日常を過ごせと言われているわけではない。ただ一時の間にここで不気味な怪物と戦って歩を進めるだけ……体が大きかろうが小さかろうが大して変わりはないのだ。
そう、変わりはないはずなのだ。
変わりはないはずなのに、フロレンシアには少し思うところがあった。そう、身長だ。やはり、小さいのだ。
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(やっぱり身長差がありすぎるのだわ……) |
ちらりと、合流した冬馬を見やる。うーん高い。頭一個分くらい違いそうだ。
それもそうだ、外見年齢はフロレンシアが小学生、冬馬は高校生くらいだ。身長に差が出るのは当たり前である。
フロレンシアはそれが嫌なのだ、いくら人生の分岐点とはいえ好きな人とこんなに外見年齢が離れ、あまつさえ身長に差が出るなんて!これではカップルというよりも小学生の女の子と近所のお兄さんである。
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(別に下から見上げるトーマちゃんもかっこいいからいいのだけど…やっぱりこう、おんなじくらいで並びたいじゃない?日本の女性は男性の3歩後ろを歩くっていうけど私ドイツ人だしかんけーないのだわ!) |
おしとやかだの男性を立てるだの、自分には合わない!隣に立って対等になりたいし共に歩んでいきたいのだ。
なので、願望を垂れ流していいのなら今の彼と同じくらいの高校生くらいの体になりたい。
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「別に大人の私でもいいのだけど、それだとトーマちゃんを見下ろすことになっちゃうじゃない?それもそれでいいなあとは思うけどちょっと違うっていうか目線が同じくらいがいいっていうか」 |
そこでハッとする、普段の大人の自分を見慣れているせいでトーマは自分に対してかなり澄ました態度をとっているのではないか?大人の魅力あふれる
(胸とか発育的に)自分に比べたら今の少女形態の自分は、ただの子供……男の人は、大きいのが好きって、よく聞く。
先日やったファッションショーを思い出す。あれはそう、デートがお題だった。
トーマちゃんは今の自分とデートしたいか?いや、果たしてしたとしてもデートになりえるのだろうか。二人がいいのならいいのかもしれないけど外野から見たらただの遊びに来た小学生と高校生だ、いくら可愛く着飾ってもデートには見えないだろう……
それに今の私じゃあの服は着こなせない…
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「ぐううう成長したい具体的には16~17くらいの超絶学園のアイドルみたいに言われていたあの頃に戻りたいカムバックあの頃の白百合の私」 |
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「…………」 |
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「…………………」 |
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「全部口に出てるぞ」 |
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「!!!???」
「い、いつから……」 |
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「最初から」 |
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「ううううううあああああど"う"し"て"お"し"え"て"く"れ"な"か"っ"た"の"よ"ぉ"お"お"お"お"」ジタバタ |
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(うるせっ) |
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「というかあれだな、僕は別に姿かたちでお前の魅力が落ちるとは思ってはいないぞ 大体容姿が幼くなっただけだろう、ある意味御相子じゃないか」 |
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「ほんと!!?」ぱあっ |
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「でもまあコロコロ姿が変わったら流石にスライムか?とは思うがな」 |
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「だ、誰がスライムよ~~~!!!!!」 |
少しにぎやかになってきたハザマ観光集団の中に呑気な(されど悲痛ではある)怒声が上がる。彼女はまだ知らない、近いうちにまた変化が起こることを―――。
瑠璃(865) から
102 PS 受け取りました。
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瑠璃 「シア~!お金、よろしくお願い致しますの…!」 |
ソウスケ(487) から
吸い殻 を受け取りました。
瑠璃(865) に
ItemNo.21 禁断じゃない果実 を送付しました。
瑠璃(865) に
ItemNo.22 お野菜 を送付しました。
瑠璃(865) に
ItemNo.19 ビーフ を送付しました。
ソウスケ(487) に
ItemNo.8 麗しい杖 を送付しました。
使役LV を
3 DOWN。(LV25⇒
22、+3CP、-3FP)
解析LV を
5 DOWN。(LV5⇒
0、+5CP、-5FP)
魔術LV を
13 UP!(LV7⇒
20、-13CP)
武器LV を
5 UP!(LV62⇒
67、-5CP)
瑠璃(865) により
ItemNo.3 優美なリボルバー に
ItemNo.11 悪魔の祝福/呪いを宿し魔銃 を合成してもらい、
駄物 に変化させました!
⇒ 駄物/素材:強さ10/[武器]攻撃10(LV50)[防具]活力10(LV50)[装飾]体力10(LV50)
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瑠璃 「こねこね、こねこね…!」 |
キャロル(277) の持つ
ItemNo.7 ボロ毛布 から射程2の武器『
おもちゃのピストル』を作製しました!
ItemNo.4 すごい木材 から射程1の武器『
小悪魔ルージュ』を作製しました!
⇒ 小悪魔ルージュ/武器:強さ231/[効果1]攻撃20 [効果2]- [効果3]-【射程1】
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シア 「やった!可愛くできた!」 |
キャロル(277) により
ItemNo.16 ホワイトオーシャン に
ItemNo.1 ダンボール を付加してもらいました!
⇒ ホワイトオーシャン/防具:強さ105/[効果1]鎮痛10 [効果2]充填15 [効果3]-
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ウミネコ 「せーの(バリバリ)」 |
泉ノ守 りり花(1155) とカードを交換しました!
In your heart
(ブレイブハート)
フィアスファング を研究しました!(深度0⇒
1)
フィアスファング を研究しました!(深度1⇒
2)
フィアスファング を研究しました!(深度2⇒
3)
ファイアボルト を習得!
環境変調特性 を習得!
火炎避け を習得!
火の祝福 を習得!
イラプション を習得!
レッドゾーン を習得!
イグニス を習得!
オートイグニッション を習得!
ファイアスパウト を習得!
◇通常獲得:各CP・FPが5増加した!

[822 / 1000] ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
[375 / 1000] ―― 《廃ビル》研がれる牙
[396 / 500] ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
[117 / 500] ―― 《白い岬》より精確な戦型
[185 / 500] ―― 《大通り》より堅固な戦型
―― Cross+Roseに映し出される。
アンドリュウ
紫の瞳、金髪ドレッドヘア。
体格の良い気さくなお兄さん。
料理好き、エプロン姿が何か似合っている。
ロジエッタ
水色の瞳、菫色の長髪。
大人しそうな小さな女の子。
黒いドレスを身につけ、男の子の人形を大事そうに抱えている。
エディアン
プラチナブロンドヘアに紫の瞳。
緑のタートルネックにジーンズ。眼鏡をかけている。
長い髪は適当なところで雑に結んである。
白南海
黒い短髪に切れ長の目、青い瞳。
白スーツに黒Yシャツを襟を立てて着ている。
青色レンズの色付き眼鏡をしている。
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アンドリュウ 「ヘーイ!皆さんオゲンキですかー!!」 |
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ロジエッタ 「チャット・・・・・できた。・・・ん、あれ・・・?」 |
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エディアン 「あらあら賑やかですねぇ!!」 |
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白南海 「・・・ンだこりゃ。既に退室してぇんだが、おい。」 |
チャット画面に映る、4人の姿。
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ロジエッタ 「ぁ・・・ぅ・・・・・初めまして。」 |
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アンドリュウ 「はーじめまして!!アンドウリュウいいまーすっ!!」 |
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エディアン 「はーじめまして!エディアンカーグいいまーすっ!!」 |
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白南海 「ロストのおふたりですか。いきなり何用です?」 |
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アンドリュウ 「用・・・用・・・・・そうですねー・・・」 |
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アンドリュウ 「・・・特にないでーす!!」 |
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ロジエッタ 「私も別に・・・・・ ・・・ ・・・暇だったから。」 |
少しの間、無音となる。
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エディアン 「えぇえぇ!暇ですよねー!!いいんですよーそれでー。」 |
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ロジエッタ 「・・・・・なんか、いい匂いする。」 |
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エディアン 「ん・・・?そういえばほんのりと甘い香りがしますねぇ。」 |
くんくんと匂いを嗅ぐふたり。
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アンドリュウ 「それはわたくしでございますなぁ! さっきまで少しCookingしていたのです!」 |
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エディアン 「・・・!!もしかして甘いものですかーっ!!?」 |
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アンドリュウ 「Yes!ほおぼねとろけるスイーツ!!」 |
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ロジエッタ 「貴方が・・・?美味しく作れるのかしら。」 |
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アンドリュウ 「自信はございまーす!お店、出したいくらいですよー?」 |
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ロジエッタ 「プロじゃないのね・・・素人の作るものなんて自己満足レベルでしょう?」 |
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アンドリュウ 「ムムム・・・・・厳しいおじょーさん。」 |
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アンドリュウ 「でしたら勝負でーすっ!! わたくしのスイーツ、食べ残せるものなら食べ残してごらんなさーい!」 |
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エディアン 「・・・・・!!」 |
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エディアン 「た、確かに疑わしい!素人ですものね!!!! それは私も審査しますよぉー!!・・・審査しないとですよッ!!」 |
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アンドリュウ 「かかってこいでーす! ・・・ともあれ材料集まんないとでーすねー!!」 |
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ロジエッタ 「大した自信ですね。私の舌を満足させるのは難しいですわよ。 何せ私の家で出されるデザートといえば――」 |
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エディアン 「皆さん急務ですよこれは!急務ですッ!! ハザマはスイーツ提供がやたらと期待できちゃいますねぇ!!」 |
3人の様子を遠目に眺める白南海。
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白南海 「まぁ甘いもんの話ばっか、飽きないっすねぇ。 ・・・そもそも毎時強制のわりに、案内することなんてそんな無ぇっつぅ・・・な。」 |
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白南海 「・・・・・物騒な情報はノーセンキューですがね。ほんと。」 |
チャットが閉じられる――