(今回からアイコンが新しくなりました)
許さない
決闘で負けた私は憤っていた。勝てなかった私に。味方に。敵に。
EP6 あの子と一緒に暮らしたかった
ー約半年前 アンジニティー
私がアンジニティに来て半年、多少はこの世界にも慣れてきた。…慣れてしまっていた。もっとも、この"慣れ"を安易に受け入れるつもりはないが…そして、私にも親しく語り合える友人ができていた。
シルヴィア
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めーて 「はぁ、はぁ」 |
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シルヴィア 「巻けた…かな…?」 |
追手が来る様子はない。なんとか巻けたのだろう。
アンジニティで私達"弱き者"は罪人たちの格好の獲物だった。ゆえに、食糧や便利のそうな者などを見つけても彼らに奪われてしまう可能性があった。私達は逃げ足が早かったからよかったものの何人かは…
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めーて 「そうみたいね。ふぅ…」 |
荒ぶった呼吸を整える…
しばらくして拠点としている廃屋に歩きながら話し始めた。
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シルヴィア 「今回はよかったわね。肉、久しぶりだわ。」 |
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めーて 「そうね。ソースがないのがちょっと残念だけど、貴重なタンパク質だもの。」 |
このようなたわいもない会話をしていると拠点の廃屋に着いた。
私は早速取ってきた肉を竹の棒に刺して火魔法で焼いた。美味しい匂いが鼻腔を刺激する。
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シルヴィア 「わぁ、美味しそう。」 |
といってもこの肉はパルムでは旨くない部類だろう。軽い飢えからか、はたまた二人で食べるからか非常に美味しそうに見えた。
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めーて 「そろそろ焼きあがったかしら。」 |
肉の他、軽く野菜でサラダを作っていると、程よく焼けているようだった。
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シルヴィア 「うん、もう上げていいかな。」 |
私は剣で焼き上げた肉を切り裂き、二人の皿に均等に分けた。
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めーて 「いただきます。」 |
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シルヴィア 「いただきます。」 |
彼女と話しているときは辛い現実を忘れることができた。
私にとって彼女は荒野に咲いた一輪の花。希望。
そんな彼女と一緒に暮らしたかった…
領域LV を
5 DOWN。(LV15⇒
10、+5CP、-5FP)
命術LV を
10 UP!(LV0⇒
10、-10CP)
武器LV を
5 UP!(LV30⇒
35、-5CP)
ItemNo.8 毛 に
ItemNo.11 毛 を合成し、
駄物 に変化させました!
⇒ 駄物/素材:強さ10/[武器]攻撃10(LV50)[防具]活力10(LV50)[装飾]体力10(LV50)
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めーて 「こんなに毛はいらないわね…」 |
ItemNo.2 不思議な防具 に
ItemNo.3 不思議な装飾 を合成し、
駄物 に変化させました!
⇒ 駄物/素材:強さ10/[武器]攻撃10(LV50)[防具]活力10(LV50)[装飾]体力10(LV50)/
特殊アイテム
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めーて 「これはどうなるかしら…?」 |
悪霊の苗床(56) により
ItemNo.7 不思議な食材 から料理『
パン』をつくってもらいました!
⇒ パン/料理:強さ60/[効果1]器用10 [効果2]敏捷10 [効果3]耐疫10
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リューコ 「ほいさ……こんな感じかなー?」 |
迦楼羅(931) とカードを交換しました!
コクア:ポーン
(モラール)
マインドボム を研究しました!(深度0⇒
1)
大爆発 を研究しました!(深度0⇒
1)
超過適応 を研究しました!(深度0⇒
1)
ウォーターフォール を習得!
カームフレア を習得!
ボロウライフ を習得!
アクアシェル を習得!
ヘイルカード を習得!
アクアヒール を習得!
カタラクト を習得!
五月雨 を習得!
スノードロップ を習得!
◇通常獲得:各CP・FPが5増加した!

[770 / 1000] ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
[336 / 1000] ―― 《廃ビル》研がれる牙
[145 / 500] ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
[31 / 500] ―― 《白い岬》より精確な戦型
―― Cross+Roseに映し出される。
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白南海 「うんうん、順調じゃねーっすか。 あとやっぱうるせーのは居ねぇほうが断然いいっすね。」 |
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白南海 「いいから早くこれ終わって若に会いたいっすねぇまったく。 もう世界がどうなろうと一緒に歩んでいきやしょうワカァァ――」 |
カオリ
黒髪のサイドテールに赤い瞳、橙色の着物の少女。
カグハと瓜二つの顔をしている。
カグハ
黒髪のサイドテールに赤い瞳、桃色の着物の少女。
カオリと瓜二つの顔をしている。
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カグハ 「・・・わ、変なひとだ。」 |
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カオリ 「ちぃーっす!!」 |
チャット画面に映し出されるふたり。
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白南海 「――ん、んんッ・・・・・ ・・・なんすか。 お前らは・・・あぁ、梅楽園の団子むすめっこか。」 |
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カオリ 「チャットにいたからお邪魔してみようかなって!ごあいさつ!!」 |
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カグハ 「ちぃーっす。」 |
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白南海 「勝手に人の部屋に入るもんじゃねぇぞ、ガキンチョ。」 |
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カオリ 「勝手って、みんなに発信してるじゃんこのチャット。」 |
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カグハ 「・・・寂しがりや?」 |
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白南海 「・・・そ、操作ミスってたのか。クソ。・・・クソ。」 |
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白南海 「そういや、お前らは・・・・・ロストじゃねぇんよなぁ?」 |
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カグハ 「違うよー。」 |
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カオリ 「私はイバラシティ生まれのイバラシティ育ち!」 |
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白南海 「・・・・・は?なんだこっち側かよ。 だったらアンジニティ側に団子渡すなっての。イバラシティがどうなってもいいのか?」 |
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カオリ 「あ、・・・・・んー、・・・それがそれが。カグハちゃんは、アンジニティ側なの。」 |
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カグハ 「・・・・・」 |
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白南海 「なんだそりゃ。ガキのくせに、破滅願望でもあんのか?」 |
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カグハ 「・・・・・その・・・」 |
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カオリ 「うーあーやめやめ!帰ろうカグハちゃん!!」 |
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カオリ 「とにかく私たちは能力を使ってお団子を作ることにしたの! ロストのことは偶然そうなっただけだしっ!!」 |
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カグハ 「・・・カオリちゃん、やっぱり私――」 |
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カオリ 「そ、それじゃーね!バイビーン!!」 |
チャットから消えるふたり。
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白南海 「・・・・・ま、別にいいんすけどね。事情はそれぞれ、あるわな。」 |
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白南海 「でも何も、あんな子供を巻き込むことぁねぇだろ。なぁ主催者さんよ・・・」 |
チャットが閉じられる――