［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

──わたしの異能は【帯電】……身体に電気を纏わせること。


発動自体は難しくない。
少し集中するだけで、容易に電気を帯びることができる。


問題はそのコントロール。
平常時ならある程度は制御できるが、感情が動くと制御も乱れる。


電力が弱くなる分には問題ない。
異能で電気を生み出せる恩恵はほとんど感じていないから。
わたしの場合、制御が乱れると電力が強くなってしまうのだ。


特に困るのは、異能を発動しようとしていない状態でも電気が発生してしまうこと。
わたしは臆病者だから、例えば後ろから肩を軽く叩かれただけでもびっくりして異能が発動してしまう。
静電気程度の電気だが、触れた方は当然痛い思いをしてしまう。
最初は仲良くしてくれたクラスメートも、触れるたびに毎回痛い思いをして嫌になったのだろう。
だんだん彼らはわたしを避けるようになっていった。


──人と触れ合うと嫌われる……。
だからわたしは、スキンシップが怖いのだ…………。





高校に入って、親友ができた。
彼女は宝石を生み出す異能を持っていて、わたしに【避雷石】という宝石をくれた。
その効果は電気エネルギーの吸収。
不意に異能が発動してしまっても、この石が帯びた電気を引き寄せ無効化してくれる。
人に触られても痛い思いをさせることがない、わたしが必要としていた宝石……。
この【避雷石】のおかげで、〝人を傷付けてしまうのではないか〟という恐怖心は以前より感じなくなった。


……それでも、どうしても。
スキンシップは苦手だと感じてしまう。
やっぱりわたしは嫌われたくないから……触れられたくないと、人を避けてしまうのだ。
親友からのスキンシップには少し慣れてきたけれど、恐怖心は未だ心の奥底で燻っている。




…………いつか、わたしの〝全て〟を受け入れてくれる人が現れたなら……。
……わたしは、この恐怖心から開放されるのだろうか────




──今日も私は、日記を綴る──


某日、自室にて
親友からのアドバイスを受け、〝いつも通り〟に振る舞うことにした。
このまま気まずくなってサヨナラだけは嫌だから……。
……まずは、この前のことを謝らなくっちゃ。
いくら気が動転していたとは言え、呼び出した上に一人で帰ってしまうだなんてちょっとヒドい。

…………〝いつものわたし〟は、どんな風にメッセージを送っていたんだっけ……？



某日、自室にて
「ごめんなさい」のメッセージに、幼馴染みは返信をくれた。
……無視されても仕方ないと思っていたから、少し嬉しい。
でも…………。

……普段は弱音なんて吐かない人なのに、弱気な返信だった。
『自分にはなんにもない』だなんて……そんなこと絶対ないから……。

──力になりたいと思った。
恋心とか関係なく、彼はわたしをずっと支えてくれた大切な人だから……。

……どんな言葉なら、彼に届くのだろう……？



某日、自室にて
悩んだ末に、思っていることをそのままぶつけることにした。
綺麗な言葉で飾るより、〝ありのままのわたし〟の言葉を。

……わたしは彼を勇気づけるつもりだったけど、逆に励まされちゃったみたい。
わたしは弱虫でなにもできない臆病者だけど……。
……彼が『強くなった』と言うのなら、きっと少しは前に進めている……のかな……？

……………………。

…………3月14日──。
その日はホワイトデー。
バレンタインのお返しに、男性から女性へ贈り物をする日……。

彼がその日を指定したのはたまたまかもしれない。
『もう一度、あの場所で』
…………真っ先に浮かんだのは、あの海岸。
わたしが勇気を出して彼に思いを伝えたあの場所。

……もしかしたら、彼は違う場所を思い浮かべているのかもしれない。
でも……行ってみよう。
もう一度、ちっぽけな勇気を振り絞って。



某日、ヒノデ海岸にて
……ホワイトデー当日。
彼はそこで待っていた。
バレンタインのお返しを渡す為、そして……。

……彼の気持ちを、わたしは確かに受け取った。
迷いのない目で真っ直ぐと伝えてくれた「好き」の一言。
「ずっと傍にいる」と。全部「受け止める」と。

わたしの身体を、心を。
全部、全部、受け止めてくれた。

……彼の身体は温かくて、優しくて。
人と触れるのがこんなに穏やかで幸せなものだと、わたしは初めて知った。
今まで怖くて避けてきたものは、全然怖いものじゃなかったんだって。

わたしは弱虫で臆病だけど、彼と一緒なら強くなれそうな気がする。
何があっても大丈夫だって、そう思えるんだ。
彼がわたしを受け止めてくれるように。
わたしも彼の全てを受け止められるくらいに強くなりたい。
一緒に、少しずつ……。
これからの日々を歩いていけたら……。



そして……
────3月20日、某刻────


イバラシティでの〝記憶〟がインストールされる。
……この記憶と現状と、どちらが夢でどちらが現か判断がつかない。
この場所が現実世界で、自身にとって都合の良い夢を見ているのか。
ここは悪夢で、夢から醒めたら現実の穏やかな日常世界に戻るのか。


……今は、ここが夢か現実かを考えても仕方ないと思った。
どんなに〝日常生活〟を切望しても、この〝悪夢〟から逃げられないのだ。


──わたしは、強くなりたい。

守りたい人ができたから。

たとえ夢物語でも、【イバラシティ】で過ごした想い出を守りたいと強く思ったから。



……人は、二度死ぬという。

一度目は命が失われた時。

二度目は、人々の記憶から消えてしまった時。



もし親友の〝死〟が事実だとしても。

二度目の〝死〟は許さない。

この想い出だけは、誰にも奪わせはしない。




そして……【ハザマ】でも隣にいてくれる大切な人を、わたしは守りたい────。

ENo.337 皓瑞 とのやりとり


ENo.417 クロヒト とのやりとり


ENo.664 レウ・コンアス とのやりとり


ENo.685 ハルモニア とのやりとり

ハルモニア(685) に ItemNo.10 ねばねば を手渡ししました。

ItemNo.6 クッキー を食べました！
　体調が 1 回復！（10⇒11）
　今回の全戦闘において 器用10 敏捷10 耐疫10 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

守護者の姿が消え去った――

　

　

六角形の柱から天に向け、赤色の光柱が立つ。

どうやら次元タクシーで行けるようになったようだ。

百薬LV を 5 UP！（LV15⇒20、-5CP）
料理LV を 5 UP！（LV35⇒40、-5CP）

ItemNo.9 パンの耳 から料理『おにぎり』をつくりました！
　⇒ 隠し味！［ 6 6 5 = 17 ］成功！料理の付加効果のLVが増加！
　⇒ おにぎり／料理：強さ50／［効果1］体力15 ［効果2］幸運15 ［効果3］活力15

クロヒト(417) の持つ ItemNo.6 パンの耳 から料理『カップケーキ』をつくりました！
　⇒ 隠し味！［ 6 3 2 = 11 ］成功！料理の付加効果のLVが増加！
ハルモニア(685) の持つ ItemNo.7 不思議な食材 から料理『クッキーセット』をつくりました！
　⇒ 隠し味！［ 6 4 4 = 14 ］成功！料理の付加効果のLVが増加！

ぺんぎん(1397) とカードを交換しました！

うしざんまい （サモン：ビーフ）


クリエイト：グレイル を研究しました！（深度0⇒1）
クリエイト：グレイル を研究しました！（深度1⇒2）
クリエイト：グレイル を研究しました！（深度2⇒3）

☆ナース を習得！
☆初習得ボーナス：各FPが2増加した！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

りこ(236) は 杉 を入手！
クロヒト(417) は 古雑誌 を入手！
ハルモニア(685) は 柳 を入手！
りこ(236) は 毛 を入手！
りこ(236) は 花びら を入手！
クロヒト(417) は 剛毛 を入手！
ハルモニア(685) は 皮 を入手！
りこ(236) は 皮 を入手！
クロヒト(417) は 皮 を入手！

チナミ区 J-17（森林）に移動！（体調11⇒10）
チナミ区 J-18（森林）に移動！（体調10⇒9）
チナミ区 J-19（森林）に移動！（体調9⇒8）
チナミ区 J-20（道路）に移動！（体調8⇒7）
カミセイ区 J-1（道路）に移動！（体調7⇒6）

［625 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［223 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　





　




チャット画面にふたりの姿が映る。

　











　

　

　









　








ノウレットから遠く離れる白南海。




　

　

　















遠く離れた白南海を手招く。

　

　

　







　

　

　

チャットが閉じられる――