
落華残影/絡禍惨影
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TeamNo.394
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怨霊 高国藤久 「そこの三角帽子のお前。 ……その姿、アンジニティだろ。 なんでそこに立ってる。イバラシティに加担する気か? 人並みの幸福を手に入れる折角の好機を手放すつもりか!? お前も世界から棄てられ追放された身だろうに!」 |
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怨霊 高国藤久 「――まあ、良い。 なら海の水を以て、もう一度思い出させてやる。 『否定』される苦しみを。今ここでッ!!」 |
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“ ” 「あのひと…… おれたちと、同じ……?」 |
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レスター 「同じなものか。 奴は裏切り者だ。俺達が殺すべき相手だ」 |
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レスター 「——愚かな選択には、相応の報いを与えよう。 首を差し出せ、罪人。 貴様に相応しい牢獄は否定の世界ではない。死だ!」 |
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きっと、私たちは正しくない。 あの街の人たちを追い出して、かわりにそこに居座って生きようとしている私たち。 あの街への侵略に加担せず、かえってあの街の人たちを守ろうとしている彼ら。 うん、やっぱり正しくは、ない。 けれど。 |
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祐善 「正しさは、私を救わなかった」 |
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私たちを救わない正しさに報いる意味は、あるのかな。 |
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雛菊 「…………」 |
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雛菊 「陽先輩、ううん、セシリアさん達との時もそうだったけど、 ……思ったよりも早く出遭っちゃうものなんだね。 ソラコー関係者は、似たルートを選んでる人が多いのかな? こんにちは、それとも、こんばんは? ハザマは時間帯が分かりにくいね。 ……出来れば遭いたくなかったよ、彩季ちゃん。 でも、そうは言っていられない。でしょう?」 |
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雛菊 「あはは、うん。 さあ、戦いましょう? 〈侵略する者/防ぐ者〉どちらも譲れはしないのだから」 |

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飢餓の魔女 「…」 |
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魔女は何も語ることなく、そこにゆらゆらと立っている。 |
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景色に滲む、闇色の瘴気。冷たく明滅するほの暗い気配。 ―― 死 瑠璃色の瞳が捉える死が、今や実体を伴い、眼前に立っている。 |
| 「貴方は……貴方がたは…… ……何を願い…… 何を想うのでしょう……。」 |
| 能面で顔を覆う。その表情はうかがい知れない。 |
| 「今のわたくしならば……そのお心に触れること…叶いましょうか」 手にした小刀の切っ先を顎下に宛がい、右の手で柄を叩いた。 |
――――リン |

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U・D 「―――さて、では早速、UD理論の講義を始めさせてもらおうかの。」 |
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燃え盛る憎悪が、煮え滾る憤怒がこの魂を繋ぎ止めた。 尽きる事を知らぬ怨念が、執念が、この体を作り上げた。 |
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蒼い闇の底で赫々と燃える火よ。 天を越え、響奏の世界を侵す災禍となれ! |
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祟り神が祈るように手を合わせる。 |
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ふと、脳裏に浮かんだのは教室の風景。 誰かが何かをおいしそうに食べて、誰かが机に頭を突っ伏して寝て、誰かが話して笑い合うような、そんななんてことはない風景。 |
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それでも自分にとっては特別で、かけがえのない時間だった。 |
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戦いは苦手だ、だって傷つけてしまうかもしれないから。 …そうであってもやるしかない、今は向き合う時だ。 |
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――この戦争が一つの罰だとしても、今だけは抗わさせてほしい。 これは勝つための戦いじゃない、友達を止めなくては。 |



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飴玉が大槍へと変化し、敵を貫かんとする。 |
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杉乃 遼馬 「見えてんだよ」 |
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祐善 「こう、かな」 |

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飢餓の魔女 「…」 |
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とっさに、怪物のような髪が攻撃をいなした。 |
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杉乃 遼馬 「……ッ」 |
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飢餓の魔女 「…みん な を まも る ため どう か おね が い」 |
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強い望みが、いくつかの飴玉に宿る。 飴玉達はやがて、何かを形どるように、変容していく。 |
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祐善 「うん、ここで、あなたが動くんだよね?」 |

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…… 水音が 響く |

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…… 潮の匂いが 強くなる |

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杉乃 遼馬 「見えてんだよ」 |
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U・D 「おお、やるではないか。」 |
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祐善 「こう、かな」 |
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U・D 「相手の攻撃と同量、同力のちからをぶつけて相殺する、これぞUD理論に曰く、『同撃相殺』である。」 |
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祐善 「うそつき」 |

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杉乃 遼馬 「見えてんだよ」 |
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U・D 「相手の攻撃と同量、同力のちからをぶつけて相殺する、これぞUD理論に曰く、『同撃相殺』である。」 |
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レスター 「動くなッ!黙って死ねッ!」 |
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まるで怪物のような髪が、まるで体当たりするかのように暴れ始めた。 |
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怨霊 高国藤久 「よく狙って……」 |

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祐善 「こう、かな」 |


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数個の飴玉が水のように溶けていく。 それはしだいに水飴となり、敵へまとわりつかんと意思を持つように飛びかかった。 |
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怨霊 高国藤久 「よく狙って……」 |

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杉乃 遼馬 「……甘いな」 |
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U・D 「おお、やるではないか。」 |
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飢餓の魔女 「あ りが と」 |

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レスター 「自らの罪の重さを知れ!」 |

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数個の飴玉が水のように溶けていく。 それはしだいに水飴となり、敵へまとわりつかんと意思を持つように飛びかかった。 |
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怨霊 高国藤久 「苦痛に満ちる海の嘆きを教えてやる」 |
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怨霊 高国藤久 「溺れて藻掻けェエッッ!!!」 |

| 瑠璃子のカード発動! |
| 飢餓の魔女のカード発動! |
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セシリア 「主よ、どうか癒やしの光をお与えください」 |
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飢餓の魔女 「いたい の とん でけ」 |
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飢餓の魔女 「あ りが と」 |
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飢餓の魔女 「あ りが と」 |
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レスター 「………………」 |



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まるで怪物のような髪が、まるで体当たりするかのように暴れ始めた。 |
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飢餓の魔女 「…」 |
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とっさに、怪物のような髪が攻撃をいなした。 |
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怨霊 高国藤久 「……次は当ててやるよ」 |
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“ ” 「ありがとう、ちさ……お姉ちゃん」 |

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飢餓の魔女 「…」 |
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とっさに、怪物のような髪が攻撃をいなした。 |
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杉乃 遼馬 「……ッ」 |
| 杉乃のカード発動! |
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レスター 「殺す!殺してやるッ!」 |
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数個の飴玉が水のように溶けていく。 それはしだいに水飴となり、敵へまとわりつかんと意思を持つように飛びかかった。 |
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…… 辺りの瓦礫が 振動する |

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杉乃 遼馬 「見えてんだよ」 |
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U・D 「おお、やるではないか。」 |
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祐善 「いたいのいたいの……とんでいかないから、我慢しなきゃ、ね?」 |




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レスター 「——死ねェッ!!」 |
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数個の飴玉が水のように溶けていく。 それはしだいに水飴となり、敵へまとわりつかんと意思を持つように飛びかかった。 |
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飢餓の魔女 「…」 |
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魔女はゆっくりと、左右にふらりふらりと揺れている。 |
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…… 辺りの瓦礫が 振動する |

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…… 潮の匂いが 強くなる |

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U・D 「おお、やるではないか。」 |
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飢餓の魔女 「あ りが と」 |


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まるで怪物のような髪が、まるで体当たりするかのように暴れ始めた。 |
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飴玉が刃へと変化していき、敵を切り裂かんと向かっていく。 |
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杉乃 遼馬 「見えてんだよ」 |
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飢餓の魔女 「…」 |
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魔女はゆっくりと、左右にふらりふらりと揺れている。 |
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…… 辺りの瓦礫が 振動する |

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祐善 「こう、かな」 |

| レスターのカード発動! |
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杉乃 遼馬 「見えてんだよ」 |
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レスター 「殺す!殺してやるッ!」 |
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飴玉が刃へと変化していき、敵を切り裂かんと向かっていく。 |
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飢餓の魔女 「…ごめ ん な さい」 |
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怨霊 高国藤久 「くそッ」 |
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飢餓の魔女 「あ りが と」 |
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祐善 「こう、かな」 |
| 杉乃のカード発動! |
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『もも』 「いつかのお礼」 |


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奇跡も、幸運も、好機も、福音も。 何一つ訪れはしない。救われはしない。 |
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望まれないもの 我は祟り神。 生路に至る一切の可能性を、『否定』する。 |

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まるで怪物のような髪が、まるで体当たりするかのように暴れ始めた。 |
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…… 辺りの瓦礫が 振動する |

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…… 潮の匂いが 強くなる |



| 袂から延びる無数の腕が、 相手の身体を包むように抱き留める |
| ひと ふた み よ いつ む なな や ここの たり |
| ふるべ ゆらゆら と ふるべ |
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レスター 「——死ねェッ!!」 |
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数個の飴玉が水のように溶けていく。 それはしだいに水飴となり、敵へまとわりつかんと意思を持つように飛びかかった。 |
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…… 辺りの瓦礫が 振動する |

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満足そうに、わらった。 |
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祐善 「こう、かな」 |
| 瑠璃子のカード発動! |
| 「……嗚呼――」 |
| 「また……届かない――……」 |
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飢餓の魔女 「ぁ… 」 |
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魔女の動きが少し鈍る。 |
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苦しい、苦しい、苦しい、苦しい、苦しい、苦しい、苦しい——! |
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祐善 「……ちゃんと、待っててね」 |
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雛菊 「すぐ終わらせて追いつくから。 また後でね?」 |

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飴玉が銃へと変化していき、また別の飴玉が弾丸のように射出されていく。 |
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祐善 「ダメだよ、もっとじょうずに届けなきゃ」 |
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飢餓の魔女 「…」 |
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魔女はゆっくりと、左右にふらりふらりと揺れている。 |
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飢餓の魔女 「ぁ… 」 |
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魔女の動きが少し鈍る。 |

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飴玉が刃へと変化していき、敵を切り裂かんと向かっていく。 |
| 飢餓の魔女のカード発動! |
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Bran 「どーん!」 |
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満足そうに、わらった。 |
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祐善 「こう、かな」 |
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飢餓の魔女 「…」 |
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ああ、なんだ。 彼女は自分が思っているより強く、頼りになる仲間もいる。 ひどい目に合うような心配もただの杞憂でしかなかった。 …地へと伏せる前にそこに残った心残りは他の友達と戦うことになるかもしれない、 ただその一抹の不安のみであった。 |
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0 1 1 0 0 5 |
火 水 風 地 光 闇 |
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0 3 0 0 1 0 |
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怨霊 高国藤久 「苦しかったか? ……なあ」 |
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祐善 「終わった?」 |
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雛菊 「じゃあね。彩季ちゃん。 次が無いことを、祈ってる」 |
