［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

言われた通りに赤いヤツを倒し、ヤンキーのお兄さんとタクシー運転手さんの漫才を見た後の事。
私はとりあえず歩きながら誰かに、できれば味方に会えないものかなと歩いていた。
しかし、会えたのは……まあ味方と言えば味方なのだが、私としては何とも反応に困る再会だった。
「衣澄ちゃん、また会えて嬉しいわ！」
目を爛々と輝かせている女性、既に亡くなったはずの母親、鷹明澪。
その容姿は仏壇に置いてある遺影そのままで、性格も父親から聞いていたようにとても明るい。
「えっと……ど、どうも……」
私としてはそんな感じの返答しかできなかった。何せ亡くなったのは2歳、知っている事は父親から少しだけ。
会えて嬉しくない訳がないがいくらお気楽極楽な私でも、いきなりお母さ～んなんてリアクションを求められてもちょっと困る。
「うーん、本当に久しぶりだったから緊張してるのかしら？」
そんな心中を察したのか、バッと腕を広げる。私の胸に飛び込んできなさいと言わんばかりに。
だが、流石の私もそういった事はいきなりできない。お互い動かないまま沈黙が続く
「それじゃあ」
ダッ、と母さんが急に走ってくる。私からこないのなら自分から行くという事か
抱きつかれる瞬間、思わず目をつぶってしまう。しばらくした後目を開けるがそこに母親の姿はなかった
「やっぱり駄目みたいねえ」
すぐ後ろから残念そうな声が聞こえる
「衣澄ちゃんに会うまで何人かに会ったんだけど、話かけても気づいて貰えなかったのよね」
「じゃあ……幽霊なの？」
初めてまともな返事をする。母親はそれがどういう質問であれ嬉しいのか、微笑みを向ける
「そうみたい。だからあなたに触れられないのはちょっと残念だけど、こうやって話せるだけでも嬉しいわ。」
「でもなんでそんな急に」
「うん、それなんだけど……」
なんでも既に他界している母さんも異能を受け取ったらしい。それはあらゆる物に生命力を与える事。
それが作用し、自身が埋葬されている桜の木が満開になりここハザマでも私しか見えないらしいが復活する事ができた、という事だ
「なんか、そういう小説みたいだね」
不思議な力に目覚めて、世界を賭けて戦う事になって、それだけでも十分それっぽいのに亡くなった母親と再会までするとは
「ならちゃんと良い終わりにしないとね？」
「そうだねー……でも、私としては別の強そうな人がやってくれていつの間にか終わってると助かるんだけど」
「あら、駄目よ皆で頑張らないと」
やっと二人揃って笑えた、なんだか急に距離が近づいたような気がする。

「……ともかく、ここにいる間はよろしくね。じゃそろそろ行こっか」
ひとしきり話をした後立ち上がり、歩みを進める事にする。
なんだか大変な事に巻き込まれてしまったけれども、さっきも言ったとおり強い誰かがさっさと
解決してれれば万々歳だ。私は先陣を切って行くようなタイプでもないし、忘れるとは言え痛いことはしたくはない
そもそも……
「わっぷ」
考えながら歩いていたからか、前をよく見ていなかった。何にぶつかったかは分からないが、幽霊の母親ではないし
岩とか木ではない。……なんかもふもふしている。
「衣澄ちゃん大丈夫？ずっとあれなにかしらって聞いてたのに」
どうやら母さんはずっと自分に注意を促していたらしい。
「ごめんごめん、なんだろこれ」
とりあえず目の前のもふもふした黒い壁を木刀でつついてみる。
すると、野太い猫の様な鳴き声が聞こえてきた。壁は少し動くと、丸い金色の玉が現れる。
「猫……？」
それはいくらでも見慣れている猫、違うとすればとてつもなく大きいと言う事だ。
どうやらこっちに興味を持ったようで、じっとこっちを見つめている。
普段ならかわいいなんて撫でてやる所だが、その大きすぎる目は十分な威圧感を放っている。なんだかネズミの気持ちが分かった。
こっちが動いたらおそらくすぐにこちらに飛びかかってくるだろう、さあどうするべきか……
「母さんならどうする？」
「そーねえ、わざと飛びかからせて……受け止めてとりあえず上に飛ぶかしら。」
そういって上を指差す。
「あー……そういう感じ？」
「お母さんに教えて貰ってるでしょ？」
総承流、お婆ちゃんが長らく師範をやっているなんか結構歴史があるらしい武術だ。
相手の攻撃を受け止め、利用して飛んだり跳ねたり回ったり加速したりして変な所から攻撃する。
一応原理とかあるらしいが、話が難しすぎて忘れてしまった。
「逃げながら気絶させられればいいねえ」
桜の花びらになって見失わせるのも考えたが、多分余計に追いかけられるだろう。
しかも先には沼がみえる。足を取られて余計な怪我をするわけにもいかない。
私は踵を返し、元来た道を戻る事を選んだ。直後に、猫も後を追いかけてくる
そういえばお婆ちゃんが母さんが見てても良いようにしっかり覚えなさいなんて言ってたなあ。
まさか実際に見せる事になるとは思って無かったけど。
「ま、できるだけやってみるかな。」
猫の大きい足音と共に小さく何か回転音が聞こえたような気がしたが、とりあえず今は適当に逃げて猫を追っ払う事に集中しよう。
そんな事を考えながら母さんの方のちら、と見る。あれはお婆ちゃんが私に教える時と同じ様な目だ
こりゃちゃんとやらなきゃ駄目なんだろうなあ、小さくため息をついて猫に向かって木刀を構えた。

領域LV を 5 DOWN。（LV5⇒0、+5CP、-5FP）
料理LV を 10 DOWN。（LV20⇒10、+10CP、-10FP）

自然LV を 5 UP！（LV5⇒10、-5CP）
変化LV を 5 UP！（LV0⇒5、-5CP）
武器LV を 5 UP！（LV0⇒5、-5CP）
装飾LV を 5 UP！（LV0⇒5、-5CP）

ItemNo.1 不思議な武器 から射程1の武器『木刀』を作製―― できるかーい！素材じゃないゾ☆
ItemNo.2 不思議な防具 から防具『桜の羽織』を作製―― できるかーい！素材じゃないゾ☆

ItemNo.6 不思議な食材 から料理『和菓子』をつくりました！
　⇒ 和菓子／料理：強さ20／［効果1］器用10 ［効果2］敏捷10 ［効果3］－／特殊アイテム


一穂(3) とカードを交換しました！

記憶のカード『治癒秘術』 （ヒール）


クリエイト：タライ を研究しました！（深度0⇒1）
クリエイト：ホーネット を研究しました！（深度0⇒1）
リフレクション を研究しました！（深度0⇒1）

ガードフォーム を習得！
クリーンヒット を習得！
環境変調耐性 を習得！
ローバスト を習得！
ブルーム を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

衣澄(1009) は 美味しくない草 を入手！
衣澄(1009) は 毛 を入手！

チナミ区 I-5（山岳）に移動！（体調25⇒24）
チナミ区 H-5（山岳）に移動！（体調24⇒23）
チナミ区 G-5（道路）に移動！（体調23⇒22）
チナミ区 G-6（草原）に移動！（体調22⇒21）
チナミ区 G-7（草原）に移動！（体調21⇒20）

はかり(963) からパーティに勧誘されました！

―― ハザマ時間が紡がれる。

　





　




チャット空間に突如として現れたカンガルー姿の少女。

　










元気よく両手両足を伸ばし空間を飛びまわる！

　




　





　

　

･･･姿を現すことなく、女性のような声が伝わる。





　





　






　




ため息のような音が漏れる。

　





　




　

　

声はそこで終わる。

　





　





　

チャットが閉じられる――