［基本］OK.　［戦闘］OK.　［戦闘:エイド1］OK.　［スキル］OK.　

「ただいま」

　大事なモノを詰めこんだ、自分で選び得た物に、帰宅を果たしたことを告げる。
場合によっては使用もあった…が、使わずに済んだ。本当に良かった。
ハクカクに置場所を伝えるつもりでいたけど……まだ必要ないね。
教えたくないのが本音だよ。


　『奴』も追い払い、牙城の一つも落ちて…



　これからだ、ようやく始まりに取りかかれるのだ。
『本業』に。

　好きなモノ、気に入ったモノ、大事なモノを
より多く得て、より身近に置き、より永く愛でていたい…
破壊の力は其等を守るため、邪魔者を退けるために使いたい。
振り回されるのはもうごめんだ。僕が振り回す側に…


「…分館の『顔』はどうしようかな。人外に理解のある人間が望ましいけど」

---

「……うん?」

　突如下がる頭、そして視線。
どうやらハクが僕のネクタイを引き寄せたようだ。
襟が立ってしまったじゃないか。

「どうしたの」
「いーい? あまり調子には乗らないことよ」
「…何が言いたいんだい」
「だから、『侵略』言うて実際は『保護』を目的にしているけど」


「人間なめんなって言っときたいの」

「…どの面下げて言っているんだい?」

　僕が与えた眼で睨む相方。
…でも、まあ、言いたいことは判るよ。

　君が高位の異形に恨みがあるのは聞いた。
『保護』したい稀少生物が裏のルートで競りの対象になっていたけど
異形に競り合いで大敗した上に色々奪われたらしいね。

　でもそんな君を僕が認めたのも、憐れみからじゃなくて
其処で限界を感じずに、追われ身に関わらず怖じ気つかずに
野心を膨らませながら前進する君の姿勢に感銘を受けたからだよ。

　なめているように見えたかはさておき
僕にとって人間はなかなか底が知れなくて
興味の対象であるとともに驚異の対象さ。
だからね…



「…? 何処見てんのよ」


　『奴』は今、僕の異能が作用して喋れない。
加えて幻術を得意とする奴だ。
気配の有無はともかく瞬間的な登場を思わせる錯覚も可能だろう。



「………っ!!」


　だからハクも僕も、此処まで接近を許してしまった。

「…ハク、そういえばもう一つの目的に『真の姿に迫る』もあっただろう」
「この状況で語りだす?!」
「この状況だからこそだよ。

僕はね、記憶を辿れば判るんじゃないかと思ったけど
判るはずがなかったんだよ。
神格の外観に理想となる地盤はあれど、形成するのはヒトから受ける信仰やイメージだ。
だからヒトによって見える姿に差違が生じたり
『奴』みたく不定形になってしまう。

…僕の今の『真の姿』は、今しか、今だからこそ形作れる」

　僕の理想像と、君達の偶像を合わせて、重ねて……





「で…でかっ!?
フジさん、それが貴方が望んで皆が想った姿なの?!
あとで体いっぱいモフらせろよな!!」

ENo.46 アケビ とのやりとり

特に何もしませんでした。

ハクカク(637) は 雑木 を入手！
ハクカク(637) は ボロ布 を入手！

呪術LV を 5 DOWN。（LV10⇒5、+5CP、-5FP）

具現LV を 5 UP！（LV10⇒15、-5CP）
使役LV を 3 UP！（LV2⇒5、-3CP）

カナリザ(1383) とカードを交換しました！

妖精の炎 （セイクリッドファイア）

特に移動せずその場に留まることにしました。

―― ハザマ時間が紡がれる。









ふたりが時計台を見上げると、時計の針が反時計回りに動き始める。






針の動きは加速し、0時を指したところで停止する。



時計台から、女性のような声――









声は淡々と、話を続ける。






























声はそこで終わる。



















榊がこちらを向き、軽く右手を挙げる。



エディアンもこちらを向き、大きく左手を振る。