［基本］OK.　［戦闘］OK.　［スキル］OK.　

この手はいつも、何を掴んでいただろうか。

1時間毎に、思い出す。

榊という男の説明では、１０日毎にここにつれて来られている、という話だったけれど。
ここにいる感覚だと、１時間ごとに１０日分の記憶が流れ込んでくるみたいだった。

ここに来て直ぐ、吸血鬼と出会ったからだろう。『チャット』には、直ぐに触れなくなった。
関わりに行った先、知っている人がアンジニティだったら。
そう思うと、怖くて自分からはとても動き出せなかった。

幸い、コンタクトを取って来た人たちは全て、こちら側の人だったけれど。

『天河ザクロ』だった『オニキス』と
『結城伐都』だった『結城伐都』と、
『いちこちゃん』だった『いちこちゃん』と、行動を共にして数時間。

ようやく訪れた、長い休息。

まず先にと始めたのは、石探し。
戦闘の合間に、いつまた襲われるか分からない状況の中では、落ち着いて探せなかったから。
いくつかお目当てを見つけられた時に、いちこちゃんに、声を掛けられた。

私が、いちこちゃんについて知っている事は少ない。
定年を過ぎた後でも、調理場でてきぱきと働いていて、いつも笑顔で、
みんなのリクエストを聞いてくれたり、遅くまで勉強を頑張ってる子に差し入れをしてくれたり。
そんな、明るくて暖かいお婆ちゃんという事だけを知っている。

ハザマに来てから新しく分かった事は、意外と少なくて。
一番は、時折自分の手を、じっと見下ろしている時があること。
その理由はきっと、私が石を見つめてしまう時と、同じものなんだと思う。

持つものが、変わった。振りかざすものが、変わった。残る感触が、変わった。
それらは、ハザマに来なければ一生縁が無かったはずのもので。

使い方、次第なのよね。そう繰り返す彼女の声を聞いた時。

その手で暖かいごはんを、笑顔を作り出してきた彼女にとって、
ハザマでの力の使い方の変化は、とても辛い事なんじゃないかと、思って。
結局彼女は、彼女なりの答えを見つけられたように見えたのだけれど。
それに対して私は、大丈夫、なんてありきたりな言葉しか言えなくて。

ここで初めて会った時。彼女のぬくもりがあったからこそ、取り乱さずに済んだ。
彼女の柔かな眼差しがあったからこそ、気を張り続けていられた。
彼女が、イバラシティの彼女と変わらずにいるからこそ、
変わってしまった様々な事から、逃げずにいられた。

なんだか、貰ってばかりで。
何も聞き出せなくて、何も安心させられない自分が、歯痒くて。
せめてと渡したお守りが、約束が、少し手も彼女の助けになれば良いと思う。
それは私の優しさじゃなくて、ただのわがまま。

『結城伐都』だった『結城伐都』と、
『いちこちゃん』だった『いちこちゃん』と
変わらず皆で、イバラシティで過ごせるように。その夢を、叶えられるように。

ENo.664 闇のおえかき とのやりとり


ENo.1009 結枝 とのやりとり

チェックポイントから天に向け、赤色の光柱が立つ。

次元タクシーで行けるようになったようだ。

ザクロ(307) は 花びら を入手！
巳羽(507) は 羽 を入手！
いちこ(1106) は ボロ布 を入手！
ザクロ(307) は 花びら を入手！
いちこ(1106) は 何か柔らかい物体 を入手！
いちこ(1106) は 何か柔らかい物体 を入手！
巳羽(507) は 何か柔らかい物体 を入手！

▼エイド化候補（基本行動にてエイド化可能）
バツ(508) のもとに ダンデライオン が口笛を吹きながらこちらをチラチラと見ています。

解析LV を 3 UP！（LV7⇒10、-3CP）
防具LV を 3 UP！（LV32⇒35、-3CP）

クイックアナライズ を習得！
イバラ を習得！

ザクロ(307) に移動を委ねました。

特に移動せずその場に留まることにしました。
体調が全回復しました！

現在地が異なるためパーティが分かれました。再結成する必要があります。

―― ハザマ時間が紡がれる。









ふたりが時計台を見上げると、時計の針が反時計回りに動き始める。






針の動きは加速し、0時を指したところで停止する。



時計台から、女性のような声――









声は淡々と、話を続ける。






























声はそこで終わる。



















榊がこちらを向き、軽く右手を挙げる。



エディアンもこちらを向き、大きく左手を振る。