伊予島 「あーん!翔ちゃん達とはぐれちゃったわぁ~!? どうしましょう!どうしましょう!?」 |
雫 「どうもこうもないでしょ。」 |
伊予島 「そんなぁ!あの子達、今頃大丈夫かしら? 怪我とかしていないかしら?お腹は空かせていないかしら!?」 |
雫 「…あのね、あいつ等もガキじゃないんだから。」 |
伊予島 「だぁぁってぇ |
雫 「どうせここで待ってりゃ会えるんだから泣かないの。 ったく、いい年したババアが恥ずかしくないのかね。」 |
雫 「ほら、分かったらさっさと働く。 あいつらと合流するまでに手土産の一つでも用意しとけば?」 |
伊予島 「!」 |
伊予島 「はーい♡そういう事なら頑張っちゃうー! 思いっきり暴れちゃうわよぉ~!」 |
雫 「現金でよろしい。」 |
伊予島 「魂の比重が違うのかしら。」 |
雫 「…急に何よ。」 |
伊予島 「あ…ごめんなさい。 少し考え事をね、していたの。」 |
伊予島 「私達と翔ちゃん達、どうして違うのかしらって。」 |
雫 「記憶酔いの話?」 |
伊予島 「ええ。」 |
伊予島 「多分、翔ちゃん達に限らず他の子達も同じだと思うのだけれど…。」 |
伊予島 「………。」 |
伊予島 「…………。」 |
雫 「何よ。」 |
伊予島 「あ、あのね…ただそう思っただけなのよ?今ここだけの話よ? 別に深く考えたりとか考察をした訳ではなくてね? …だから私の言う事は話半分に聞いて頂戴ね、お願いよ。」 |
雫 「了解。」 |
伊予島 「あのね、何だかとってもテレビゲームっぽい感じだわって、私そう思ったのよ。」 |
伊予島 「まぁテレビゲームって私あまりやった事がないのだけれど。」 |
伊予島 「気が付いたらハザマに来ているとか、でも身体…ステータスは前回のままだとか。 それってまるでゲームのセーブデータみたいじゃない?」 |
雫 「まあね。」 |
伊予島 「記憶もね、あの子達は私達とは違って書き換えられている感覚はないでしょう?」 |
伊予島 「でもね、書き換えられる事自体は同じなのだから、そこに違いはね、無いと思うのよ。」 |
伊予島 「だからね、比重の問題なのかしらって。」 |
伊予島 「あの子達の魂は通常はイバラシティにあって、それが時折こっちに少しだけ流れてくるの。」 |
雫 (八重子…) |
伊予島 「だから記憶が更新される感覚が無いのではないかしら。」 |
雫 (…そこは「流れていく」ではないの) |
伊予島 「それでね、私達の魂はこちらにあってね、 向こうに流れ出てしまったものが、時折記憶をこちらに持ち帰ってくれるのではないかしら!」 |
雫 「…………。」 |
雫 「でも翔太達はこっちでの記憶を持って"行け"ないじゃん。 それだと前提が崩れない?」 |
伊予島 「ハッ」 |
伊予島 「そう言えばそうね? うーん…やっぱりよく分からないわねぇ…」 |
伊予島 「ま、いっか♡」 |
雫 「いいのか……いや、いいけどさ。」 |
雫 「ま、いいか。」 |
雫 「…まるでオカルトね。」 |
伊予島 「あら、オカルトは嫌い?」 |
雫 「あまり興味はないかな。」 |
雫 「霊とか魂といったスピリチュアルな単語を抜きにしたって、 オカルトってつまりは人知を超えた物事の総称でしょ。 それを時に呪いだとか未知だとか奇跡だとか言って人が騒ぐのであって。」 |
雫 「そういう人の領分を超えた世界で、人間に出来る事って何もないもの。」 |
雫 「どうにもならない事をいつまでも気に掛けてどうすんの。」 |
伊予島 「あら。でも呪いは退魔師さんが祓えるものだし、未知のものだって日々解明されてきているわ。 奇跡も意外と誰にでも起こり得るものではないかしら。」 |
雫 「ならそれはもう科学だよ。オカルトじゃない。 人間が対応出来た時点で、オカルトの持つ意味も神秘性も存在しなくなる。」 |
伊予島 「でも、ああでもないこうでもないと考えたり、空想する事自体に意義があるとは思わない?」 |
伊予島 「ロマンだわぁ~!」 |
雫 「よく分かってないでしょ。」 |
伊予島 「よく分かっていないけれどロマンなの!」 |
伊予島 「私ね、分からない事があるってとっても素敵な事だと思うのよ。 沢山の想像力が集まって世界は作られてゆくのではないかしら。」 |
雫 「残念。あたしは手の届かない酸っぱい葡萄より、手の届く甘い葡萄が好きなの。 更に言えば、手の届きにくい場所にある極上の葡萄が一番好き。」 |
伊予島 「う、うーん…」 |
雫 「でも、あんたがそれをロマンだって言う気持ちは結構分かるんだよ。」 |
雫 「"分からない事"ってのは"可能性"だもの。 "可能性"はさ、"追い求める"ものじゃない? |
雫 「じゃあ何で人は可能性を追い求めるのかって言えば、 そりゃあそれが"自分に無いもの"だからだよ。」 |
雫 「自分に無いものだ。でも欲しい。だから求める。 |
雫 「あたしは"手に入れる"のが好きだけど、"求める"事にこそ意義があるんだって言われたら、 「そういうのもあるかもね」なんて思ったりもするワケ。」 |
雫 「…で、可能性ってのはさ、求めなきゃ手に入んないワケなんだけど、 でもオカルトってのは、そもそも人の手に負える代物じゃないから求めたって無駄なのね。」 |
雫 「その領域に関しては、誰が何をどう努力したって手に入れられるもんじゃない、 そういうものだって初めから決まってるんだよ。」 |
雫 「そういうものに、あたしは大した魅力を感じない。 |
雫 「その距離が自分の範疇を明らかに超えるものだと感じてしまったらもう駄目ね、 それまで持ってた筈の願望や好奇心といった熱がさっと引いてしまうの。」 |
雫 「そういう性質の人間なんだよ、あたしは。それだけの器。」 |
雫 「…でもさ、"求める"ってのは、これがなかなかに侮れないもんでね。」 |
雫 「不思議な事に、世の中にはそういったオカルトを 何かしらのきっかけで手に入れてしまう人間が一定数いる。」 |
雫 「それはさ、本来手に入らない筈のものを、 ちゃんと正面向いて"求める事が出来た"人間なんだと、あたしは思うんだよ。」 |
雫 「…………いや…。」 |
雫 「そうあって欲しいと思ってる、かな。」 |
雫 「そういう資質、器を持った人間こそがその域に立てる。」 |
雫 「そんな人間が己の才能を遺憾無く発揮して、あらゆる感覚を研ぎ澄ませて、困難を乗り越えて。 加えてオカルトや運なんてものを味方につけでもしたのなら、 もしかしたらその頂に |
雫 「そしてこれは単なるあたしの願望だけど。 出来る事ならそういった人間には、それに相応しい人物像が備わっていて欲しい。」 |
雫 「別に善悪がどうって話じゃない。極端な話、人間性が最高にクソな奴でもいいんだよ。 |
雫 「そういう異質さや特別感があると、なお良いね。箔が付く感じがする。そういうのって結構大事。」 |
雫 「そういう存在のそんな結末が好きだ、それが理想だ、そうであって欲しい。そう思っている。 ……それを求めている。」 |
雫 「それはさ、ロマンだよ。間違いなくね。」 |
[イタダキ]に立つ者にしか得られぬ僥倖がある。栄光がある。 労働を厭う怠惰な君は、途端…に…… |
世界が 分解されて…いくのか…? |
話には聞いていたが、まさかここで起きるとは…。 …あいつ、まさか初めから知っていたんじゃないだろうな。 ………まあいい。こればかりは仕方がない。 |
ああ、世界が……再構築されていく。 1が0に、6が0に……そして0から新たな1へ。 同じ世界が新たに始まる。この世界から少しばかり形を変えて。 |
さあ、もう一度だ。 もう一度、初めから紡ぎ始めよう、「棘の頂」の御話を。 世界に合わせ、この御話もまた、少しばかりの形を変えて。 |
[ To be continued. ] |
榊 「……時計台に呼ばれてしまいましたが、はてさて。」 |
エディアン 「なーんか、嫌な予感がします。」 |
エディアン 「ほら……ほらぁ……。」 |
榊 「どういうことでしょうねぇ。」 |
声 「――お疲れ様です御二方。役目を担ってくれて、感謝してます。」 |
エディアン 「……ワールドスワップの能力者さんですよね。 機会を与えてくれて、感謝していますよ?」 |
榊 「お姿は拝めないんですかねぇ。私は興味津々桃色片想いなのですが。」 |
声 「どうやらこのワールドスワップ、時計の進みが狂っているようです。 特殊な因子を含めてしまった為と能力が訴えます。その因子が――」 |
声 「――榊さん、貴方のようですね。何か、心当たりは?」 |
榊 「大いにございます!特殊な世界の住人ゆえ、私は今や特異な存在なのでしょう。 妻に『貴方は変人』とよく言われていましたが、そういうことでしたか!納得ですッ」 |
榊 「では、役目を果たすのは難しいということでよろしいですか?」 |
声 「……………………」 |
榊 「……? ……どうしました?」 |
声 「……仕切り直し、世界線を変更する、と能力が言ってきます。 貴方が案内役にならない世界線。イバラシティも、アンジニティも、新たなものになる……と。」 |
エディアン 「……そ、そんなことまでできてしまう能力? ワールドスワップという名の範疇を超えてません?」 |
榊 「世界線を別のものと交換する……と考えるなら、ギリギリ……ですかね。 というか、スワップから外れた現象は既に起こっていますが。」 |
声 「これは能力ではなく、……呪い。呪いという言葉が合う。 今まで勝手に発動した数度、自分への利はない。制御下にない、把握できない、呪い。」 |
声 「……………………」 |
声 「ハザマへの次の転送時間に、ハザマに転送される代わりに、世界線が変更される。 そして、案内役も、転送対象も、変わる。」 |
声 「変わるものは、多いだろう。しかし変わらぬものも、あるだろう。」 |
エディアン 「別の世界線、ですものね。 ……どうせなら私がアンジニティにいない世界線がいいんですけど。」 |
榊 「……なるほど、奇妙な枝の正体は世界線操作者でしたかッ! 少なくとも私が案内役となれない世界線になるのですね、残念です。」 |
声 「……………………」 |
声 「連絡は終わり。さようなら。」 |
榊 「さて…… とても短い間ではありましたが、 エディアンさん、皆様、お付き合いありがとうございました!」 |
エディアン 「お別れですか。悪人顔っぽくて敵視しやすい相手だったんですけどねー。」 |
榊 「こんな素敵な笑顔を悪人顔呼ばわりとは、失礼な娘さんです。 なるほどアンジニティにいらっしゃるわけですねぇ。」 |
エディアン 「……うるっさいですね。事情は人それぞれあるんですよ、色々!」 |
榊 「……それでは、」 |
エディアン 「……それでは、」 |
榊 「お疲れ様でした。」 |
エディアン 「お疲れ様でしたー!」 |
No | アイテム名 | 種類 | 強さ | 効果1 | 効果2 | 効果3 | (素材・食材・消耗の場合は詳細等) |
1 | 不思議な武器 | 武器 | 10 | - | - | - | 【射程1】 |
2 | 不思議な防具 | 防具 | 10 | - | - | - | |
3 | 不思議な装飾 | 装飾 | 10 | - | - | - | |
4 | ガスハンドガン | 武器 | 30 | 攻撃10 | - | - | 【射程4】 |
5 | 不思議な石 | 素材 | 10 | [武器]回復10(LV5)[防具]敏捷10(LV5)[装飾]幸運10(LV5) | |||
6 | レースの手袋 | 装飾 | 58 | 貫通10 | - | - | |
7 | 何か柔らかい物体 | 素材 | 10 | [武器]祝福10(LV20)[防具]鎮痛10(LV20)[装飾]防御10(LV20) | |||
8 | 古雑誌 | 素材 | 20 | [武器]闇纏15(LV30)[防具]回復15(LV30)[装飾]反魅10(LV15) | |||
9 | 毛 | 素材 | 10 | [武器]束縛10(LV25)[防具]加速10(LV25)[装飾]敏捷10(LV10) | |||
10 | 毛 | 素材 | 10 | [武器]束縛10(LV25)[防具]加速10(LV25)[装飾]敏捷10(LV10) | |||
11 | アメジスト | 装飾 | 29 | 敏捷10 | - | - | |
12 | 何か柔らかい物体 | 素材 | 10 | [武器]祝福10(LV20)[防具]鎮痛10(LV20)[装飾]防御10(LV20) | |||
13 | 焼きそばパン | 料理 | 10 | 攻撃10 | - | - | |
14 | 駄木 | 素材 | 10 | [武器]体力10(LV20)[防具]防御10(LV20)[装飾]攻撃10(LV20) | |||
15 | 不思議な牙 | 素材 | 10 | [武器]攻撃10(LV5)[防具]防御10(LV5)[装飾]器用10(LV5) |
名称 | LV | 説明 |
武術 | 7 | 身体/武器/物理 |
時空 | 7 | 空間/時間/風 |
使役 | 1 | エイド/援護 |
領域 | 10 | 範囲/法則/結界 |
解析 | 10 | 精確/対策/装置 |
武器 | 1 | 武器作製に影響 |
装飾 | 34 | 装飾作製に影響 |
被研究 | スキル名/元スキル | LV | EP | SP | 説明 |
ブレイク | 5 | 0 | 20 | 敵:攻撃 | |
ピンポイント | 7 | 0 | 20 | 敵:痛撃 | |
クイック | 6 | 0 | 20 | 敵2:攻撃 | |
ブラスト | 5 | 0 | 20 | 敵全:攻撃 | |
ヒール | 5 | 0 | 20 | 味傷:HP増 | |
エキサイト | 5 | 0 | 40 | 敵:攻撃+自:AT増(1T) | |
ヘイスト | 5 | 0 | 40 | 自:AG増 | |
ラッシュ | 5 | 0 | 60 | 味全:連続増 | |
ビブラート | 5 | 0 | 60 | 敵:SP攻撃 | |
プロテクション | 5 | 0 | 60 | 味傷:守護 | |
プリディクション | 5 | 0 | 60 | 味列:AG増(3T) | |
エアシュート | 5 | 0 | 80 | 敵:風撃&連続減 | |
リフレックス | 6 | 0 | 80 | 味:AT・DX増(4T) | |
ペネトレイト | 5 | 0 | 100 | 敵貫:攻撃 | |
スパイン | 5 | 0 | 110 | 自:反撃LV増 | |
アキュラシィ | 6 | 0 | 80 | 自:連続減+敵:精確攻撃 | |
ウィンドリング | 5 | 0 | 80 | 味全:AG増(2T) | |
アレグロ | 5 | 0 | 20 | 敵:風撃&自:連続増 | |
ブロック | 5 | 0 | 60 | 味傷:HP増+護衛 | |
スナイプ | 6 | 0 | 60 | 自:DX増(3T) | |
インスパイア | 5 | 0 | 60 | 味傷:祝福・守護 | |
ラッキータイム | 5 | 0 | 100 | 味全:LK増(3T) | |
ドローバック | 6 | 0 | 80 | 敵:痛撃&麻痺 | |
アトラクト | 5 | 0 | 40 | 自:HATE・連続増 | |
リゾルート | 5 | 0 | 60 | 敵:精確攻撃 | |
エリアグラスプ | 5 | 0 | 90 | 味傷:HP増+領域値3以上の属性の領域値減 | |
イレイザー | 6 | 0 | 150 | 敵傷:攻撃 | |
テリトリー | 5 | 0 | 160 | 味列:DX増 | |
クイックアナライズ | 5 | 0 | 200 | 敵全:AG減 | |
ウィークポイント | 7 | 0 | 140 | 敵:3連痛撃 |
被研究 | スキル名/元スキル | LV | EP | SP | 説明 |
攻撃 | 7 | 5 | 0 | 【戦闘開始時】自:AT増 | |
防御 | 5 | 5 | 0 | 【戦闘開始時】自:DF増 | |
器用 | 7 | 5 | 0 | 【戦闘開始時】自:DX増 | |
敏捷 | 5 | 5 | 0 | 【戦闘開始時】自:AG増 | |
回復 | 5 | 5 | 0 | 【戦闘開始時】自:HL増 | |
活力 | 6 | 5 | 0 | 【戦闘開始時】自:MHP増 | |
体力 | 5 | 5 | 0 | 【戦闘開始時】自:MSP増 | |
治癒 | 5 | 5 | 0 | 【自分行動前】自:HP増 | |
鎮痛 | 5 | 5 | 0 | 【被攻撃命中後】自:HP増 | |
幸運 | 7 | 5 | 0 | 【戦闘開始時】自:LK増 | |
追究 | 5 | 1 | 0 | 【常時】自身のスキル研究によるスキルの弱化具合が増加 |
被研究 | カード名/スキル | EP | SP | 説明 |
始まりの手 (ピンポイント) |
0 | 20 | 敵:痛撃 | |
Discharge (チャージ) |
0 | 60 | 敵:4連鎖撃 | |
棘 [ハリ] (ウィークポイント) |
0 | 140 | 敵:3連痛撃 | |
冷たい世界 (フリーズ) |
0 | 130 | 敵全:凍結 | |
がんばるカード (ストライキング) |
0 | 150 | 自:MHP・AT・DF増+連続減 |
[深度]スキル名 | [深度]スキル名 | [深度]スキル名 |
[ 3 ]エキサイト | [ 3 ]ティンダー | [ 3 ]クリエイト:タライ |
[ 3 ]ブラックアサルト | [ 3 ]イレイザー | [ 3 ]イバラ |