［基本］OK.　［戦闘］OK.　

―――猫は。　猫は、猫である。それ以上でもそれ以下でもない。
与えられた仮初は仮初でしかなく、猫はただ今までもこれからもずっとただの猫だ。

猫にエノコログサを与えてきた少年の隣を歩く猫は、何も考えちゃいない。
飛び掛かっても怒りもしなかったから、きっと余程この少年は猫が好きなんだろう。そうに違いない。
それとも、いいなぁなんて言っていたから、この少年は猫になりたかったのだろうか。

猫は、何も知らない。知る必要もないと思っている。

足が止まったのは、少年が立ち止まったからだ。
少年の傍にいる少女のように、涙をぬぐうこともしないが、でも何事かをわめいていたから、少年はきっと苦しかったのだろう。そのくらいは猫にでも分かる。
分かったところで何をするかといえば、何もしないのだが。

少年の手が伸びる。喉を撫でてくるものだから、ごろごろと喉が鳴る。不可抗力だ。
やっぱりこの少年は猫が好きなんだろう。そうに違いない。


少年が死を選んで、それが与えられるまで。猫はずっとそれを眺めていた。
傍らに少女ともう一人、見守るものがいることも知っていた。それが何なのか、猫はよく分からなかったが。
それでもきっと、少年を害するのではないのだろう。少なくとも、少年と手にかける者にとっては。
尻尾が揺れる、鬼火が揺れる。人の生の終わりを見据える。
尻尾の鬼火が、ぼんやりと、けれど確かに照らし出す。

確かにその時、少年はハレの舞台に立っていただろう。少なくとも猫はそう思ったのだ。
なんせ、猫は命の絶える様を見るのが、崩れ落ちる様が、それ自体に関与することなく見据えることが、この上なく好きであったのだ。

ずり、と大きな肉球で地面を押さえつける。猫は、少年が今わの際にどんな気分になるのか、知りたいと思った。
作るな、固めるな、と否定しようもないこの状況で、猫は少年の気持ちを結晶にした。
結晶からは諦観と幸福と絶望が読み取れて、けれど、猫には少し難しすぎる感情であったので、結局猫には少年の心というものは分からないままであった。

少年の傍にいた少女が踵を返す。離れていく。少年の一部を持って離れていく。
猫もまた、少女から離れるように、少年の一部を持って少年に近付いていった。

一度だけ、人の形をしたものに振り返った。あれはもう、猫と似たようなものではなかろうか。
言いはしない、言葉を紡げやしない、だから眺めるだけなのだけど。
そうして、また少年に向き直り、近付いて行った。もう振り返ることはしなかった。


少年は、猫にとっては、息を止めて尚、いつまでも少年のままだった。

ItemNo.7 魚の丸焼き を美味しくいただきました！
　体調が 1 回復！（14⇒15）
　今回の全戦闘において 防御10 治癒10 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

大化け猫(1656) は ド根性雑草 を入手！
大化け猫(1656) は 腐肉 を入手！

特に何もしませんでした。

特に移動せずその場に留まることにしました。

MISSION!!
チナミ区 P-3：瓦礫の山 が発生！
　　 - 大化け猫(1656) が経由した チナミ区 P-3：瓦礫の山

―― ハザマ時間が紡がれる。









ふたりが時計台を見上げると、時計の針が反時計回りに動き始める。






針の動きは加速し、0時を指したところで停止する。



時計台から、女性のような声――









声は淡々と、話を続ける。






























声はそこで終わる。



















榊がこちらを向き、軽く右手を挙げる。



エディアンもこちらを向き、大きく左手を振る。