生来の円らで大きな目から、周囲から好奇の目で見られながら幼少期を過ごす。
ある日魔王を自称する異形の者に拾われ、以来異形の者たちと行動を共にする。外見で判断されない世界を居心地よく感じたウルシラは、そのいわゆる「魔王軍」のために尽くした結果、人間でありながら魔王軍の幹部となり、魔王軍こそ自分の居場所だと感じるようになる。口癖は「魔族は私の家族です」。本当の発音は「ウルシュラ・バジンコヴァー」だが、魔王軍の先輩が「シュ」の音を発音できなかったためウルシラと名乗るようになった。
10年が経ち、魔王軍も大きな組織になってきた頃、幹部の一人が失踪する事件が発生する。魔王さんの「人間の世界での捜索はウルシラにしかできないだろう」という勅命により、10年振りに人間の世界に出る。当ては無かったが、このイバラシティには魔王軍の皆のように多種多様な能力や姿の人間がいる。何か手掛かりが見つかるかも知れない。
大きな目に関しては魔王軍に入ってから吹っ切れたようで、「せっかく目が大きいので視力鍛えます」と言いだし、本来の視力は殆どないにもかかわらず、微弱な電気魔法を体内に流して無理やり対象とのピントを合わせるすべを身に着け、光魔法との合わせ技で遠視・透視などが出来るようになった。その能力を後輩に勝手に「センゾリッキー」と名付けられたが、本人はあまり気に入ってない様子。実は聴覚・味覚・触覚も強化できるが、親しい者以外には隠している。