［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　

舘和夫。


生まれも育ちもイバラシティ。
生まれた頃からあまり泣かない子供だと言われていたが、その理由の一部が異能であるとわかったのは3歳の頃。階段から転げ落ちたというのに泣きもしなければ、心配で病院に連れて行った時に医者から目立った傷はない。と、言われた事だった。

驚異的な回復力。その代償としてなのか失われた痛覚。
暴力を好まず、自分が耐える事で済むのであればと理不尽を飲み込むことをよしとしてきた。そんな性格のせいと、見た目でわかりやすい異能のせいで、学生時代は調子のいいヤツがよくふざけて蹴ったりしてくることもあった。
エスカレートが進んでカッターで深く切りつけられた事もあった。ただ、痛がらずに平然としている姿にまわりは逆に引いていた。その傷も次の日にはうっすら痕を残すだけとなっていた。

だが、そんな彼が年を経て求めたのは自分の城だった。城というほど大きくも豪華でもないが、居心地のいい場所。そして、自分を認めた人だけがくる場所。
人と話すのは嫌いではない。ただ、その距離のとり方はわからない。
うまくいっているのかという不安と疑問は常にあり――――


―――

――

―



「……」

時間をおいて徐々に流れ込んでくるのは自分であって自分ではない男の情報。普段多くの情報を取り込まないようにしている玲瓏にとって、自分の意思とは無関係に流れ込んでくる情報の多さは毒にすらなり得る。ハザマという場所のおかげで多少マシになったとはいえ、自分の処理能力は型落ち以下の状態なのに。

「タバコ……」

ハザマに呼ばれて一時間が経った。らしい。
この一時間で理不尽の奔流に流されすぎてイライラが収まらない。ごまかすためのタバコを探したが、だいぶ前に尽きていた事をポケットをいいだけまさぐってからようやく思い出した。

「最悪だ……」

呟いたかすれ声は自分でも驚く程の落胆の色を見せていた。だが、当たり前だと同時に思う。
この舘、という人物。これがイバラシティでの自分の姿、というらしいがその作りがまた腹立たしい。
痛みも感じず怪我もすぐに元に戻る。病気の類もなければ毒もドーピングもほぼ聞かない。つまり、変化しない。何故かなんて型落ちの脳みそでもすぐにわかる。
これが自分だからだ。
死んだ人間が生きた人間の振りをするなんて限界があるに決まっている。異能、といって誤魔化してはいるがある意味で彼の時間も止まっている。だから変化しない。
それでいて店を経営して、穏やかに客と過ごしている姿はある意味で自分の憧れ、理想の姿だ。一瞬しか叶わなかった夢。一度夢を掴みそこねた自分がもう一度這い上がり、作り上げたはずの城。まるで、その城を乗っ取られたかのような気分。
これを最悪と言わずに何というのだろうか。かたや自分はといえば訳も分からず廃墟めいた街をふらついて、よくわからない生き物を殴り飛ばしただけだ。

「あー！　クソッ！」

あまりにむしゃくしゃして近くにあった電信柱を思い切り殴りつけた。みしり、と音がする。倒れるまでにはいたらなかったらしい。
こんなことをしていれば、また同行者に面白くない事でもあったのかと聞かれそうだ。面白くないことしかない。少しはあの同行者のように楽しめる気概があれば楽だったのだろうか。

「……」

そんな事を考えたところでしょうがない。どうせまた、よくわからない生き物が現れるのだろう。そしたら、このイライラの全てをぶつけてやる。そうしてごまかす事しか今はできないのだから。

Ⅳ(416) は 美味しい草 を入手！
玲瓏(1132) は 花びら を入手！
玲瓏(1132) は 美味しい草 を入手！
玲瓏(1132) は 美味しい果実 を入手！

タウラシアス(570) により ItemNo.5 不思議な石 から射程1の武器『無骨な石斧』を作製してもらいました！
　⇒ 無骨な石斧／武器：強さ33／［効果1］回復10 ［効果2］－ ［効果3］－【射程1】／特殊アイテム

ItemNo.7 不思議な食材 から料理『おにぎり』をつくりました！
　⇒ おにぎり／料理：強さ30／［効果1］治癒10 ［効果2］活力10 ［効果3］鎮痛10

Ⅳ(416) の持つ ItemNo.7 不思議な食材 から料理『ふしぎなおにぎり』をつくりました！
タウラシアス(570) の持つ ItemNo.7 不思議な食材 から料理『大きめのおにぎり』をつくりました！

エキサイト を研究しました！（深度0⇒1）
イレイザー を研究しました！（深度0⇒1）
アクアヒール を研究しました！（深度0⇒1）

チナミ区 I-7（草原）に移動！（体調25⇒24）
チナミ区 I-8（草原）に移動！（体調24⇒23）
チナミ区 I-9（沼地）に移動！（体調23⇒22）
チナミ区 I-10（道路）に移動！（体調22⇒21）
チナミ区 I-11（道路）に移動！（体調21⇒20）

―― ハザマ時間が紡がれる。









チャット空間に突如として現れたカンガルー姿の少女。












元気よく両手両足を伸ばし空間を飛びまわる！






そう言ってフロントダブルバイセップス。









賞品について何だか盛り上がっているふたり。






チャットが閉じられる――