ふちや てつし。
町のお肉屋さん。ふちや精肉店の青年店主。
幼少期に先代の老夫婦に引き取られて、店を継いだ。
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古くからカミセイ駅前にある「まゆっこニコニコ商店街」の古参加盟店の店主であり、同区商工会の会員。
目つきが良くない事を気にしており、それをフォローしようと下手な冗談を言いがちな上、サービスをし過ぎて結果食い詰める悪癖がある。
特技は「食肉解体」と「なんでも美味しく食べる事」。
特に後者については、その気になれば一般的に人間の食物として考えられないようなものも、経口にて摂取、消化して、栄養とすることができる異能である。
実はどちらの特技も「物事を適切に分解して己のものにする」という特性によるもの。
本人はそこまで深く理解はしておらず、その特性の表層だけを便利に扱って暮らしている。
最近の悩みは「夜が明けると仕入れた覚えのない肉が増えている」こと。
出所不明の肉を店に出すわけには行かないので、日がな自分で消費しているという。
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【その正体は、巨躯の黒い豚の悪獣、ブッチャー=ザ=フレッシュミート[B.F.M.]。】
【彼は食肉である。】
【そして彼らもまた、食肉であった。】
【彼はただ、飢えをこそ憎んでいただけ。】
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memo.
彼の地に至る以前、彼は一人の「飢えた男」で、
人を憎まず、飢えをこそ憎んだが故に、
「得た肉を自分の物だけにしなかった」。
男は人々に感謝され成功したけれど、
「死肉では鮮度が悪い」
「新しい肉を」「もっと安価に」
「皆に肉が行き渡らねば」
そう思ったままに行動している内に、
いつしか皆に否定され、人の姿を失ってしまった。
その業によって男はいつしか悪獣と呼ばれるようになり、
子供を戒める為の作り話のひとつとして姿を消した。
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