「大丈夫、落ち着いて…」 ぐっと左手を握る。腕輪がぽわと光った。 |
ヤマツ 「あぁ忌々しい。地獄の釜で熔(と)け落ちよ」 |
誰にも知覚されない死角── もしかすると、彼女が『いるかもしれない』場所に、 幻術士は、音もなく現れていた。 ■■■■ 「こんにちは、こんばんは。 始めまして、お久しぶり。 教えてくれるかい、わたしの名前を」 |
「………」 |
ラー 「さて、肩慣らしといこうか」 |
シンセミア 「素敵な舞台にしましょう」 |
デイ 「か弱い幽霊ですもの。お手柔らかに… 」 デイ 「まぁ、負けるつもりはないけどね?」 |
レイア 「よ…よろしくお願いします!」 |
ヤマツ 「我はヤマツなり。 “哲学者”のカード。“隠者”のカードの逆さ裏。 」 ヤマツ 「────自由に使うがいい…… 愚者より愚かな隠者ども」 |
チェノー 「あなたは害虫? そレとも……」 |
エアリス
「人間同士で争いあうなんて、不思議なものだね」 |
「………」 |
アウエーレ 「え?虫と闘うだけじゃないの?も、模擬戦? なぜ、無駄に闘う回数を増やすの???」 |
ラー 「『其の叡智は数多を拓く』」 |
ラー 「『其の叡智は数多を拓く』」 |
ラー 「『照らせ星光、闇夜進みし旅人の道標と成れ』」 |
ラー 「『照らせ星光、闇夜進みし我の道標と成れ』」 |
ラー 「『踊れ神煌、我が同胞を心躍らせるべく――』」 |
ラー 「廻れ神煌、我が具現よ。天に座す光忌の力、思い知れ――――」 |
メチルフェニデート投与。 ドーパミンの再取り込みを阻害、末端からの遊離を促進。 ノルアドレナリン濃度にも影響を確認。 |
耐性の形成を確認。 モノアミンオキシダーゼの阻害にまで至らないように注意しつつ、投与量増加。 覚醒作用ほか、口渇、神経過敏を感覚。 |
エアリス
「演目は準備不足で中止になりました、あはは…… いやほんとごめんってば!」 |
エアリス 「第1章115節。『この世に救えない者はなく、神の愛は全てに平等に降り注ぐ。 その結果がこの停滞ならば、かの言葉に価値はない。 愛せぬならば、通り過ぎよ。 救い求めぬ真の愚者を切り捨てたその先に、本当の心の平穏があるのだから』」 |
/ なんでーっ \ |
静かに蝶が舞う |
レイア 「わわっ!」 |
静かに蝶が舞う |
チェノー 「あレッ」 |
静かに蝶が舞う |
チェノー 「あレッ」 |
チェノー 「あレッ」 |
ヤマツ 「よもや──── この期に及んで“此れ”の対策を講じていないとは言うまい?」 ヤマツ 「くっくっ、それでは答え合わせといこう」 |
ヤマツ 「ふむ」 |
静かに蝶が舞う |
ヤマツ 「うむ……そう来たか」 |
ヤマツ 「なるほど」 |
ヤマツ 「わたしのいう通りに動きなさい」 |
レイア 「始めるよ…拡がれ、”Verteidigen”!」 |
レイア 「その力は我らが糧に――”Stehlen・Schwert”!」 |
レイア 「その力は我らが糧に――”Stehlen・Faust”!」 |
レイア 「その力は我らが糧に――”Stehlen・Flamme”!」 |
レイア 「絶対に負けません…――”Ausdauer・Flamme”!」 |
「………」 |
「………」 |
「………」 |
「………」 |
デイ 「…っチ、何か弄られたわね」 |
第二浪漫小隊『煌天』 Chain | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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Hölle-ヘレ- Chain |
チェノー 「萎メ」 |
チェノー 「手薄ジゃなイ?」 |
ヤマツ 「やめろ、鬱陶しい」 |
ヤマツ 「傷つく準備のひとつも出来ていないのなら、どれ、 わたしが拵(こしら)えて差し上げよう」 |
ヤマツ 「なるほど」 |
静かに蝶が舞う |
レイア 「何人たりとも、この護りを砕くことは叶いません――”Diamantglanz”!」 |
「………」 |
正義が心に力を与える。自分に非はない、あいつのせいだ。 |
チェノー 「あレッ」 |
チェノー 「あレッ」 |
レイア 「わわっ!」 |
チェノー 「あレッ」 |
個は自己の繁栄を至上とする。妨げとなる他を排除することに何の異議があろう? |
ヤマツ 「やれ」 |
ヤマツ 「なるほど」 |
ヤマツ 「人の話は最後まで聞きなさい」 |
ヤマツ 「……?はて…… 何をしようとしていたのだったか……」 |
「魔力は枯渇する――”Alptraum・Erschöpfung”」 |
「何も見えない――”Alptraum・Blindheit”」 |
第二浪漫小隊『煌天』 Chain 列低下Lv2(1) 遠殺傷火炎Lv3(2) 惨殺傷斬払Lv1(3) 列付猛毒Lv4(4) 全活気Lv2(5) 月Lv3(6) 遠素傷火炎#事象Lv3(7) 休息Lv2(8) 貫付猛毒Lv4(9) 全命傷冥闇Lv2(10) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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Hölle-ヘレ- Chain 貫命傷冥闇Lv3(1) 多治癒Lv1(2) 列命傷冥闇Lv4(3) 貫侵食冥闇Lv3(4) 列治癒Lv2(5) 全付封殺Lv2(6) 列傷冥闇Lv5(7) |
ラー 「時は来た…集まりし叡智よ、鎖と為りて力を示せ!!」 |
シンセミア 「さあ、行きましょう」 |
ラー 「『二つ――』」 |
ラー 「『熾焔よ、乱れ咲け――』」 |
レイア 「(当てちゃいけないところに当たった気がします)」 |
ヤマツ 「……ぐっ!」 |
デイ 「これで一周するんじゃない?」 |
ラー 「助かったよ」 |
シンセミア 「嬉しいわ」 |
レイア 「助かりました!」 |
シンセミア 「さあ、頑張って」 |
ラー 「『七つ。さて、どこまで耐えるか―――』」 |
ラー 「隙だらけだ」 |
アウエーレ 「うっ……お腹が痛い…抉れる……ッ 」 |
レイア 「精神統一です――”Komfort”」 |
レイア 「これくらいはかすり傷です。」 |
デイ 「数えるのが面倒になってきたわね」 |
デイ 「ははぁ……いい音したわね?」 |
エアリス
「にゃあ”あ”あ”あ”!!!痛いって!」 |
ラー 「『鎖は十分に成った―――ここで墜ちろ』」 |
ラー 「隙だらけだ」 |
アウエーレ 「うっ……お腹が痛い…抉れる……ッ 」 |
ヤマツ 「………………ありがとう」 |
チェノー 「はー、肥エルー」 |
エアリス
「すごいね、まるで回復されてるみたいだよ!」 |
「………」 |
ラー 「じゃあな。起き上がるなよ―――」 |
アウエーレ 「だから最初から嫌だって!無理だって言ってるじゃない!!」 |
ヤマツ 「おやおや……」 |
チェノー 「エッと……そッチデ休ンデテ!」 |
エアリス
「わたしを置いていかないでよ~」 |
「………」 |
エアリス 「この戦いの行く末は、私が『測』ろう。……さ、行くよ!」 |
チェノー 「あレッ」 |
ラー 「『光陰は追う、天の果ても地の果ても』」 |
「力が入らない――”Alptraum・Schwäche”」 |
「蝕まれる――”Alptraum・Korrosion”」 |
ヤマツ 「ふむ」 |
ヤマツ 「……」 |
首を軽く回した。 |
エアリス
「そろそろやめにしないかい?ダメ?あっそう」 |
「………」 |
それじゃあ、続けようか。 死に至る狂騒曲の、第2幕だ |
(指パッチンのアイコン
It`s show time! |
エアリス 「わりと手段は選ばない方でね。 後遺症が残っても知らない、よっと!」 |
エアリス
「あらら。」 |
静かに蝶が舞う |
「………」 |
「………」 |
4'th chain!! |
エアリス 「ペンは剣よりも強しとは良く言ったものでね、 時にはその結果の残酷さも、 剣を遥かに凌駕することがあるのさ」 |
/ なんでーっ \ |
静かに蝶が舞う |
チェノー 「吹キ抜ケル風ニ声はなイ」 |
呼吸器が嫌悪の形で鳴らす警鐘。 |
「………」 |
「………」 |
「………」 |
Over drive!! |
ヤマツ 「………………ありがとう」 |
チェノー 「はー、肥エルー」 |
「………」 |
(お辞儀のアイコン
Show is over... |
「………」 |
静かに蝶が舞う |
レイア 「わわっ!」 |
第二浪漫小隊『煌天』 Chain 連活気Lv1(1) 列付猛毒Lv3(2) 全活気Lv3(3) 休息Lv2(4) 火炎吸魔Lv2(5) 貫付猛毒Lv3(6) 治癒Lv2(7) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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Hölle-ヘレ- Chain 吊者Lv3(1) |
シンセミア 「演目が悪いのかしら……」 |
レイア 「ずずいと押して行きましょう!私もこう、盾で!」 |
ヤマツ 「おのれ……」 |
チェノー 「ここを乗リ越エレば……!」 |
エアリス
「……いい具合に肩の力が抜けてきたよ」 |
「………」 |
(指パッチンのアイコン
It`s show time! |
チェノー 「クサリは始まル」 |
チェノー 「そレデも、僕は……」 |
(治った場所をかいている) |
2'nd chain!! |
ヤマツ 「………………ありがとう」 |
チェノー 「はー、肥エルー」 |
「………」 |
(お辞儀のアイコン
Show is over... |
破滅的であって当然だ。 |
チェノー 「ザラザラだ」 |
体を構成する土が、服の形をしていた土が、ボロボロと崩れ落ちていく。 |
「………」 |
チェノー 「ウグッ……!」 |
無性に体をかきむしりたくなる。 |
チェノー 「あレッ」 |
レイア 「わわっ!」 |
第二浪漫小隊『煌天』 Chain 連活気Lv1(1) 列付猛毒Lv3(2) 全活気Lv3(3) 休息Lv2(4) 火炎吸魔Lv2(5) 貫付猛毒Lv3(6) 治癒Lv2(7) 素傷火炎#命中Lv3(8) 全自傷冥闇Lv2(9) 傷火炎Lv3(10) 付猛毒Lv4(11) 列自傷冥闇Lv2(12) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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Hölle-ヘレ- Chain 活気Lv1(1) 傷冥闇Lv5(2) 貫自傷冥闇Lv3(3) 列素傷冥闇#事象Lv1(4) 傷冥闇Lv4(5) |
ヤマツ 「…………はぁ…………」 |
ヤマツ 「……ぐっ!」 |
レイア 「わわっ!」 |
ラー 「隙だらけだ」 |
ヤマツ 「……ぐっ!」 |
エアリス
「あたた、予想外の方向から来たね」 |
ヤマツ 「うむ……そう来たか」 |
静かに蝶が舞う |
ヤマツ 「人の話は最後まで聞きなさい」 |
レイア 「いっ……!!」 |
デイ 「ふふ、おやすみなさい」 |
ヤマツ 「見事なり。 我はここまでのようだ」 |
チェノー 「エッと……そッチデ休ンデテ!」 |
エアリス
「……遺体は残った、かい?」 |
「………」 |
レイア 「大丈夫です、まだやれます!」 |
地面にぶつけたような手応え。 |
チェノー 「大地を殴レばその手は痛ム、道理だよネ」 |
チェノー 「クサリは始まル」 |
「………」 |
3'rd chain!! |
エアリス 「このアーティファクトわりとなんでも貫くから、 覚悟しておいた方がいいよ。 ……主に味方の皆さんとかね?」 |
きみの血は、何色なのだろうね。 |
エアリス
「あいたた。思ったより辛いね、こりゃあ」 |
「………」 |
6'th chain!! |
『かなしいことが ありました』 『だれも おおくは かたりません』 『ただ』 『それをみたひとびとは くちをそろえていうのです』 『魔女をころせ 魔女をころせ 魔女をころせ』 |
エアリス
「ふふっ、やっちゃった!」 |
レイア 「いっ……!!」 |
/ なんでーっ \ |
「………」 |
「………」 |
Over drive!! |
きみの血は、何色なのだろうね。 |
チェノー 「極ミ残ルは虚ろのミ」 |
地面の中に溶け込み、また戻ってきた。 |
(治った場所をかいている) |
チェノー 「フウ。どウかな」 |
エアリス
「ごめんね、すぐに終わらせてあげるからね」 |
チェノー 「痛イ、もウ、無理……」 |
エアリス
「これで、良かったのかもね」 |
「………」 |
レイア 「目を覚まして、いつもの力を見せて――”Trieb”」 |
デイ 「ふふ、おやすみなさい」 |
「………」 |
ラー 「戦闘終了、お疲れ様」 |
シンセミア 「これで閉幕、お疲れ様」 |
デイ 「こちらの勝ちね、お手合わせありがと」 |
レイア 「ありがとうございました!」 |
ヤマツ 「終わりのようだな。では、失礼」 |
チェノー 「……土がツイチゃッたか」 |
エアリス
「体が動かないや。……はは、これは参ったね」 |
「………」 |
アウエーレ 「練習でしょ?ねぇ、これ練習なのよね?それなのに、こんな…あぁああ…あ~~~…無理……ッ」 |