烟玖(Pn76)
崩れ行く黒土 チェノー(Pn202)
闇(Pn202)
アウエーレ(Pn202) 「あぁ忌々しい。地獄の釜で熔(と)け落ちよ」 |
誰にも知覚されない死角── もしかすると、彼女が『いるかもしれない』場所に、 幻術士は、音もなく現れていた。 「こんにちは、こんばんは。 始めまして、お久しぶり。 教えてくれるかい、わたしの名前を」 |
![]() 「………」 |
「ここはどこなんすか?」 |
烟玖「……ええと……よろしく」 |
「我はヤマツなり。 “哲学者”のカード。“隠者”のカードの逆さ裏。 」 「────自由に使うがいい…… 愚者より愚かな隠者ども」 |

チェノー「あなたは害虫? そレとも……」 |
「え~っ、面倒だなぁ。相手なら他にいるじゃない」 |

「………」 |
アウエーレ「え?虫と闘うだけじゃないの?も、模擬戦? なぜ、無駄に闘う回数を増やすの???」 |
覆い隠すかのように。 |

「第1章88節。『好意の返報性は絶対ではない。 これは何も相手に限った話ではなく、自身でさえその対象となる。 私達は今まで、幾つの好意を無下にしてきたのだろうか。 幾つの機会を無駄にしてきたのだろうか』」 |
「第1章37節。『全ての人々が分かり合うという幻想は、 自我の融合という醜く非現実的な結論に潰える。 人が人である限り、摩擦は起きる。争いは絶えない。 それでも我々は歩みを止めようとせず、その結果が嘗ての失態であった』」 |
「第1章115節。『この世に救えない者はなく、神の愛は全てに平等に降り注ぐ。 その結果がこの停滞ならば、かの言葉に価値はない。 愛せぬならば、通り過ぎよ。 救い求めぬ真の愚者を切り捨てたその先に、本当の心の平穏があるのだから』」 |
「うむ……そう来たか」 |
「うむ……そう来たか」 |
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虚像が掻き消える。 |
「よもや──── この期に及んで“此れ”の対策を講じていないとは言うまい?」 「くっくっ、それでは答え合わせといこう」 |

「うむ……そう来たか」 |
「人の話は最後まで聞きなさい」 |
「なるほど」 |
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首巻がたなびく。 |
「……?はて…… 何をしようとしていたのだったか……」 |
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首巻がたなびく。 |
「どうやら貴様には難しかったらしい」 |
「………」 |
| レガートPT Chain | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| Hölle-ヘレ- Chain | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「わたしも衰えたな……」 |
カードは枯れ朽ちてしまった。 |
背中に手を回す、ひょいと振る、いつの間にかボロボロの兎のぬいぐるみを持っている。 間を置かず炸裂したぬいぐるみから、悍ましくも血濡れた無数の針が飛び出した。 |
「ふふっ、やっちゃった!」 |
「やめろ、鬱陶しい」 |

「わたしも衰えたな……」 |
「……?はて…… 何をしようとしていたのだったか……」 |
「そっちは偽物だった、ってことにしようか」 |
カードは枯れ朽ちてしまった。 |
「わたしも衰えたな……」 |
「おや失礼。痛かったかね?」 |
チェノー「クサリは始まる」 |
「では、こちらも」 |
チェノー「はー、肥エるー」 |
「いやぁ助かるよ~!あとでコーヒー淹れたげるっ」 |
「………」 |
アウエーレ「私を回復、してくれるの?や、やさしいのね…… 」 |
チェノー「イかな大地デあろうとも」 |
「………」 |
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4'th chain!! |
「ペンは剣よりも強しとは良く言ったものでね、 時にはその結果の残酷さも、 剣を遥かに凌駕することがあるのさ」 |
「ふふっ、やっちゃった!」 |
アウエーレ「…すぅ…はぁ…、大丈夫……塞ぐだけよ、人の血よりマシよ…… 」 |
アウエーレ「…すぅ…はぁ…、大丈夫……塞ぐだけよ、人の血よりマシよ…… 」 |
アウエーレ「…すぅ…はぁ…、大丈夫……塞ぐだけよ、人の血よりマシよ…… 」 |
アウエーレ「…すぅ…はぁ…、大丈夫……塞ぐだけよ、人の血よりマシよ…… 」 |
アウエーレ「…すぅ…はぁ…、大丈夫……塞ぐだけよ、人の血よりマシよ…… 」 |
アウエーレ「…ッ、う…大丈夫、治せる…自分の傷だもの……自分で出来るわ…やらなくちゃ……」 |
チェノー「吹キ抜ケる風に声はなイ」 |
チェノー「虫除ケ? さあ、どうだろうネ」 |
チェノー「ふう。どうかな」 |
カードは枯れ朽ちてしまった。 |
| レガートPT Chain 全殺傷斬払Lv2(1) 散治癒Lv2(2) 刈傷斬払Lv3(3) 傷火炎Lv1(4) 刈自傷斬払Lv2(5) 全治癒活気Lv1(6) 刈傷斬払Lv4(7) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| Hölle-ヘレ- Chain 命傷冥闇Lv3(1) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
アウエーレ「っい…た……ッ、あ…っ、血が…… 」 |
「では、こちらも」 |
「………」 |
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2'nd chain!! |
「しつこさには自信があってね。 性格が悪い?それ、褒め言葉っ」 |
「ごめんね、こうするしかないんだ。さっくり、切り取らせて貰うよ。」 |
「……ふふ、可愛いねぇ」 |
アウエーレ「ああぁ、もう…イヤ…はやく治さないと…… 」 |
「そして次はこれだ」 |
「こんなものか」 |
「ご退場、よろしく」 |
「……ちょっと待ってくださいよ、なんでこんな……」 |
烟玖「……!」 |
チェノー「思イ通りニはさセなイよ」 |
烟玖「……ありがとう」 |
「全部決まっていること。 ここで私たちが戦うことも、そして辿り着く結末も――。」 |
「………」 |
「壊しはしないわ。最低限、会話が出来る状態で彼の下へ帰る―― それが【私たち】の所有者の命令だから。でも……」 |
「私たちはアルマ。私たちは武器のドール。 戦い、勝利することだけが私たちの存在理由……。」 |

アウエーレ「え、うそ…これ、落ちてるの…私の血? 」 |
「でも、あなたはここに来るまでに何回負けた? あなた自身の戦いだけじゃなく、他の使用者たちの下でも負けて。 その度にあなたは、どれだけの人を危険に陥れた?」 |

「……さらに損傷は拡大して、これまで以上にあなたは、存在理由を果たせなくなっている。 本当はもうわかっているはず。あなたはもう、ここに居る理由なんて無い。 使えなくなった道具を、いつまでも残しておく道理は無いでしょう?」 |

「………………ありがとう」 |
チェノー「はー、肥エるー」 |
「いやぁ助かるよ~!あとでコーヒー淹れたげるっ」 |
「………」 |
「本当に無様ね。 これ以上、【私】が醜態を晒すのは避けたいのだけれど。 ……でも、今はここまで。そういう筋書だから。」 |
アウエーレ「だから最初から嫌だって!無理だって言ってるじゃない!!」 |
「おやおや……」 |
チェノー「エっと……そっチデ休んデテ!」 |
「そんな運命なのかな?」 |
「………」 |
チェノー「あレっ」 |
「……」 |
「そろそろやめにしないかい?ダメ?あっそう。」 |
「………」 |
「にゃあ”あ”あ”あ”!!!痛いって!」 |
チェノー「あレっ」 |
チェノー「うぐっ……!」 |
| レガートPT Chain 貫自傷斬払Lv2(1) 多活気Lv2(2) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| Hölle-ヘレ- Chain 命傷冥闇Lv2(1) 貫自傷冥闇Lv3(2) 傷冥闇Lv2(3) 傷冥闇Lv4(4) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「ほ、骨が折れるよ、文字通り」 |
It`s show time! |
「………」 |
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2'nd chain!! |
「このアーティファクトわりとなんでも貫くから、 覚悟しておいた方がいいよ。 ……主に味方の皆さんとかね?」 |
「あらら。」 |
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虚像が掻き消える。 |
/ なんでーっ \ |
「その次はこのように」 |
「………」 |
「………」 |
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首巻がたなびく。 |
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5'th chain!! |
「わりと手段は選ばない方でね。 後遺症が残っても知らない、よっと!」 |

Show is over... |
チェノー「天使の梯子、ねエ……」 |
チェノー「油断シたね」 |
![]() 夜霧を飛び交う。 |
チェノー「ここを乗リ越エレば……!」 |
「痛たっ……その、そういうのは勘弁してほしい……かな!」 |
「………」 |
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2'nd chain!! |
| 『かなしいことが ありました』 『だれも おおくは かたりません』 『ただ』 『それをみたひとびとは くちをそろえていうのです』 『魔女をころせ 魔女をころせ 魔女をころせ』 |

「あらら。」 |
「………」 |
「………」 |
| レガートPT Chain 貫自傷斬払Lv2(1) 多活気Lv2(2) 全治癒活気Lv2(3) 全治癒Lv2(4) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| Hölle-ヘレ- Chain | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「も、もうやめません?これ以上やってもさ、ほら、俺の体ボロボロで……」 |
T od ay is g oo da y to Di e. |
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虚像が掻き消える。 |
チェノー「うぐっ……!」 |
/ なんでーっ \ |
チェノー「クサリは始まる」 |
「………」 |
チェノー「イかな大地デあろうとも」 |
地面の中に溶け込み、また戻ってきた。 |
(治った場所をかいている) |
チェノー「ふう。どうかな」 |
| レガートPT Chain 貫自傷斬払Lv2(1) 多活気Lv2(2) 全治癒活気Lv2(3) 全治癒Lv2(4) 治癒Lv2(5) 休息Lv2(6) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| Hölle-ヘレ- Chain 傷冥闇Lv1(1) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「むぁー、今のうちに笑っておくがいいさ!!……秘策なんかないけどね!」 |
「………」 |

「それじゃあ、続けようか。 死に至る狂騒曲の、第2幕だ」 |

チェノー「其の地が血とならば、其が血は地となろう」 |
「ぐ、うえっ……!?」 |
烟玖「……!」 |
「…………」 |
チェノー「大丈夫かな……」 |
「ここからどんどん差が開いてくはずだよ。」 |
「………」 |
「………」 |
| レガートPT Chain 貫自傷斬払Lv2(1) 多活気Lv2(2) 全治癒活気Lv2(3) 全治癒Lv2(4) 治癒Lv2(5) 休息Lv2(6) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| Hölle-ヘレ- Chain 傷冥闇Lv1(1) 冥闇吸魔Lv1(2) 冥闇吸魔Lv1(3) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
烟玖「……状況が良くない……」 |
「(くつくつと笑い声がする)」 |
「………」 |
チェノー「うぐっ……!」 |
「………」 |
「………」 |
「………」 |
「………」 |
「………」 |
「………」 |
「………」 |
「………」 |
「あいたた。思ったより辛いね、こりゃあ」 |
「痛たっ……その、そういうのは勘弁してほしい……かな!」 |
「………」 |
| レガートPT Chain 貫自傷斬払Lv2(1) 多活気Lv2(2) 全治癒活気Lv2(3) 全治癒Lv2(4) 治癒Lv2(5) 休息Lv2(6) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| Hölle-ヘレ- Chain 散時傷冥闇Lv1(1) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「………」 |
「………」 |
「………」 |
「………」 |
「………」 |
「………」 |
烟玖「……ごめん」 |
「おお、おお、怖いねぇ」 |
「ごめんね、またいつか、どこかで会おう」 |
「どうして……。」 |
「………」 |
| レガートPT Chain 貫自傷斬払Lv2(1) 多活気Lv2(2) 全治癒活気Lv2(3) 全治癒Lv2(4) 治癒Lv2(5) 休息Lv2(6) | ||||||||||||||||||||||||||
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| Hölle-ヘレ- Chain | ||||||||||||||||||||||||||
「………」 |
「………」 |
「おのれ……」 |
| レガートPT Chain 貫自傷斬払Lv2(1) 多活気Lv2(2) 全治癒活気Lv2(3) 全治癒Lv2(4) 治癒Lv2(5) 休息Lv2(6) | ||||||||||||||||||||||||||
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| Hölle-ヘレ- Chain | ||||||||||||||||||||||||||
「おやすみなさい。またどこかで会おうね……戯言じゃあ、ないんだよ」 |
「……俺達はなんで戦わせられてるんっすか?開拓しに来たんじゃなかったんすか?」 |
烟玖「うーん……」 |
「結構。酒の肴にでもしよう」 |
チェノー「ミんなお疲レ様、デシた」 |
「……まだ、立てるかい?次は、私を打ち負かして見せてよ」 |
「………」 |
アウエーレ「だって…これ…もう、虫の時より血を見なくちゃいけないんじゃないの?大丈夫?立てる?」 |