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くせえ。 超くせえ。 なにこの、肉が腐ったみたいな臭い。 とか思ったら、本当に肉が腐った奴等が、道からわらわら沸いてきていた。 顔面が腐れて溶けたみたいになった人間とか、中に人入ってねんじゃねえかと思うような鎧とか。 あったりまえだけど、周りの連中から悲鳴とか気持ち悪くなるとかいう声、逆に元冒険者っぽい連中はテンション上がってたりとか、すっげカオス。 何か昔ここは闘技街?みたいな場所だったとかで、こんな連中が葬られてて、んで『彼女』とかいうのの影響でどうたらこうたら。 面倒だから後で聞くとして、要はやるこた一緒なんだろ。 やってやんよ! ……ああ。 何か、俺が何とも思わないのって、何でなんだろとと思ってたんだけど。 前にもこんな事があったんだよな。 薄ぼんやりと覚えてるんだ。 相手はこんな腐った連中じゃなくて、ちゃんとした生物で。 そう、人間や生身の生物で。 みんな殺し合いしてて。 戦いの記憶。 捉えた獣を食べた。生きるためだ。 別に獣を捕まえて食べるのは普通だと思うんだけど、覚えてるのは、黒髪の女の子が泣きじゃくって気持ち悪がってた事だった。 や、おかしーだろ。何で泣くんだよ。可愛そうとかゆんじゃねーだろな。 腹減ってんだしさ。 そんなことを考えてたら、背を軽く叩かれた。 ネジだ。一緒に行動してるヤツ。 頼もしい戦士の、えーと…… にーちゃんかねーちゃんかわかんねえから、俺は勝手にオカマだと思うことにしてんだけど、とにかく。 どうした、気圧されたかとか言われたから「全然」て答えといた。 ……ゆっとくけど、強がってるわけじゃねえからな! けど結局、気が遠くなっちまった。 後で聞いたら、気合集中している時にぶん殴られたんだってさ! でも、俺だけじゃなくて、みんな大苦戦してたらしい。 おいおい、こんな調子でカレイディアから脱出できんのかよ?! あの召喚士のねーちゃんのワナとかじゃねえのか? |
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