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Diary | ||
「そう……帰るのね」 私は元いたところへ帰ることとした。 私は警察機構が機能していないこの地を気に入っていた。 例え高みの見物を決め込んで、ろくに手出しもせず 無茶な指示ばっかり出す女がいても。 毎週一度は四肢を粉みじんに爆砕させられても。 生活拠点を探す間に近隣の住民からあれやこれやと罵声を浴びても。 それでも決して、塀の中に入れられることはない。 ここに知り合いはいないが、不思議と人肌恋しいと感じはしなかった。 帰りたくなった理由は自分でもはっきりとは分からない。 50週間あまりを過ごして、どれだけ傷ついても 命の衰えを感じない自分の身体に不安を抱いたからかもしれない。 あるいは、単に札束の薄汚いインクの匂いが恋しくなったからか? とにかく、1年あまりをここで過ごしたことで 元いた国でも私を追う者もいなくなっていることだろう。 商取引のいざこざで、長らく当局に目をつけられていた 私を突然招き入れたカレイディア。 また、縁があれば会うとしよう。 ……元の世界では、異生物には化けられないな。 一応注意しなくてはならない。 ――――― ――ミルナ・フスチラヴァ・ステファノク・プラスチラヴァ空港―― ここは……空港か。 荷物、よし。服装、元通り。 では、久しぶりに家へ帰るとしよう。 「ワンッ! バウバウッ ワフッ! ハフッ!」 ……犬? ……荷物は元通り。 …………ということはケシが手元にある。 そして空港の犬…… ――しまった! |
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