藍夜の一週間

「リペア工房やアトリエ工房は、タイミングが悪かったですね。
最初から開店していれば、もう少し客層もばらけてくれたと思うのですが。
次の戦ではもうちょっと利用し易くなっていると良いのですが。

アトリエは……まあ、芸術家というのはそういうものなので仕方ないんじゃないでしょうか。
寧ろ機能を保ったままあれだけ不思議な力を付与できる技術の方が重要だと思いますし。

……どっちにしろ、今回は間に合いませんでしたけど。(ちらっと、新しく仕入れた銃に残念そうな目を向けた)」

「この後に続く戦では、どうなるんでしょうね。
なんだか召喚師さんの様子が変でしたから、また一から、という事も考慮しなければいけない気もします。

……武器が違えば、感覚も違いますからね。
剣とガンのスイッチファイターだった私が言うと説得力が無いかも知れませんけど、スイッチファイターだったからこそ言えます。
本気でやるなら、一本に絞った方が間違いありません……
多分、銃と砲も感覚が違うんでしょうね。
私は多分、銃一本で最後まで戦い抜くと思います。

共闘は……間に合ってよかった、というのが終わってからの感想ですね(小さく苦笑して)
もうちょっと上手くやれたんじゃないかって思いますけど、いつもに比べたらなかなか頑張れた方だと思うので良し、という事で。」

「ライフォス様はとても優しい神様ですから、私の祈りが届いて藍夜にも加護を与えてくださったのかも知れませんね
私の大事な人達が無事過ごせるように、今夜からお祈りの時間を増やす事にしましょうか。」

「戦士が居てこそ、ですね。
単独でやれないことは無いですけど、色々無理が出てきます。
何でもできるのは、神様の奇跡の領分ですからね
普通の人に出来ない事が出来る、ってだけですよ、魔法使いの人達も。

仮装は……うぅ、忘れてください藍夜……
寧ろ変な人があれだけで良かったと、後で思ったくらいですから……
騙されない為にも、もっといろんな世界の文化に詳しくならないとダメですね……」

「私も、この世界に住み着いたり、私の居た世界じゃない、違う世界へ行けたらいいなって、最近本気で思い始めたんです
この世界でなら、そういう技術を学べるかな、なんて、虫のいい妄想まで止められなくなって……

一緒に勉強してみますか？召喚術。私もゼロからなので、どう勉強していいのかすら判りませんけど。
幸い、プロフェッショナルも調べ物に最適な場所も、すぐ近くにありますし、ね？」