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(彼女の日記帳) 銀猫の言葉を借りれば頭が痛くて頭痛である。 とは言えそれは風邪や或いはその他疾病に因るものでは無く、又は曙光現れい出ぬカレイディアの地に在っての時差呆けと言う類のものでも無く、己の顎と舌と歯のせいによるものであった。 兎角此の三兄弟は、常々私に従順な振りを見せておいて、肝心な処でつるりと口を滑らせるのだ。 私、つまり私の魂だけがこの地平に招かれる事は即ち、私の器が大変な損傷を受け重篤状態である。 常々睡眠の内に夢を渡り歩くのが役割のソムナンビュリストは本来の器が正常であっても此処に招かれていたのだが、私は違う。 黙っておくつもりが、…不覚。 自分が何をされてもさして怒らぬ人物であるのに、一たび私の事となればその怒りの矛先が私自身であっても容赦無く怒るのである。 はて、どうすれば機嫌を直してくれるのだろう。 ―――――――――― (彼女の走り書き) 久方振りに召喚士殿と同行した。 非常に相変わらずであった。 |
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| 今回の滞在 | ||||||
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