Infomation | ||
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Diary | ||
…… 「で、何ですって? カレイ……」 「カレイディア、って言ってましたよ、たしか」 「……さあねえ」 若い女性看護士を見つめ、中年の婦長は少しだけ考えるようにすると、やがて小さく首を横に振った。 「フィリピンあたりの島の名前かしら、私は聞いたことないけれど」 「ですよね……私もそうかなあ、って… 進軍がどうとか、兵隊がどうとかってしょっちゅう口にするから、そういう……昔のことを思い出して夢に見ているのかなあ、と思って」 「意識はどうなの」 「それはまだ… でも昨日はなんか手を伸ばして、何か書きたがっていたようで… それでペンを」 「ペンを?」 婦長の目が鋭くなった。 「ペンを渡したの?」 「あっ、いえ、筆ペンですけど……すみません」 「気をつけてね。 何もなかったからいいけど…」 「はい。 …結局、なんかよく読めない、文字かどうかもわからない感じでぐにゃぐにゃー、って」 「当然でしょう、意識はないんだから」 「でも、いつもははっきりとつぶやくんですよ」 そういって、若い看護士は小脇に抱えた一冊のノートを差し出した。 「きっちりと決まった時間に、しっかりした口調で。 まるで日記を書いてるみたいに」 それを取り上げぱらぱらとめくる婦長の目が次第に細くなっていった。 「あなたが書き取ったの?」 「はい。 私速記の資格もあるので…あっ、もちろん先生にはもう報告済みです。 珍しいケースだけど、まあないとは言えないだろうって…」 「……戦争、ねえ」 「そうです、何だか戦争の夢を見てるみたいで… そのカレイディアっていうところの」 しばらくの無言のあと、なんかかわいそうですよね、と看護士は続けた。 「こんなになってからも、すごく辛いことの夢を見て。 どうせだったらもっと楽しい夢を見れればよかったのに」 定時巡回行って来ます、と言い残し、看護士は部屋を後にした。 ひとり残った婦長はノートを閉じ、深くため息をつくと、やがて静かに立ち上がった。 「ほんとうにそうかしら。 『すごく辛いことの夢』なのかしら、ね」 部屋を出るとき小さくつぶやいたその言葉は、誰の耳にも届くことなく、ただ空気にまぎれて消えていった。 …… |
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今回の滞在 | ||||||
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Message(Personal) | ||||||||||||||
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Message(Linkage) | ||
リンケージはありません | ||
Market(入札) | ||||||||||
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Market(入札結果) | ||||
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Ability Setting | ||
アビリティを装備します。
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Item Setting | ||
装備品を整えます。
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Skill Setting | ||
スキルを装備します。
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アイテム工房(発注) | ||||||||||
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アイテム工房(発注結果) | ||||||||||
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アイテム工房(支払) | ||||||
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Grow | ||
依代の浸透……
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攻略の時間になりました!! | ||||||||||
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