Infomation | ||
|
||
Diary | ||
数日の流れ、僕が語るべきことはあまりない。 のらでは、 ボスの候補だった二人が死んでしまったので 繰上げでワニ君がボスになった。 僕はサソリ君とトカゲ君の決闘の証人として ワニ君といくらか言葉を交わしたが 数分の間に僕が取り立てて何か感じるようなことはなかった。 ガゼル君、マンタ君、サメ君はタカ君を捜索するといって丘からののらの見張りをやめた。 多分、サソリ君が死んだことで 行方不明のタカ君に対し、少し焦りを感じたのだと思う。 死を感じたかな、彼らは。 世界は淡白だった。 それぞれ働くべきことがあって 余り皆ヘビ君、サソリ君、トカゲ君の死を気に止めていない。 それ以上に彼らについて思い出すべきを見出さない。 非常にあっさりと土と骨になった旧友を受け入れ、忘れる。 彼らにとって死は自然の摂理でしかないのだろうか。 これが弱肉強食の、のららしいあり方なのかもしれない。 ―これは僕ら、あの檻のような学び舎での僕らに似ていた。 日常が切詰って、僕らは死を感じていられなかった そしてその大きなもの、の存在を、気付いた者だけが次のステップへ進む。 ガゼル君達はそこへ行ってくれるのだろうか? それともただ単に、今尚タカ君の強いた道を求めて群がるだけなのだろうか。 小雨の降る中、僕は3人を探した。 ガゼル君は赤銅色の毛並みの 手足の長い あばらの浮いた 爪・牙の鋭い猫、いや、猫科の動物だ。 多分、もっと乾いた地方でひっ捕まえた、輸入種の猫科の何か 僕はガゼル君と同じ種の動物を見たことがない。 僕が世界を回るようになった頃には絶滅していまった種か、 僕らの―学舎時代にいた大人、の、実験動物だったか、かと思う。 そういった特殊性から 兼ねてより彼とは話してみたいと思っていたのだけれど、 ガゼル君の方が僕を余り好きじゃあないので中々難しいものがあった。 僕が特別嫌われているわけではないのだけれど ガゼル君は狂信的にタカ君に付き従い、自分と同じようにタカ君に与する者としかまともに言葉を交わさない。 信念が徹底しすぎていて―そう、隙が無い。 トカゲ君とは又違った付き合いづらさを纏っている。 マンタ君は背中に道具袋を背負って、よく二足歩行する 人間的に進化した猫だ。 マンタ君はいつもキビをかじって、よっぱらう。 そのキビとは、マタタビをまぶしたもので、 彼はマタタビ中毒だった。 けれど別に、マタタビを禁止するものがいるわけでもない、 単にぜいたくもので、周囲より寝転んですごす時間が多いというだけだ。 狂ったような事はいわないし、返って妙なおちつきを得たように思う。 僕は元が人間なせいかマタタビの快楽はわからない。 けれどマンタ君の傍にいるガゼル君とサソリ君がやらないことからして、その程度のものなのだろう。 マンタ君はガゼル君やサソリ君に比べて話せる猫だ、が、 彼は性根が怠け者で、だからこそ賢くとも力があろうとも タカの言う事にすべて従って生きている、 その誇りのなさが僕は余り好きではない。 サメ君と、あと生きていたときのサソリ君は 何を考えているか解らせない猫だった。 何もいわないし、表情もない。 サメ君は血が好きであるということが解っている でもそれだけだ。 ガゼル君とサソリ君のような妄信があるわけでも、 マンタ君の様にプライドがない訳でもなさそうだが タカ君がまだボスでない頃からずっとタカ君の子分のような位置にいた 通例ならワニ君の新しいボスとしての政治やなんかを見る所、 僕はすこし、迷ったが やはりタカ君親衛隊の後をつけることにした。 … 僕はひとでなしにも、サソリ君の死について サソリ君のこころが知れないままに彼を失ったことが悔しい、 という捕らえ方をしてしまう。 僕は今非常に高慢なこころのあり方をしている。 他人のこころを悪戯に知り得ることは、 非常に下衆な行為だとも思う、 しかし傍観者である僕にはそれが許される気がしていた。 神に祈る人間と同じ数だけ神を蔑む人間がいることが 自分の身に置いて良く解る。 僕は神にでもなったつもりか、と自問すると、 そんな大層なことではないけれど まあつまり言葉を取り払い行為の本質で見ればその通りだと思った ミケ君が僕を神さまだと思っていた事には噴出してしまったけれど 思考を煮詰めれば、あながち突拍子もない事でもない気がしてくる。 …もしかして、と、思う、 もしかして僕は 遅れをとったのか、猫に? いや、ミケ君に? |
||
今回の滞在 | ||||||
|
||||||
Message(Personal) | ||||||
|
||||||
Message(Linkage) | ||
|
||
Market(入札) | ||||||||||||
|
||||||||||||
Market(入札結果) | ||||||
|
||||||
Ability Setting | ||
アビリティを装備します。
|
||
Item Setting | ||
装備品を整えます。
|
||
Skill Setting | ||
スキルを装備します。
|
||
Schedule | ||
……
|
||
Grow | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
依代の浸透……
レベルアップしました(EXP-120)
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Event | ||
『常闇の祭祀殿』に張られた結界が魔石を霧散させます……。
|
||
攻略の時間になりました!! | ||||||||||||||
|
||||||||||||||