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| 通り名 | ビアトリクス | 称号 | 英雄王<16位> | 依代のクラス | アーチャー | 依代の種族 | カレイディアン |
銀髪を肩口で切り揃えた十四歳の少女。 服装は主にワンピースorブラウス+スカート。 ただし、どちらにしても黒一色。 表面上は控え目かつ穏やかで、戦闘中ですらその微笑は消えることはない。 けれどその切れ長、紅の瞳には――常に微かな狂気の色が浮かんでいる。
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召喚される前の世界に於いて。 『彼』は英雄であると同時に悪魔でもあった。
其処は血と硝煙の世界。 幼くして家族を喪った『彼』は、温厚という仮面の下に狂気を宿した。 そして、『彼』が銃を手にした時。 引き金を引いた時――仮面の下の素顔は曝け出される。 自らが敵とみなした者は、たとえ命を奪った後でも原形を留めなくなるまで銃弾で穿ち続け――それだけでは飽き足らず、その『敵』に好意的に接する者全てにも同じだけの痛みを与える。 幸か不幸か、其処で『彼』が敵とみなした者は全て世界にとっての敵と言える存在だったけれども――それでも、彼の所業は『性格異常者』と言わしめるには申し分ないほどだったという。
けれど、召喚された際に『彼』がヨリシロとした肉体は、未だ齢十四の未成熟な少女の身体だった。 当然元の身体とはまるで勝手が違う。 だがそれを、『彼』は己の意思で選択した。
表向きは『少女』――ビアトリクスを繕って生きるのも構わない。 そういう生き方が嫌いなわけではないし――外見よりも何よりも『彼』を惹きつける大きな理由が、少女には潜んでいたのだから。 |
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