ベッテの一週間

「今回の攻略拠点は「自制なき学院-読書狂の書架」ですね」

「時間になったら集まるのよ」

「……こんばんは。メッセンジャーサービスです」

「メッセージは届いておりません」

「コンファイン助手の巫女ユミですよ」

「召喚士さんにかわってお伺いしますよ。好きな依代を教えてくださいね！」

「エージェントの依代ですね、魔石の準備は済んでますか？」

「だめですねー。エージェントの依代を使いこなすためのアビリティが不足しているか熟練度が足りないなど、条件を満たしていないみたいですよ」

「妾の工房に発注したいとな？」

「よかろう、たんまりと魔石を積むがよい。妾が代理人になってやろうぞ」

「祟神工房へ依頼するのじゃな……。詳細を聞こうか」

「支払いは赤60個、緑0個、藍0個、橙60個、紫0個、黄0個、青60個で、合計180個じゃな？」

「うむ。祟神工房へルーニック・ブレストを強化するよう手配してやろう」

「依頼は必ずしも請けられるとは限らん。殺到した場合は、魔石を多く支払った者が優先される。まあ、しばらくは待つがよい」

「手配結果が出たから伝えに来てやったぞ」

「……残念じゃったのう。祟神工房の枠は一杯で、依頼は受けられなかったのじゃ。また発注してくれぬか」

「……こんばんは。魔石両替サービスです」

「アイテムを魔石に両替させていただきます」

「……魔石のかけらを両替させていただきます」

「……受け取りました。魔石をお渡しします」

「……どうやら相当に気に入られてしまったようですわ。もう、わたくしが何しても無駄でしょう」

「マセキマセキ！」

「ねえアナタ、魔石がいっぱい食べたい？」

「たべたいむー！」

「それじゃあ、この人を幸せにして差し上げなさい。そうすれば、もっとたくさん魔石をもらえますわ」

「ほんと!?　がんばるむー！」

「……ということです。健闘をお祈りいたしますわ」

「私の方も、折を見て研究を続けさせていただきます。本格化するまでに間に合えばいいのですが……」

「マセキマセキ！」

「わーい」

「ウマーウマー」

「そろそろ時間よ。集まりなさい」

「攻略ですよ攻略だよ攻略だぞ攻略に行くぞっヒョォォ！！」

「……落ち着きなさい」