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| 通り名 | 宮本 | 称号 | - | 依代のクラス | 盗賊 | 依代の種族 | カレイディアン |
はなは、宮本さん家のご主人さまと、二人で暮らす可愛い仔猫。 白い毛並に似合う、緑と青のきれいなおめめ。 ご主人さまの宮本さんは若い男の人。ちょっと暗いお兄さん。 でも、道端に捨てられていたはなを拾って、うんと可愛がってくれました。 はなは、そんなご主人さまが大好きです。
だけど、ある日はなが目を覚ましても、ご主人さまは起きてくれませんでした。 いつもははなと一緒に、おはようって言ってくれるのに。
はなはにゃあにゃあとなきます。
おなかがすいたよ。おきてよ、おきてよ。
だけど、ご主人さまは起きてくれません。
何度呼んでみても、何度顔を舐めてみても、笑ってくれません。 何度すり寄ってみても、何度尻尾を振ってみても、笑ってくれません。
はなには何が起きたのかわかりませんでした。 大好きな大好きなご主人さまが、どうして起きてくれないのかわかりませんでした。
はながご主人さまの周りをうろうろしていた時、はなはご主人さまの顔をまたぎました。 すると、ご主人さまの姿は消えて、代わりにはなは人間のような姿になってしまったのです。
はなは、なぜだか自分がいけないことをしたのだと思いました。 自分がご主人さまを食べてしまったような気がしたのです。
それと同時に、はなの意識はパッと離れていきました。
次に目を開けた時。 はなはご主人さまと一緒に、見知らぬ土地へ来ていました。 ご主人さまははなの姿にびっくりしていましたが、 それ以上に自分がふわふわ浮いていることにびっくりしていたようです。
はなはというと、大好きなご主人さまに人間の言葉で「おはよう」を言いました。 |
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