いちごの一週間

「似合ってるかい？　ふふ、ありがとう。（もふもふ）
けっこんしき……聞いたこと無いなあ。僕のとこ、おまつり、とかいべんと、とか無いからなあ。
衣装ってことは、服なんだね。どんな感じの服なんだい？」

「仲間？　どういう仲間なの？　キミもドラゴンなの？　それかキミも虐められてたとかそんなの？（良く分かっていない様だ。頭の上に一杯のはてなマーク。）
う、頬っぺた抓るのはやだよう。あれってなんであんなに痛いんだろ……」

「グラハムって、ボクのこと友達、とか親友、とか言ってくれないんだよ……ボクはとってもグラハムのことが好きなのになあ……」

「うむ、びしゅくお姉様じゃぞ（くすくす・もふもふ。）
この世界に来たせいか変化程度の術しか行使できぬが、いちごは魅惑されよったか。では妾が行使してしまうぞ？（くすくすくす）

うむ、良いもふられっぷりじゃ…ふむ、魔王であり、一般の魔王の概念と違うと？上級悪魔といったところなのかのぅ（耳をぴんぴんなでなで。）
ぬいぐるみで無いと主張するも、今の依代のままでは全身全霊を持ってぬいぐるみじゃのぅ（酷
…そして気づけばいちごや、おぬしの真名が変わっているような気がするのじゃが、気のせいかの？（なでもふ）」

「そんなにドキドキしなくても・・・気軽にしてくれればそれでいいの。
変に意識しちゃったら楽しくお話も出来ないし・・・ね。
（そう言って優しく頭を撫でようと手を伸ばす）」

「ん、じゃあ・・・いちごちゃん・・・で大丈夫かな？
こういう風に呼んでほしいってのがあればそれに従うわ。

なるほど、女の人が好きっていうことは、女の友達が多いってことかな？
確かに、同性の友達なら気軽に話しかけやすいよね。
今のあたしならその気持ちも少し理解できるかも。」

「涙を誰か見せるなど、この道を進む私にはあってはならないものです！
勝手に認めないということにし……いえあの、合体ロボになったら泣くかもしれないですね。」

「記憶の何処かに――『ナノマシンを埋め込んだ』――という単語が残っているのですが……何でございましょうか？」

「かゆ？……美味な粥ならば手元にございます、ですが、うま？
なにやら顔色が宜しく無いようですねってうわぁ！噛み付きですか！？」