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Intermission -2.1- ========== 「こんな所に客人とは珍しい。どや、カモ茶飲むか?」 持田は中年の男――長月に連れられ、研究所らしき建物の中へ入っていった。外面は汚れていたが、内部はもはや汚れているとかそういうレベルでは無かった。そこらに物が散乱している間を縫って、ようやくデスク前の椅子へ長月は腰を下ろす。長月が言うところの『客人』であるはずの持田は立たされたままだ。 「……いえ、結構です。しかし、随分と辺鄙なところに居所を構えたものですね」 「そうでもないで? ここなら資料は生きたもんがぎょうさん手に入るしな。済めば都、ってやつや」 言われてみると、がらくたの中に何か巨大な鉄の人形をばらしたパーツもいくつか見える。自作の機動兵器か、それともいわゆる遺跡の守護者と呼ばれるものなのか。 「噂は聞き及んでますよ。……長月 宗一。かつて世界の壁を突破し、対Rain用の強化外骨格『兵(つわもの)』を京応大学客員教授・市屋と共同開発。着用者の運動能力に左右されない実用度は、とある方面で随分と話題になりました」 持田の話を聞き、長月は苦笑した。 「はは、まあボクはほんまの所、あっちは専門外やねんけどな。あくまでいっちーの補佐をしただけで」 「本来はバイオテクノロジーを専門とするのでしたか、確か。しかし、それならなおさらここに居る理由が掴めませんね」 生物工学を専門とするはずの彼が、異世界へ飛ばされる危険をおしてまで――そして、その危惧は現実となった――開発を進めた、幻子力吸収・解放装置。そして飛ばされた世界では、国家プロジェクトの対異形チームと協力し、パワードスーツを実用段階のレベルにまで引き上げた。 「いやいや。そんな大した理由やないよ、うん」 きれいに禿げあがった頭が、天井に設置された照明を反射しキラリと光る。 「とりあえず、軽く『最強』。目指してみようかと思ってな」 最強。男なら誰もが一度は憧れる称号、と言われている。それをこの男は、さらりと言ってのけた。 「ふむ、最強……ですか。思想は嫌いではないですが――危険ですね」 「そやな。自分でも何となしに理解しとるわ。そういえば、君の名前と所属を聞いとらんかったな。こんな所まで、茶飲みに来たわけでもないやろ。召喚士か? 『彼女』か? それとも第三勢力か何かか?」 「ええ。私の名は持田と言います。どうです、最強を語るならまずは私と手合わせをお願いできますか? 所属だの目的だのはその後で」 その言葉を聞き、長月はいぶかしげに持田の顔を覗き込んだ。持田の顔は、最初に出会った時から面をかぶったように変化が無い。 「……カカカ、ええよ。ここじゃあれやし、表出よか」 持田は了承し、細道を引き返す。長月は後をひょいひょいと跳びながら、それに続く。 「あー、マズった。あれ、超大物やん」 持田に聞こえないよう、長月は小さく呟いた。 |
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今回の滞在 | ||||||
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Message(Personal) | ||||||
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Message(Linkage) | ||
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召喚士におねがい | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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攻略の時間になりました!! | ||||||||||||
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