虚無僧の一週間

「今回の攻略拠点は「自制なき学院-愚者の教道」ですね」

「時間になったら集まるのよ」

「……こんばんは。メッセンジャーサービスです」

「メッセージは届いておりません」

「コンファイン助手の巫女ユミですよ」

「召喚士さんに河ってお伺いしますよ。好きな依代を教えてくださいね！」

「うわさの占い師の依代ですね、魔石の準備は済んでますか？」

「ふむふむ……魔石は全部で5460個使うんですね」

「承りました。でも依代の数は決まっているそうです、他の方の希望も聞いてから、召喚士さんが使ってもいいか決めるそうですよ。魔石を多く使う人が優先なんで、あしからずご了承お願いしますです。ちなみに魔石の数が同じなら適当だそうですね」

「じゃあ後からお呼びしますので、お待ちくださいね」

「お待たせしました。召喚士さんの所にお越し下さい！」

「よかったわね。うわさの占い師の依代を使っていいわよ」

「それではコンファインを開始するわ。ユミも手伝いなさい」

「はい！」

「……」

「……(あたふたと駆け回っている)」

「…」

「…(こけた)」

「うわさの占い師の依代にコンファインしたわ。能力を確認しておきなさい。しばらくは身体が馴染んだ状態じゃないから、無理しないことね」

「が、頑張ってくださいね……」

「準備は万全のようね。しっかりやりなさい」

「ふむ。オヌシは工房を使いたいようじゃな」

「妾はテンコ主任。工匠や創作家志望者の指導をしておる。もしオヌシが望むなら、その手伝いをしてやってもいいぞ。工房への転移門を開く鍵を貸してやろう」

「もっとも無料では貸さなんぞ。働きに応じて魔石を支払って貰うからなの」

「まあ気が向いたら妾を呼ぶんじゃな」

「工房を借りたいようじゃな」

「ふむ。まだ工房の準備が終わっていないようじゃな」

「工房の方、用意しておいてやろう。運用は来週からになる。腕を磨きつつ待っておれ」

「工房の用意ができたぞ。次回より励むがよい」

「さて……次回のオヌシの手数料じゃが」

「オヌシの腕に値を付けるのは初めてのようじゃのう。今の腕前であれば魔石54個/4回といった所になるな」

「次回はこんな感じの設定で受注するぞ」

「そろそろ時間よ。集まりなさい」

「攻略ですよ攻略だよ攻略だぞ攻略に行くぞっヒョォォ！！」

「……落ち着きなさい」

「アナタは確か、私の護衛に志願してくれているようね」

「今回は必要ないわ。次の機会に頼むわね」