アメジストの一週間

「煙草する、とはユニークな表現ですね
嗜好品としては、なかなか面白いものですよ

（煙が苦手でしたら、貴女がいらしている間は止めましょうか？
　と聞いてきた）」

「（アメジストさんが帰った後
　ひょっこりと顔を出した相手の顔を見ると
　射るような視線を投げかけた）

（一呼吸後）

……『いらっしゃいませ』
当工房は『初めて』でいらっしゃいますね？

（受け流す事に決めたようだ！）」

「い、いや、ね。ほら…。
俺だって実年齢より多少若くは見られることもあるし…！
そもそも依代選びにもあるわけだからさ…！」

「うん。驚いた。すごく驚いた。
むしろ、いつも驚いてばかりで主軸を見失いそうな毎日。

説明がないと会話も大変…だね…。
なるべく頑張ってアメジストだと当てれるといいんだけど
違ったら俺なにしてんの。ナンパしてんの。ってことに
なりそうなのが一番心に来るなぁ…。…うん。頑張る。
」

「そう。モデルガンは実弾は使わないトイガン。
オモチャの銃だよ。でも殺傷性はないにしても怪我をさせることは充分に……。

アナに攻撃…。
あっちは分身能力で分身でも痛がってたけど…。
…じ、実銃じゃないし、目に狙わなければ…うん。大事には。

ささ。撃ってみて（ヤクルトの空の容器を指して）」

「やぁ。
ワタシの方が驚いて貰えるのではないかね。

この世界に喚ばれて、たった今まで他の誰かの入っていた身体をあてがわれたばかりでね。

…少し生ぬるいかな。」

「「ワタシはレスティンティス。探偵さ。

君は、この身体の前の主の知り合いかね？」」

「おう。気にすんなよな！
同じ戦場で出会ったからにはみんな仲間だ。

武器鍛えてっと勝手に体力付くんだよな。
俺はどっちかっつーと技巧派のつもりなんだけどなー(笑)」

「ロセ…行ってしまったのか。
お別れの挨拶、したかったな。
（ぽつんとつぶやいて、目を閉じた）」