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Diary | ||
足の裏に、砂の感触がある。 肉球越しに地面を踏むと、人間のころにはいたらなかった世界に踏み入る。 湿度、気温、柔らかさから砂のきめの粗さから、その土地が自分にとってどう役に立つかが解る。 人間であるときも手というのはとても敏感な器官であった、 四六時中土をいじっているのと同じなのだから、今は土からいろいろの事が解る。 暖かく乾いた土、草が薙がれ猫にとって過ごしやすく、 いやな虫なんかが住み着きにくいよう整備された広場に白い猫が見えた。 白い猫は暗闇に浮いて二つの三角の耳が光る、これを見かけるたび僕は迷い子のお星様と言いたくなってしまう。 「星みたいに見えるね、ユキ君。」 時刻はお食事時の少し前、皆が食事の用意に駆け回っている頃だった。 広場にはかまどを囲むようにして4匹の猫が居て、何するでもなく所在なさげにしっぽを揺らしていた。 (特にいつもミケ君と一緒に居る猫たちだ。 ユキくん、トラコさん、ムラサキくん、ブネさん。発明好きの猫たち) 「ホシ?」 「そう、お星、知っている?」 「しらない。それはなに?」 「見上げてごらん、あそこに光るのが、お星さ」 「あれがホシ?あっ、ああっ。見失っちゃった、もう一度ゆびさして、あのあかいの?それともきいろの―」 「ううん、あれら全てが、星さ。猫と一緒だよ、僕と君とは違うけれど、お互い猫だろう。 赤い星と金の星は別々で、もしかすると誰かは名前をつけたかもしれないけれど、 あれら光る全てのものが星だ。」 「ああ、そう、ホシ。それでぼくがホシににているの?」 「遠くから見ると夜に浮かんでいるよ。空にはいなくても」 「そう?そう―でもぼくはあんなに小さくないよ」 「あれは小さくないよ。遠くに居るから小さく見えるんだよ」 ユキはパクっとして、言葉が出なかったことをもう一度噛み締め口をもにゃもにゃさせた。 それからどうして、言葉が出ないか考えるように首をかしげた。 なにか次の言葉を考えをめぐらせているらしかったが、それは一向でてこなかったので 2人の会話はそのまま終わってしまった。星も、遠近も、ユキには解らないことだった。 2人の会話が宙に浮いたのをヒゲで感じて、ブネが口を開く。 「ミケと会った?」 「ああ、会ったよ。お腹を焼いたらしいね、元気だけど、少しすねてた」 「ミケがいないから、かまどつかえなくて。」 「君達はやらないの?」 「ぼくらはミケみたいに場馴れしてないから、きっと、おおけがする」 「馴れなんて、ミケ君だってはじめはそうだろう。」 (僕は簡単にそう言ってしまったけれど、 四匹の猫たちは皆返事に困ったという様子でくちをつぐみ、耳を垂らしてしまった。 僕は成長や積極性を彼らに強制した気がして慌てて言葉を続けた。) 「けれど、いやだと思ったらこんなもの終いだしねえ、 やっぱり、ミケ君にしてもらうのがいいのかな?はは、僕は五人の事をよく知らないから。」 「あいつはあいつで、だめだよ。」 「?ミケ君?どうしてだい」 「ぼくらは火が怖いよ。あれがぼくらの言うことをきくとは思えない。 あいつはね、怖れないからだめなんだ。 ぼくがあいつをみつけたとき、あいつの腹から火がのぼってた。 あついとも、いたいとも、ぼくが水ぶっかけるまで言わなかったぞ」 「ケガが怖いかい?おとななんだね、」 (僕は諦め気味に席を立った。) 「…そんな傷ならぼく治せるけれど」 「けんじ、けんじが傷を治すのは、痛いと感じたあとだよ。 けがをしたら、痛いんだ。ぼくら痛いのはいやだなあ。」 ---------------------------------------------------------- 「トカゲ、ボスになのりでるらしいよ。」 「知ってる、知ってる、10人抜きだって、つよかったんだなあ、アイツ。」 「アイツがボスになるのかなあ。ヤだなあ。」 「ならないだろう。強いのはまだまだいっぱいいるし、あそび半分で ボスになろうなんてトカゲが勝ちとれっこないよ。」 「でももしアイツがボスになったら?」 「そんときゃ、そんときさ。 それにヤだなあって、おまえ、だれがボスだったら嬉しい?」 「どいつもヤだな」 「おまえがなれば?」 「そいつもヤだなあ でものらは好きさー!」 |
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今回の滞在 | ||||||
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Advice | ||||||||
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Message(Personal) | ||||||
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Message(Linkage) | ||
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召喚士におねがい | ||||||||||||
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レベルダウンしました
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攻略の時間になりました!! | ||||||||||||
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