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Diary | ||
暗く淀んだ夜の空に、月だけが浮き出たように光を灯している。 暗く淀んだ意識の底に、黒ドレスの少女の銀髪が浮き出たように留まる。 夜の静寂に少女の鈴の音のような声だけが澄み透る。 ――気分はどう。アナタの希望通りの依代を選んだけど。 意識を手繰り寄せ、造りを確かめる。悪く、はない。 粘りのある玉鋼、刀身は優美な曲線を描き、刃は壮麗にして鋭利。 阿の国の名工の作には比ぶるべくもないが、充分実用に耐え得る造り。 だが英雄防人が英雄として戦に臨むには、致命的に不足しているものがあった。 [i]――召喚士の君よ、某を扱える者は居らぬのか?[i] ――いないわ。この世界の住人は彼女に連れ去られてしまってほとんど抜け殻なの。メイや戦場アナにはそれぞれの役目があるし、アナタを持たせて戦場に立たせることは出来ないわね。 しん、と広がった無音が、雄弁に答えを物語る。 名乗りを挙げる者が居ないのではない。真実"誰も居ない"のだろう。 ――今ならまだ依代を変える事も出来るから、人型の依代にコンファインしてアナタ自身が戦えば問題ないわ。 ――申し出は有難いが、其れは無理な相談だ。 召喚士の君は云った。この世界の住人は――依代は抜け殻だと。 彼らの肉体にコンファインを行う、それは無断で身体を借り受けるのと同義だ。 自らの意志で某を手に取り戦場に身を置く事とは根の部分で違っている。 防人とは民を護るもの。民を戦わせる道具であってはならない。 故にその選択は不可能だった。 蔑まれようと、罵られようと、忌避されようと。 英雄防人は、己が身に刻まれた銘の矜持を護らねばならなかった。 ――そう。だけど一度こっちに呼び出されてしまったら、もう元の世界に戻してあげることは出来ないわ。このままずっと召喚の座にいるつもりなら引き止めないけ、 冷淡な少女の声がはたと途切れた。 閉じられた唇の端が微かに持ち上がる。 ……笑っている、のだろうか。 ――そうね、一人心当たりがなくもないわ。彼女なら彼女の影響を受けていないし、他の英雄にコンファインされることもない。たぶん、刀を扱う事も出来るはずよ。 ―――其れが某と、依代石楠花との出会いだった。 |
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今回の滞在 | ||||||
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