アンリの一週間

「今回の攻略拠点は「怪鳥平原-寄る辺なき霊樹」ですね」

「時間になったら集まるのよ」

「……こんばんは。メッセンジャーサービスです」

「メッセージは届いておりません」

「あら。その身体は飽きたのかしら」

「いいわよ。好きな依代を希望しなさい」

「マジシャンの依代が希望なのね、魔石の準備は出来ているかしら？」

「ふうん……魔石は全部で1250個使うのね」

「わかったわ。でも依代の数は決まっているの、他の希望も聞いてから、使ってもいいか決めさせてもらうわね。アナタより魔石を使うコがいれば、そちらに回すから。どうせ使うなら、強い方が良いでしょう。ちなみに魔石の数が同じなら適当に決めるわね」

「じゃあ後から呼ぶから、待っていなさい」

「……残念だったわね。アナタより魔石を使うコがいたから、そちらを優先したわ。また来なさい」

「調べたい単語は常闇のカレイディアであるか。クックッ、いいだろう、貴様の知識欲を満たす手伝いをしてやるのである。さあ、存分に調べるがいい！」

「そろそろ結果が出たようであるな……。クックッ、なんだ、調べ疲れて動けないか。いいだろう。情報をまとめてやろうではないか」

「貴様なに調べとるか！……無為を探求するのもまた修練。ま、しょーもないことを調べていても、小生は怒らないのである。一人のヴァカが延々と無駄な時間を過ごしているのを横で眺めるのは、これはこれで笑いを誘うものであるからな。たしかに情報検索は自由な単語を検索できる機能だが、テキトーデタラメに検索してればいいというものではないのである。よって検索する単語には念を入れて絞り込む必要があるのである。というかそれをまとめる小生のみにもなってみろって感じであるな」

「今度はもう少しマシな単語を拾ってくることであるな。コピペなんかがおすすめである。さらばだ！」

「そろそろ時間よ。集まりなさい」

「攻略ですよ攻略だよ攻略だぞ攻略に行くぞっヒョォォ！！」

「……落ち着きなさい」