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乳白色の樹脂の塊が香炉にくべられ、寝所に甘い香りを漂わせている。 依り代を獲得する為に、赤い色の魔石が足りないと嘆いていたアリスの為に我の手持ちのものと、彼女の魔石を交換する際、彼女が置いて行ったそれは、粒が大きく、上等な部類に入るだろう。 おぼろげな記憶の中の故郷では、これを悪霊払いの妙薬として口にする習慣もあり、神聖なものとされていたが……この世界での価値は良くわからない。 酒の杯にでも入れて香りを楽しもうか、と杯を引き寄せた我の耳に細かな金属の装飾が触れ合う鈴のような音色と衣擦れの気配が届いた。 「王」 仕事を終えた職人が工房から続く帳をくぐって来たのだろう。 呼びかける声音は相変わらず男か女かも判別の付かぬ、あの魔具専門の職人のもの。 アルケミック工房を開く際に呼び寄せるこの職人は、赤い瞳の少年に不埒な行いをして以来、頭からかぶったベールを脱いだ事はない。 己の意図に従わぬこの妄想の産物に、興味とそれと同量の薄気味悪さを感じながらも何故か別の職人を妄想してみるつもりにもならない。 我はまた、あのような不測の事態が起こる事を望んでいるのだろうか。 「入れ。報告を聞こう」 寝所を覆う帳の向こうに揺らぐ人影に声を掛けるが、返って来るのは一瞬息を呑む気配のみ。 一向に職人は姿を現さない。 常であれば、我の職人達は皆その日強化を行った武具、防具の性質や魔力の強化具合等、聞かれもせぬのに長々と説明して行く事を習慣としている筈なのだが。 暫しの沈黙───だが、職人はその場から居なくなったわけではない。帳の向こう側に佇む人影がうっすらとぼやけた像を結び続けている。 女を連れ込んでいるわけでもなし、入室を躊躇う理由は無い筈なのだが、と訝しみながら寝台から降り帳の外へと姿を現した我が見たものは、床に膝をつき、口元を押さえて顔を顰めている職人の姿であった。 身を屈ませた為か、ベールは肩へ落ち、先日目にした女の顔が覗いている。白い頬は青ざめ、半ばえづいてでもいたのか、胸元を弱弱しくさすっている。 赤く光を放つ目を細めて我を見上げた職人は、どうにか姿勢を正して頭を垂れた。 「申し訳御座いません、その香……私には強過ぎるようです」 ────悪霊払いの妙薬。 記憶の中から掬い上げた言葉が、何故か妙に意識に焼き付き、暫く燻り続けた。 +++ まあ、全く関係ないのだが http://king.vs.land.to/127_3_diary.jpg +++ (おっふ、リンケージメッセージ送る余裕が御座いません。) |
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| 今回の滞在 | ||||||
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| 召喚士におねがい | ||||||||||||||||||||||||||||
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レベルアップしました
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| 攻略の時間になりました!! | ||||||||
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