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くじらの一週間

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Diary
「意識がはっきりしてくると、辛いこと、苦いこと、怒るべきことばかりだ。
 こんなことなら、ずっと子供のままの方がよかった。」

僕の友人がそう言った。

「知らないでいる幸せと、知って味わう苦痛か。僕は、早く大人になりたい。」

「大人を見ていて、大人になりたいなんてどうして思えるようになる?」

「大人から見える世界は、僕らが見る世界と違うだろうからさ」

「知って味わう苦痛?」

「苦痛に満ちているかどうかさえ、僕らは知らない」

「変わってしまうのかい、君は」

「その時までわからない。」

永遠に子供でいられる今、彼は、幸せだろうか。

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子猫がフラフラと行く。
草原どころか、死骸の街が見えないうちにその足取りは怪しくなる。
前足を出し切れないで、関節のところで地面についてしまう。
体重がかかり、前のめりに倒れかける。疲労で歩幅はさらに狭まる。
げっ歯類の穴に隠れ少し眠る。
(なるほどこうして、弱い生き物に寄生し身を守っていたのか)
それらを狩れるほど子猫は大きくない。
家主が戻ってくると、追い出される事もあったが、巣穴が広い場合は迷惑そうな顔をするだけで放って置かれた。
子猫は虫やトカゲを食べる。
捕えた物を、逃げられない程度に遊ばせ、
最後には決まって右の前足でゆっくりと力をこめて押しつぶす。
彼の手のひらの下では、どのような感触がひしめいているのかと思うと、ぞっとした。



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虫やトカゲでは、やはり充分ではないと見える。
子猫はさらに痩せていく。
けれど彼が僕の用意した物を食べるとは思えない。
無理やり何かをするのはよくない。
(彼がすっかり眠ってしまったら、こっそり点滴をうち、という事を繰り返すかなあ)
けれどなんとはなし、彼が針に気がつかないほど深く眠るとも思えない。

そんな事を考えていると、前方の子猫が急に、歩きながら倒れた。
気を失ったのか、と駆けつけると
子猫の目はいつものように、既にこちらを見据えていた。

「つけてきていたんだな」

「寝たふりしたね?」

沈黙の後、子猫は体を起こし歩き出す。
僕はまた、距離をとってついて行く。



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それから子猫は決して休まなかった。
しまいには僕が疲れてうとうととしてしまい、その内に姿を消した。



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僕は彼を諦めた。
そして一人草原に行き、くじら君を待っていた。
僕はくじら君の巡回ルートを知っている。
今の所、くじら君にもっとも近づける場所―くじら君がもっとも陸に近づく場所、
そこに立っては毎日、くじら君に話しかけている。
彼がききわけてくれればと願い毎日話しかけるが、実際には彼の耳に届いているのかすらわからない。
もし彼が僕の話を理解しているのにきかないのでは、僕はもう、彼にしてやれることはない。
(彼のためのわずかな幸福は、一体何があるのだろう。
 彼が何を考えていたのか、今、考えているのか、
 そもそも考える事が出来るのかすら解らないが
 僕がこうしてしまったくじら君なのだから、僕は僕の出来るかぎり彼と向き合わなけりゃあ)



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くじら君が崖に最も近づいたと思われる、その瞬間、
僕は背中越しに激しい草の根を聞いた。
いつの間にか子猫が僕の方をつけていた。

子猫は背の高い柔らかな枯れ木にしがみつき、棒高跳びの用量でくじらの方向へ飛ぶ。
飛距離は全く足りないものと思われた、しかし
彼がそれを計算したのかどうかはわからないが、小さな体はくじらの起こす突風に乗り、一瞬、空を飛ぶ。
子猫はくじらの右ヒレの付け根に引っかかる。
そして思い切り噛み付くが、彼の生え揃わない牙では、くじらには何の感覚も与えないらしい。
僕は黙って見ている。

(子猫が振り落とされた時には、すくい上げることにしよう。)

子猫が柔らかい爪を引っ掛け、だんだんとくじらの横腹を伝って行く。
あっ、
とおもう間に子猫はくじらの右の目にたどり着いた。
必死に引っ掻き、噛み付く、くじらが瞬きをしようとする。
子猫は眼球と眼孔の間に潜りこむ。暴れる。
くじらが暴れる。
目は硬く閉じられ、かすかにまぶたが波のように、凹凸を繰り返す。
くじらが吼える。
必死に身体をくねらせ、頭を振り回すが、まぶたの裏の敵はふりおちやしない。
暴れるくじらは、崖に顔の左側面を思い切りぶつける。
ひどい地震のような揺れが僕の視界を揺らす。

(まずい)

僕は二足の足で空を駆け、くじらの背に針を突き刺し、身体にしがみつく。
風で目が痛む。子猫を止めなければ、と薄く目を向けた先、
時は遅く、大粒の涙に包まれた子猫が、宙に投げ出されていた。
反射的に手を伸ばす。子猫は見えないほどに小さくなる。波にさらわれていく浮き輪を見るようだった。
自分もそれどころではない。
両の目を失ったくじらは、今、どこが空だかわからないらしく、地面へとまっさかさまに突っ込んでいく。







僕は体を作り変える用量で、くじらの体という体の、連結させる力という力を八方に散らす。
磁石のS極同士N極同士のようにそれらははじきあい、逃げ場を探し、またはじきあう。
くじらの体を構成する物質の蠢く空間が現れ、空中で一度、衝撃なしに、ふわりと浮いた感覚が起こる。
空気よりもおもいもの、かたいものの為、重力に引っ張られるのに少し抵抗が加わる。
それでも中々の高さから落ちたのだが、
のら達は皆ちゃんと空中でバランスをとり、足で着地出来なかったのは鈍くさい僕くらいのものだった。

いそいでばらばらになっていくくじらの体をまた引き寄せ、連結させ、今度は人位の大きさの塊にまとめた。
多く霧散してしまったと見え、それは僕よりも小さな子供くらいにしかならなかった。
その塊は塊でしかなく、笑いも話しもしない。くじら君もばらばらになってしまった。
やっと外へ出られたはずののら達は、僕が思っていたよりずっとのんきで
くじら君が飲み込んだのであろう鳥や獣を食べ、残り物の羽や骨で遊んでいた。
くじら君がぶつかった崖のほうは大きく崩れ、今は少し急なだけの斜面となった。

驚声のような、悲鳴のような、声を聞いて僕ははっとして辺りを見回す。




「おい、しっかりしろ、しっかりしろ!」


「ミミズ」



ミミズ君が子猫を抱いている。
彼はくじらに振り落とされ、僕が行動を起こすよりも早く地面に激突した。



「なまえ、くれ」


「名前!?そんなの、みんな勝手に、すきなの名のって―」


「ぼくに、なまえ、つけてくれ」



とつぜん、カミナリの様な大声を上げ、ミミズ君が泣き出す。
僕は、猫がこんなに泣くのをはじめて見た。
子猫の最後の言葉だった。













崩れた崖を見る。
ああ、あれは、ケン君を殺したあの崖じゃないか。
今回の滞在
戦場アナ
「今回の攻略拠点は「怪鳥平原-寄る辺なき霊樹」ですね」
召喚士
「時間になったら集まるのよ」
  • 召喚の御座-召喚の魔方陣に滞在します。
Message(Personal)
取引メイ
「……こんばんは。メッセンジャーサービスです」
取引メイ
「……メッセージの送信ですね。承ります」
取引メイ
「……9件のメールが届いております」
E-No151 ルーシィソウルからメッセージが届きました。
「驚く程珍しくは無い…幽霊を奴隷のように扱う者も居れば、友人の様に付き合う者も居る。私はそこまで彼らと付き合う才に長けてはいなかったが。
――死を可逆でなく、無から有へ? …錬金術師の様な事を言う。貴方は其れを望んでいるのか?」
「人の子より丈夫ではあったのと、私は一つの実験も兼ねているからね。試しに導入してみて、どれ程働けるものか――。確かに激しい戦いで在るのは確かだが、穏やかな戦争が有るのが私は信じられぬよ。
私は祖国の勝利を望むのみ。敵の無条件若しくは条件降伏による休戦協定に始まり平和条約に至るまでは私は戦う。」
「そう言うものか。私自身は特段興味は無いが、人であることを嘆く人間、或いは人でないことを嘆く者を知っているのでね。
一番傍に在るもの…さあ、どうだろう。私は今は一番愛しているものが傍に在るが、それまでは何かを愛する事は――例えば肉が好きだとか木天蓼が好きだとか、そういう愛ではなくて――特に必要無く思っていたよ。
――…何者かを見る者は、その何者かにより閉じ込められる…のだろうか。その何者かへと閉じ込められるのだろうか。」
「――― 空に魚が? いや、其れよりあれは貴方の知人なのか…驚いたな。戦場でもあの風を聞いた事は有るが、鳥達が薙ぎ飛ばされて空の黒い処へ吸い込まれて行ったよ。」
ならば、ちらと見えた星と思ったものは眼だったのだろうかと思いつつ。
「…あれは、風音以外に喋るのかね、声の聴こえた事は無いが今度見かければ試しにそうしてみよう。」
「年経て育む愛も在れば、出会ってすぐの愛も在るということだよ。
年は……ええと正確には幾つだったかな。あの男だが。」
示す先に本を読む男。年は少女の倍どころでなく、三十路寄りに見える。
E-No465 ルドー・デイからメッセージが届きました。
ルドー・デイ
「いや、あまり強くすると皮膚が剥れるのでな、遠慮しておこう。」
ルドー・デイ
「許す、か、面白い考え方をするものだ。
あるいは、それも王としてのありようなのかも知れんな。
だが、集団の長が力を持って配下の者を罰するのはおかしい事ではない。
時には、集団の一部を失う事になっても、だ。
長が力を行使し、逆らった者を殺す。
そうする事によって集団の分裂を防ぎ、他の者に
逆らいさえしなければ、あの力に守ってもらえる
と言う安心感すら与える事が出来る。
集団は統率をまし、更なる繁栄を続ける、と言う訳だ。」
ルドー・デイは満足そうに頷いている。
ルドー・デイ
「黒猫は、敵対している訳ではないと?
確かにそれなら、生かしておく利点もあるが…。
ん、あ、あぁ、少なくとも新たな考えの一旦には触れる事が出来た、数回であれば協力しよう。
その後子分になるかどうかは…保留としておこうかにゃー」
Message(Linkage)
召喚士におねがい
新たな力を得るため。召喚士のところに赴きました。
召喚士
「エクステンションが希望なのね?」
召喚士
「儀式の実行には魔石が必要よ。魔石の準備は出来ているかしら?」
  • の魔石を350個預けました。
  • の魔石を350個預けました。
  • の魔石を300個預けました。
召喚士
「併せて1000ね。充分よ」
召喚士
「……」
召喚士
「…」
召喚士
「こんな所かしら」
エクステンションにより、アビリティスロットが拡張されました。
  • の魔石が350個無くなりました。(796446)
  • の魔石が350個無くなりました。(796446)
  • の魔石が300個無くなりました。(779479)
  • Market
  • たけのこに入札はありませんでしたので取り下げます
  • Ability Setting
    • No1のアビリティ「鯨のヒレ」を装備しました。
    • No2のアビリティ「けだかいこころ」を装備しました。
    • No3のアビリティ「嵐呼ぶ声」を装備しました。
    • No4のアビリティ「風殺す雨」を装備しました。
    • No5のアビリティ「鯨歯」を装備しました。
    • No6のアビリティ「ホロスコープ」を装備しました。
    Item Setting
    • 主力装備は「番人の機械弓+1」です。
    • 補助装備は「狂犬の瞳」です。
    • 身体装備は「精霊使いの鎧+1」です。
    • 装飾装備は「パワー」です。
    Skill Setting
    • 牽制スキル「小波」を準備しました。
    • 本命スキル「」を準備しました。
    • 必殺スキル「津波」を準備しました。
    アイテム工房
    工房に発注します。担当者を呼んでみました。
    テンコ主任
    「妾の工房に発注したいとな?」
    テンコ主任
    「よかろう、たんまりと魔石を積むがよい。妾が代理人になってやろうぞ」
    テンコ主任
    キリルの工房へ依頼するのじゃな……。詳細を聞こうか」
    テンコ主任
    「支払いは0個、66個、0個、0個、66個、0個、110個で、合計242じゃな?」
    テンコ主任
    「うむ。キリルの工房精霊使いの鎧+1を強化するよう手配してやろう」
    テンコ主任
    「依頼は必ずしも請けられるとは限らん。殺到した場合は、魔石を多く支払った者が優先される。まあ、しばらくは待つがよい」
    ………
    ……
    テンコ主任
    「手配結果が出たから伝えに来てやったぞ」
    テンコ主任
    「安心するがよい、オヌシの依頼は無事に受領されたぞ。」
    テンコ主任
    「それでは精霊使いの鎧+1を預かってやろう。なあに、攻略開始までには返してやるから、楽しみに待つのじゃ」
    テンコ主任
    「強化の度合いが見たければ、キリルの工房に顔を出すと良かろう」
    テンコ主任
    「おっと、なにかの事情で工匠の都合がつかないことがあるやもしれん。報酬は強化が無事終わった後に頂くぞ」
    Schedule
    • 1日目はアビリティ研究です。
      • HPを消費しました。(11001045)
      • EXPが変化しました。(8494)
    • 2日目はアビリティ研究です。
      • HPを消費しました。(1045990)
      • EXPが変化しました。(94104)
    • 3日目はアビリティ研究です。
      • HPを消費しました。(990935)
      • EXPが変化しました。(104114)
    • 4日目はアビリティ研究です。
      • HPを消費しました。(935880)
      • EXPが変化しました。(114124)
    • 5日目はスキル研究です。
      • HPを消費しました。(880825)
      • EXPが変化しました。(124134)
    • 6日目は休憩です。
      • HPが回復しました。(8251100)
      • EXPが変化しました。(134139)
    • アビリティ熟練度変化……
      • 嵐呼ぶ声が熟練されました。(86.4%91.6%)
    • スキル熟練度変化……
      • 小波が熟練されました。(61.5%65.5%)
    Lvup

    レベルアップしました

    能力値成長前成長後変化値成長限界
    LV002200240020028
    HP110011650651300
    DEF001000100000010
    HIT037603900140390
    INT000000000000000
    RES000000000000000
    ATK033103490180350
    SPD026602840180350
    LUK024702610140270
    アイテム工房(支払&次回の予定)
    テンコ主任がやってきました。
    テンコ主任
    キリルの工房への依頼の品じゃ。確かに返したぞ」
    テンコ主任
    「強化は無事に終了しておる。それでは報酬を受け取ろう」
    テンコ主任
    「今回は工匠の方があまり仕事をせなんだから、25割引でいいぞ」
    • の魔石を50支払いました(160110)
    • の魔石を50支払いました(446396)
    • の魔石を83支払いました(479396)
    攻略の時間になりました!!
    召喚士
    「そろそろ時間よ。集まりなさい」
    戦場アナ
    「攻略ですよ攻略だよ攻略だぞ攻略に行くぞっヒョォォ!!」
    召喚士
    「……落ち着きなさい」
    召喚士
    「アナタは確か、私の護衛に志願してくれているようね」
    召喚士
    「今回は必要ないわ。次の機会に頼むわね」
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