イコの一週間

「今回の攻略拠点は「怪鳥平原-寄る辺なき霊樹」ですね」

「時間になったら集まるのよ」

「あら」

「そろそろ依代の限界が近いわね。これ以上はアナタの成長に耐えられないということよ。限界に達するとレベルアップできなくなるわ。その前にコンファインに来なさい」

「……こんばんは。メッセンジャーサービスです」

「……メッセージの送信ですね。承ります」

「……4件のメールが届いております」

「（言われてようやく気付いたらしい）
なっ、お、おめーのパンツなんか誰も興味ねーよ！」

「そうそう、わかりゃいんだよ、わかりゃ。
此処に来た奴なんか、みーんな迷子でFAなんだぜ。
俺のPTの奴にもさ……（言いかけてハタと気付き）」

「って、おいィ？！　な、何泣いてんだよ！　俺が泣かしたみてーじゃんかよ！　（大混乱）やっべ、飴もうねーじゃん……！」

「あーもーッ！　泣いてっとブスになるっつったじゃねえかよ！
笑ってろよー！（力業的にスカート捲り！）」

「エクステンションが希望なのね？」

「儀式の実行には魔石が必要よ。魔石の準備は出来ているかしら？」

「併せて1000個ね。充分よ」

「……」

「…」

「こんな所かしら」

「そろそろ時間よ。集まりなさい」

「攻略ですよ攻略だよ攻略だぞ攻略に行くぞっヒョォォ！！」

「……落ち着きなさい」

「アナタは確か、私の護衛に志願してくれているようね」

「今回は必要ないわ。次の機会に頼むわね」