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Diary | ||
一瞬の出来事だった。 腹ペコの肉食獣が全身に力を込め、その四肢がたわむのが見えた。 小さな妖精の持つ、これまた小さな杖の先に光が灯るのが見えた。 ヤバいと思って、避けようとした。 動き出そうとしたときにはもう、飢えた顎が目の前に開いていた。 生臭い、不快なにおいを感じた。 鋭いが、汚れた黄色い犬歯が見えた。 歯ぁ磨けよオイ。いや野生動物にゃ無理か。 次の瞬間、肩口に激しい熱。秒に満たないわずかな間をおいて、わき腹にも鋭い熱が走った。 激しい衝撃に足がもつれ、背面にでこぼこしたなにかがぶつかった。 何が起きたか気づいたときには、既に地面に押し倒されていた。 もう遅かった。 噛み付かれた肩口と、魔力弾に貫かれた腹から、激痛が頭に届いて、鼓動に合わせて踊り回る。 のしかかった体勢から、より深くチーターの牙が食い込んでくる。 骨が砕ける音が聞こえた気がしたが、灼熱に染まった脳みそじゃ聞き取る余裕は無かった。 つーか、この噛み付き一発で、普通にもう倒れるっつーの。腹の一発でも半死半生だぜ? 一瞬逃避していた意識を戻すと、大口を開けていた。叫んでいたのかもしれない。 喉の奥からこみ上げてきた血で溺れて、叫べてもいなかったのかもしれない。 悲鳴と激痛に大狂乱パーティ真っ最中な頭ん中、少しだけ残ってた冷静な部分で、 重てぇよクソヤロー、早くどけよ ……って呟くのが、そのときの俺に出来た、唯一の抵抗だった。 次に目が覚めたのは、重傷者治療用のテントの中。周囲には包帯巻いて寝てる奴らが何人か見えた。 ベッドの上でようやく、俺は何も出来ずにやられたんだってのが理解できた。 横に置いてあった帽子をひっつかもうとして、肩と腹から走った痛みに声をあげかける。 なんとか叫ぶのをガマンして、逆の腕で帽子をとって被った。 それだけで、疲れが全身を襲って、気力をくじく。 横になろう、休もうという欲求に逆らわず、ベッドに転がる。 皮肉げな笑いが無意識に浮かぶ。天上を見上げてぼそっと呟いた。 「……はは、今日の俺は運悪ィなー……」 あー、動けるようになったら防具とか洗って血ぃ落とさないとなあ。チクショウ。 |
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今回の滞在 | ||||||
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